Twitterに、とっておきの話357「ごめんねをもらえないのは」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話は、大塚愛さんの歌『ドラセナ』の歌詞を素材にしました。
大塚愛さんは、僕が高校生の頃にファンだった歌手です。
今も活動されているアーティストだからこそ、尊敬します。
歌詞を素材にする時、どこを切り取って素材にしたら良いのか悩みます。
そもそも歌詞は、歌い始めから歌い終わりまでの言葉で1つの集合体となっています。
それが作品なのです。
そこから、切り取って素材にするというのはある意味では失礼なのかもしれません。
しかし、切り取らないと小話に活用することは難しいのです。
だからこそ、その歌手が言いたいことや自分が感動したことと擦り合わせながら、言葉を選び、切り取って活用します。
まずは原稿を読んでみましょう⇩
【(ケンカ と提示)
みなさんは、友達や家族とケンカしたことがありますか?
最近、こんな歌を見つけました。
(「ケンカをした日は つまんない毎日だ」 と提示)
先生は、「毎日」に注目しました。
ケンカをすると、その日だけでなく、毎日がつまらなくなる気分になりますよね。
この歌は、その後こんな歌詞が続きます。
□ から ごめんねをもらえないんだ
□にはどんな言葉が入るでしょう?
(少し間をおいてから)もう少し見せますね。
□ が言えないから ごめんねをもらえないんだ
わかりましたか?
(わかる子が出てきてから)正解は、
ごめんねが言えないから ごめんねをもらえないんだ
でした。
もう一度、歌詞を見てみましょう。
ケンカをした日は つまらない毎日だ
ごめんねが言えないから ごめんねをもらえないんだ
自分から「ごめんね」を言える人は、相手からも「ごめんね」を言ってもらえる人になります。自分から動いて、相手の気持ちを動かせる人になれるといいですね。
最後に、この歌にはこんな歌詞もあることを紹介して、話を終わりにします。
キミが笑って 幸せになれるなら
きっと その時はボクも 幸せになっているから】
いかがでしたか?
ごめんねが言えないから ごめんねをもらえない
というフレーズが一番心に残りました。
これは、歌詞を読んでいた訳ではなく、たまたまこの歌がアレクサから流れてきて掴んだ言葉なんですね。
素材との出合いは本当にどこで出合うのか分からないものです。
まさか昔ファンだったアーティストからも素材をいただけるとは、嬉しかったです。
キミが幸せになれるなら ボクも幸せになっているから
このフレーズもステキですよね。
こうしたキーフレーズを掴むことができれば、小話の素材として価値あるものを見つけています。
自信をもって作ってしまいましょう。
もしそれでも、自分の言葉の切り取り方に不安がある場合は、その歌そのものを最後に1曲聴かせるという演出も取り入れてみてはいかがでしょうか?
聴覚に訴えて小話を終えるやり方もありです。
五感に訴えるからこそ、より伝わりやすい話となります。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。