Twitterに、とっておきの話348「相手がいることにありがとう」の原稿をアップしました。
今回の素材は、『いつもありがとう作文コンクール』の入賞作品から自分が心動かされたものを扱っています。
こうした作文は、ネットで検索すれば簡単に閲覧することができます。
当時は「ありがとう コンクール」と検索したらこのコンクールの存在を知りました。
入賞作品を読んでいくうちに気付いたのですが、たとえ賞としては上でも、自分の心には刺さらない作品もあれば、たとえ賞としては下でも、自分の心に刺さる作品もありました。
コンクール入賞の基準と、とっておきの話の素材採用の基準はきっと違うのでしょう。
あくまでとっておきの話の素材探しというのは、作り手が感動したかどうかが最初の基準となります。
これから出てくる作品『ねっ!おじいちゃん』も、賞としてはそこまですごく上な訳ではありません。
しかし、これはぜひとっておきの話として作りたいと思わせるフレーズがありました。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(「ありがとう」と提示)
みなさんは、「ありがとう」という言葉、大事にしていますか?
(「だれに伝えましたか?」と提示)
今までみなさんは、だれに「ありがとう」を伝えましたか?
(お母さん、お父さん、おばあちゃん、友達など・・・意見を出すだけ出す)
今みんなが言ってくれたように、ありがとうをだれに伝えたかな?と先生が思い出すきっかけになった作文があります。
この作文は、小学6年生の男の子が、大好きなおじいちゃんのことを書いた作文でした。
その作文には、こんな悲しい場面がありました。
おじいちゃんがとつぜんたおれて天国へ行ってしまうのです。
その出来事があって、男の子はこんなことを考えます。
ぼくは後悔しました。
ずっと祖そ父と一いっ緒しょにいられると思おもっていたので、ありがとうを伝え忘れてしまいました。
ちゃんと目と目を見て、自分の口からありがとうを言える毎日があったのに、どうしてそれができなかったのだろうと思いました。
そして、ありがとうが言える相手がいる事がありがとうだったんだと気きづきました。
(赤字部分を再提示)
みなさんには、「ありがとう」を言えるのに言えずに先延ばしにしている相手はいませんか?
ありがとうを言える相手がいることは当たり前ではありません。
後悔する前に、伝えられるといいですね。】
いかがでしたか?
「ありがとう」をテーマにまた新たな視点を与えられるような小話が作れたのではないかと思います。
「ありがとう」という言葉は、「ありがとう」を受け取る相手がいるからこそ成立する言葉。
だからこそ、「ありがとう」を言える相手がいるという状況を当たり前と思わず、感謝の気持ちをもって伝えることが大切なのです。
人は失くしてから大切なものに気付くものです。
同じように、亡くなった人というのは私たちに様々な感情や考えを遺されていきます。
そうした感情の中でも、後悔は遺したくないですね。
私も、「ありがとう」を言える人がいるということに感謝して生きていきたいです。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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