2022年5月26日木曜日

とっておきの話400「知ることから変わること」の裏話

Twitterに、とっておきの話400「知ることから変わること」の原稿をアップしました。

とっておきの話400「知ることから変わること」の原稿



今回の小話は前回と同様に広告を素材にしています。

どこの広告かというと・・・


なんとあのGoogle!

Googleの広告はあまり目にしないイメージだったので、新聞に掲載されているのを見つけて驚きました。

果たして超巨大企業のGoogleはどんな広告コピーを銘打っているのかというと、タイトルの「知ることから変わること」だったのです。

英語でsearch for changeです。

Google検索のイメージと重なりますよね。



それでは原稿を読んでみましょう⇩


(知らないとは言いにくい。 と板書)

 世界は自分の知らないことで溢れていますが、なんだか知らないとは言いにくいことってありませんか?知らない自分が恥ずかしくて言いにくい時ってありますよね。

 (人にもなんだか聞きづらい。 と板書)

 かと言って、人に聞けばいいよねと思うかもしれませんが、どんな反応されるのか不安になったり、わざわざ答えてもらうのが申し訳なくなったりして聞きづらいと思う時もあるものです。


 しかし、最近こんな言葉を新聞から見つけました。

(でも「知る」ことは「変わる」ことの第一歩。 と提示)

 知ろうとしなければ、何も変わらないのです。変わることの第一歩は、まず知ることからなのだと教えてくれる言葉ですね。





 この言葉は、さらに続きがあります。

(社会のあちこちに存在する不均衡や不条理を、一人一人が知ろうとすれば、きっと社会も変わるはず。 と提示)

 一人一人の知ろうとする気もちが、社会を変えるエネルギーにだってなるのです。

 今、あなたが知りたいと思っていることはありますか?

 知らないままにして変わらないあなたを変えてみませんか?

まずは一歩目の知ることから始めてみてください。

 そして、社会を変える大人になってくださいね。】


いかがでしたか?

知ろうともせずに行動しない人や知らないのに文句ばかり言う人があなたの周りにもいませんか?

そんな人たちは結局、変われない人なのです。


人が変わるには、まず知ることから。


これがこの小話で一番伝えたいメッセージとなります。

そのために、あえて逆の考え方を先に提示し、共感を得てから「でもね」と続けます。


最後は未来に向けての言葉を贈ります。

この原稿の中でも、特に終盤に書いてある「社会を変える大人になってくださいね」というのは聞き手である子どもたちの将来まで見据えた言葉です。


一人ひとりの知ろうとする気持ちが、社会を変えるエネルギーになる

人は社会的な動物だからこそ、大きなものを変える力を秘めているのです。


こうした可能性や希望を感じられる小話を、これからもしていきたいです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月25日水曜日

とっておきの話399「ありがとう込みの値段」の裏話

Twitterに、とっておきの話399「ありがとう込みの値段」の原稿をアップしました。

とっておきの話399「ありがとう込みの値段」の原稿



ユニクロの広告が素材の今回の小話。

広告に出合った瞬間、すぐに注目した箇所があります。


¥1,990 +THANKS


でした。

すぐに「ありがとう込みの値段」というタイトルが思い浮かびました。


本来の表示である税抜き表示と比較しながら、何かをテーマに小話としてまとめたら面白そうだと思いました。

それでは原稿を読んでみましょう⇩


(+税の表示がされた値札の画像を提示)

 


みなさんも見たことがある値札。

実は2021年4月から、法律が変わったことでここの「+税」という表示がなくなり、消費税を入れた金額が表示されるようになりました。(消費税表示に関する特別措置法の終了)

値札には消費税込みの値段を表示してくださいってことです。



 しかし、ある日ユニクロに行ったら、こんな値札を見つけました。

(値段+ までを表示。一部隠して提示。)



+税 という表示はなくなったはずなのに、ここに赤く「+」と書かれています。

実は、この+の後に続くのは消費税ではありません。何だと思いますか?

(少し間をおいてから、隠していた部分を見せる)

          

正解は、「+THANKS」です。つまり、ありがとう込みの値段という訳です。



 お店の人は、お客さんに「ありがとう」の気もちを込めて商品の値段を決めているのかもしれませんね。

 いつもお店に来てくれてありがとう。

 商品を買ってくれてありがとう。

 買った商品を大切に使ってくれてありがとう。

あなたたちの目にする値札には、ただの数字が書いてあるわけではないのです。

ありがとう込みの値段を見ながら、お客さんである私たちもありがとうの気持ちで商品を買いたいですね。


いかがでしたか?


私たちは買い物をする時、お客さんとして買い物をします。

その時、店内に並べられた商品を消費することだけ考えていると、店員さん側の視点を考えることができません。


今回の小話をきっかけに、店員さん側からの感謝の気持ちを想像することで、買い物ができること自体が当たり前ではなく、感謝の気持ちが湧いてくるはずです。


 いつもお店に来てくれてありがとう。

 商品を買ってくれてありがとう。

 買った商品を大切に使ってくれてありがとう。


こうしたメッセージを受け取るアンテナを作るのです。

すると、物を大切にするようになります。

それは後々になって、人を大切にすることにもつながります。



素材としてはユニクロの広告の一部ですが、小話としてまとめればこうしたメッセージ性のある教材として生まれ変わることができます。

本当に何気ないことでも、その素材をどう生かし、価値づけて小話にするかで無限の可能性を秘めています。

だからこそ、小話づくりは楽しいのです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月24日火曜日

とっておきの話398「5つの「かける」」の裏話

Twitterに、とっておきの話398「5つの「かける」」の原稿をアップしました。

とっておきの話398「5つの「かける」」の原稿



教え合い



今の時代の授業形態で必ず出てくるものです。

チョーク&トークの時代から、子ども同士で教え合う協働的な学びの時代へと移り変わっています。


しかし、学校現場では形骸的な教え合いになっているケースもあります。

形だけ整えても、本当に教え合っているのか分からないのです。


そこで、何を意識することが「教え合い」の目指す具体像なのかを提示することが大切です。

長々と説明するよりも、ナンバリングで示すのが得策でしょう。


今回の小話で示す教え合いのポイントは5つです。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(教え合う と板書)

授業ではよく,教え合うことが大切にされます。

でも,みなさんは上手に教え合っていますか?

ただ答えをそのまま教えるのは教え合いではありません。

今日は教え合いのポイントを覚えていきましょう。

(5つの「かける」 と板書)

何だと思いますか?(少し間をおく)


一つずつ,紹介していきますね。

① 「気」をかける ➡まずは気にかけてあげてください。周りに教えてほしい人はいないか気

にかけましょう。

② 「目」をかける ➡教えてほしそうな人を見つけたら,その子の様子を見ていてあげてくだ

さい。見守るイメージですね。

③ 「声」をかける ➡見ていた子が自分の力で解決するのが難しそうだったら,声をかけてあ

げましょう。必要としていたら教えます。

④ 「時間」をかける➡いざ教えることになったら,その子がわかるまで時間をかけてあげまし

ょう。仲間のために使う時間を大切に。

⑤ 「願い」をかける➡その子の成長を願い,向き合うことが大切です。これができる人こそ,

教え方名人です。



5つの「かける」,みなさんは全て意識できますか?


自然と意識できる教え合いができる人は,教え方名人です。

教え方名人がいっぱいの学級で授業すると,わかるしできるし楽しいですよ。



いかがでしたか?



気をかける

目をかける

声をかける

時間をかける

願いをかける


みなさんはどこまで予想できましたか?


この5つのポイントを意識するだけで、教える側の子は教えられる側の子の実態に合わせて教えられるようになります。

まさに個別最適化な学びですよね。

この実態の見極めをせずに、自分が教えたいからという理由で猪突猛進に教えに行く子がいます。

何のために教え合いという時間が設定されているのかを考えるためにも、こうした小話でポイントを明確に提示していきたいです。


ちなみに①~④はハウツーな側面がある一方、最後の⑤はマインド面を提示するところも肝だと思います。

ハウツーもマインドも両方提示できると、子どもたちのより良い行動に結びつきやすいです。

実際、大人が読む本もこうした提示の仕方がされている本は売れています。



さて、ここまで金先生の教育観に触れた素材をもとに作った小話を連続で紹介してきましたが、今回が最後となりました。

金先生の教育観を学べる良い機会となったのではないでしょうか。


次回の小話からは、また別の素材をもとにしています。

お楽しみに!



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月23日月曜日

とっておきの話397「人を注意する時には」の裏話

Twitterに、とっておきの話397「人を注意する時には」の原稿をアップしました。

とっておきの話397「人を注意する時には」の原稿



みなさんは、人に注意したことはありますか?

または、注意されたことはありますか?


想像してみると、あまり良いイメージをもたれない方が多いのではないでしょうか?

それはもしかして、注意の仕方が良くなかったからなのかもしれません。



今回の小話から、良い注意の仕方を学んでいきましょう。

それでは原稿を読んでみましょう⇩



(注意する と板書)

人に注意するってイイことだと思いますか?悪いことだと思いますか?

(少し間をおく)

みなさんはきっと,教えてあげるのだからイイことだと思っている人が多いですよね。

でも,やり方を間違えると,注意するのが悪いことになってしまいます。逆にその人を傷つけてしまうのですね。

今日は人を注意する時に気をつけることを紹介します。





(会話する と板書)

注意するという言葉を使うと,なんだか一方的にダメだよって言っているようなイメージですよね。でも,本当に良い注意というのは,相手と会話するようなイメージです。


人を注意する時には,次の2つに気をつけてみましょう。

相手の成長,幸せを願っている。

相手の変化を伝えられる。



人を注意する時に,良い注意となるような魔法の言葉があります。

それは,「その気持ちはわかるよ。でもね・・・」です。

まずは相手の気持ちに寄り添ってから,アドバイスしてあげましょう。

これなら相手の成長や幸せを願い,変化を伝えられます。


自分がスッキリするためだけの注意なら,それはしないほうがマシです。

みなさんも良い注意ができる人になってくださいね。



いかがでしたか?


注意は会話

という表現が独特ですよね。


そして、魔法の言葉となるのが

「その気持ちはわかるよ。でもね・・・」

です。

この言葉があるかないかで大きく変わることは納得できます。

共感の上で注意されると相手も受け入れやすくなります。


自分がスッキリするためだけの注意なら、それはしないほうがマシ。

相手の成長、幸せを願い、相手の変化を伝えられる注意が良い注意なのです。


例えば、廊下を走っている人に子ども同士で注意する時、

「○○くん、廊下を走らないで!」と注意するのではなく、

「○○くんの走りたい気持ちはわかるよ。でもね、○○くんがけがをしたら幸せになれないよね。○○くんとぶつかる人もいるかもしれない。そこまで想像できるようになったらもっと成長できるよね。」と注意をして、

「最近廊下を走らなくなったね」と相手の変化を伝えてみるのが良いでしょう。


子ども同士でここまでできたらすごいと思うのですが、まさに会話していますね。


いきなりは難しくても、まずは意識することから始めたいですね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月22日日曜日

とっておきの話396「所詮10%」の裏話

 Twitterに、とっておきの話396「所詮10%」の原稿をアップしました。

とっておきの話396「所詮10%」の原稿



スポーツの試合を見ていると、一人だけすごいプレイヤーがいてもチームとしては勝てないことが多々あります。

それは、一人の力だけでは限界があることを証明しているようです。

スポーツに限らず、人は一人では発揮できない力というものがあります。

だからこそ、協力することが大切なのです。


どれだけその人に他と違う能力があっても、協力が得られなければ最大限に発揮することは難しいでしょう。

自分だけでなく、仲間にも目を向けて協力の大切さを考えるきっかけとして、今回の小話は有効に働くでしょう。

それでは原稿を読んでみましょう⇩


(チームにいる一人 と板書)

チームにすごい人がいると,そのチーム自体もすごくなるようなイメージがありますが,そういう訳でもありません。

一人だけ強くても,そのチームは試合に勝てないものです。

むしろ,その一人に勝てない実力でも,みんなで力を出し合ったチームは試合に勝てるものです。先生はバスケが好きなのですが,本当にそうだなと思います。



こんな言葉があります。

一人の力は所詮10%

どんなにすごい人がチームにいても,その人の力は所詮10%だということです。

残りの90%は,その人以外の人が力を合わせてチームプレーができるかどうかなのです。


学級も一緒です。

よく先生は,半分は先生,半分はみんなの力だよという話をします。

しかし,実際は先生一人では,半分どころか所詮10%の力でしかないのです。



だからこそ,人は助け合うことが大切なのです。




一人では10%しか出せない力も,みんなで協力することで100%以上の力が出せるのです。


一人のすごい人に頼ってばかりのチームではなく,みんなで助け合えるチームにしていきましょう。一人でできることなんて,所詮10%なのですから。



いかがでしたか?


一人の力はどれだけすごい人でも所詮10%と考えると、いかに協力することが大切なのかが分かりやすいですよね。


このように具体的な数字で提示されるとイメージがしやすいです。

一人でできることなんて所詮10%、でも、みんなで協力すれば100%以上の力が出せる。

そんな風に伝えられる協力の大切さは聞き手の心に響くでしょう。



学級経営の上手な先生というのは、子どもへの言葉かけに長けています。

同じ「協力」というテーマでも、考え方を柔らかくもち、様々なアプローチで伝えることによって子どもの心に訴えかける伝え方ができるのです。

そんな心に灯をつける先生に、子どもたちは付いていきます。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月18日水曜日

とっておきの話395「オセロの白色を置く」の裏話

 Twitterに、とっておきの話395「オセロの白色を置く」の原稿をアップしました。

とっておきの話395「オセロの白色を置く」の原稿


人生の中で不幸が続く時期は誰しもあります。

しかし、その不幸はいつまでも続く訳ではありません。


どんなに苦しいことが続いたとしても、いつかは苦しみが晴れる時が来るのです。

それを「リベンジ」と呼ぶ人もいれば、「大逆転」と呼ぶ人もいますよね。


人によっていつ不幸が訪れ、いつ幸せが訪れるのかはそれぞれです。

しかし、大事なのはタイミングではなく、「生きていてよかった」と最後に思えるかどうかです。


今回の小話は、「生きていてよかった」と思えるような比喩表現が素材。

オセロの黒と白です。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(オセロ と板書)

みなさんは,オセロを知っていますか?

こんなゲームです。(画像を見せる。必要に応じて軽く説明する。)

 


このオセロを人生に喩えた話があります。


みなさんも,人生でうれしい時も,悲しい時もありますよね。

悲しい時は黒,うれしい時は白というイメージで今からの話を聞いてください。



(ゆっくり以下の文を読み聞かせる)

お母さんのお腹に宿ったあの日,あなたはオセロでいうと白色を置いてきました。そして,その後,いろんなことがあって黒を置いた日があったかもしれませんし,もしかしたら昨日,黒を置いたかもしれません。だけど,あの日,白を置いてきたから,今日,白を置けば全てが白に変わります。あの日のあの辛かったことも,嫌だったことも,怒ったこともです。全てが白に変わります。

まだ黒を置いている人もいるかも知れません。その人も,「生きててよかった」って日が必ず訪れます。その日,白が置ければ,あなたの過去は全て意味のあるものに変わっていきます。



今,みなさんのオセロは白が多いですか?黒が多いですか?

黒が多いという人も大丈夫。

白を置いていきましょう。そうすれば,辛かったことも,嫌だったことも,怒ったことも,いつか良い思い出として意味のあるものに変わっていくはずです。


「生きていてよかった」と誰もが思えるような世の中でありたいですよね。


いかがでしたか?


言葉で長々と伝えるよりも、こうした比喩表現で伝えた方が分かりやすいことがあります。

聞き手がもし、オセロが好きな子であれば尚更伝わりやすいでしょう。


イメージがしやすい比喩表現というのは考え方を伝えやすくする効果が生まれます。


今自分は、オセロの黒色が多い状態なのか、白色が多い状態なのか。

そう考えると、今の自分の状態を客観的に振り返ることができます。


白色を置くイメージも明確ですよね。

オセロに喩えるとは上手い比喩表現だと思います。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月17日火曜日

とっておきの話394「人はムードに従う」の裏話

 Twitterに、とっておきの話394「人はムードに従う」の原稿をアップしました。

とっておきの話394「人はムードに従う」の原稿



学校現場では、子どもたちに「ルールに従いなさい」と指示する場面が多くあります。

しかし、金先生はルールよりも人が従うものがあると言います。

頭の硬い人ほど、ルール絶対みたいなバイアスがかかりがちですが・・・

ルールよりも従うものとは何か、考えながら読んでみてください。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


【(ルール と板書)

ルールに従うことは大切ですよね。

このクラスにも,いろんなルールがあります。

しかし,こんな言葉があります。

人はルールに従うのではなく,○○〇に従う。

〇〇〇に入る言葉は何でしょう?(何人か指名する)


正解は,「ムード」に従うです。

(ムード と板書)

ムードというのは,その場の雰囲気やノリということです。

いくらルールがしっかりできているクラスでも,ムードの悪いクラスは良くありません。

逆に,ムードの良いクラスは,ルールもみんなで守り,良いクラスになります。


さて,今のクラスのムードはどうでしょうか?

みんなで良いムードができているでしょうか?



良いクラスにするために,良いムードを作っていきましょう。

ルールだけに目を向けず,その場の雰囲気にも気を遣える人になってくださいね。】


いかがでしたか?


人はルールよりも、ムードに従う。


この視点は無かったので、出合った時になるほど~と思いました。

良いムードができている学級はルールに従う子も多いです。

逆にどれだけルールを徹底しようとしても、ムードが最悪だと守らない子も多いでしょう。


その場の雰囲気というのは本当に大事で、ましてや毎日生活していくような場は良い雰囲気でありたいですよね。

ムードと表現することで分かりやすくなる側面はあるかもしれませんね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月16日月曜日

とっておきの話393「やる気も楽しみもあなた次第」の裏話

Twitterに、とっておきの話393「やる気も楽しみもあなた次第」の原稿をアップしました。

とっておきの話393「やる気も楽しみもあなた次第」の原稿



やる気と楽しみ

と聞いて、あなたは受け身に考えていないでしょうか?


いつになったらやる気が湧いてくるのだろう。

いつになったら楽しいことが降ってくるのだろう。


そんな受け身な考え方では、いつまでたってもやる気は湧いてきません。

楽しいことも降ってきません。


その考え方を切り替えるだけで、人は生きやすくなります。

今回の小話はそのきっかけになると思います。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(やる気スイッチ と板書)

もし,やる気スイッチがあるとすれば,誰がそのスイッチをオンすると思いますか?(間をおく)こんな言葉があります。

あなたのやる気スイッチは,あなたしかオンにできません。


やる気スイッチは,誰かに押してもらえるものではなく,自分で押すものなのですね。


(楽しい授業 と板書)

さて,みなさんは,授業には楽しい授業とつまらない授業があると思っていませんか?

でも,こんな言葉があります。

楽しい授業があるわけではないよ。授業を楽しむのか,楽しまないのかはあなたの工夫次第。


楽しい授業がもともと用意されているのではなく,工夫して楽しい授業にしていくのですね。


(あなた次第 と板書)

結局,やる気も楽しみもあなた次第ということです。

あなた次第であなたのやる気は上がったり下がったりします。

また,あなた次第で授業は楽しくもつまらなくもなります。


人のせいにばかりせず,あなた自身の気持ちや力を信じて動いてみましょう。



いかがでしたか?


あなた次第であなたの人生は変わるんです。



やる気スイッチはいつか押されるものではなく、あなた自身で押すものなのです。

楽しいことがある訳ではなく、あなた自身が楽しんでいることがあるのです。


世の中の出来事全て、能動的に捉えると景色が変わってきます。


学校に通う子どもたちの中には、何事も受動的に捉えてしまう子がいます。

そういう子は、何事も他人のせいにしてしまいがちです。

大人でもそんな人、いますよね。


自分次第だと日頃から考えている人ほど、成長していきます。

それは子どもも同じ。

やる気を出すのも、授業を楽しむのも、その子次第なのです。


あまり長々と話すのも説教くさくなってしまうので、このように小話でコンパクトにまとまっていた方が聞き手である子どもに抵抗なく伝わると思います。


気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月14日土曜日

とっておきの話392「良いクラスの2つの条件」の裏話

Twitterに、とっておきの話392「良いクラスの2つの条件」の原稿をアップしました。

とっておきの話392「良いクラスの2つの条件」の原稿


良いクラスの条件

と聞いて、あなたは何を挙げますか?

ここで何を条件として挙げるかで、その人の教育観が表れます。


今回の話を通して、金先生の良いクラスの条件を知り、教育観を学んでいきましょう。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(良いクラス と板書)

みなさんは,良いクラスってどんなクラスだと思いますか?(何人か指名)

いろんな意見が出ましたね。今日は良いクラスになるための2つの条件を紹介します。


ある先生は,こんなふうに言います。

良いクラスの条件はね,簡単です。一緒に何回笑ったかで決まります。


一緒に笑った回数の多いクラスほど,良いクラスという訳です。

最近,みなさんはクラスメイトと笑いましたか?笑顔あふれる学級でいたいですね。

これが1つ目の条件です。


そして,2つ目の条件はこちらです。

良いクラスというのは,「誰の仕事でもない仕事」をたくさんの人が取り組んでいるクラス


特に係として決められていないような仕事ってありますよね。

例えば,ゴミが落ちていたら誰でも拾える訳です。

こうした誰の仕事でもない仕事をたくさんの人が,できれば全員が取り組むような学級にしていきたいですね。


今日からこの2つの条件を意識して,みんなで良いクラスにしていきましょう。


いかがでしたか?


① 一緒に何回笑ったか

② 誰の仕事でもない仕事をする


この2つがクローズアップされましたね。


笑顔と陰徳です。



こうしてシンプルに2つのみで条件が提示されると、教育観が凝縮されているような感覚がします。

ただ笑顔が大事と言っている訳ではなく、本当に心の底から笑い合える集団を形成できるかという部分が問われています。

それは陰徳の部分も同じです。

つまり、単発的なものではなく、いつでも、だれもが笑顔と陰徳を大事にするクラスというのが良いクラスと教えてくれます。




実際にこの小話をする時には、条件部分を自分なりに変更しても良いでしょう。

笑顔と陰徳はあくまでも金先生の教育観を通した条件です。

無理にそのまま話すより、話し手である自分の教育観に照らし合わせて条件内容を考えて話すと良いでしょう。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月12日木曜日

とっておきの話391「変わるってすごいこと」の裏話

Twitterに、とっておきの話391「変わるってすごいこと」の原稿をアップしました。

とっておきの話391「変わるってすごいこと」の原稿



小話で何かを伝える時、数字で見せることは大きな効果を発揮します。

どんな効果かというと、強く印象づけられたり、分かりやすく提示できたり等があります。


今回の小話で出てくる数字は、

10%と90%

1人対9人

です。


いったい何の数字でしょうか。

金先生の「成長」「変化」に対する考え方から学ぶ小話です。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(10%と90% と板書)

先生はよく,みんなに「ここを変えていこう」「自分が変わろう」と呼びかけています。

しかし,実際に変わるってすごいことなのです。

この数字を詳しく説明すると,意識と無意識の比率です。

人が変わろうと意識していることは全体のたった10%だそうです。残りの90%は無意識に今までの自分でいいじゃんと思っています。



 つまり,人が変わろうとする時,自分の中でこんな戦いをしているということです。

(1人で9人と戦っている と板書)

変わろうとする1人が,変わらなくていいと思っている9人と戦う訳です。

9人の方が圧倒的ですよね。


とっても大変な戦いをして,それを乗り越えた時にやっと人は「変わる」のです。




 9人との戦いに敗れ,実際に変わらなくても,そんな自分を責めないであげてください。

9人という圧倒的な数に戦いを申し込んだ「変わろうとする自分」がいたことを忘れないでください。その1人を大切にしていけば,いつか9人に勝てる瞬間が来ます。

その時,人は大きく変われるのです。

人はなかなか変われない生き物だからこそ,変わるってすごいことなのです。

 みんなは今,すごいことに挑戦しているのです。



いかがでしたか?


10%と90%とは、意識と無意識の比率でした。


学校は、子どもたちに変化を求める場です。

教師はいつも、子どもは成長するものだと考え、成長を促す役割を果たそうとします。

しかし、子どもも人間。

すぐに行動や態度が変化する子もいれば、時間がかかる子もいます。



変わることに時間がかかっても大丈夫ですよ

という安心させるメッセージや、

「自分を変える」というすごい挑戦をしているのですよ

という勇気をもてるメッセージがこの小話には込められています。



やはり安心感があってこそ、勇気を出して挑戦できる。

だからこそ、人は変われる。つまり、成長できるのだと思います。



「成長」に対する概念は意外と曖昧であったりします。

こうした小話をきっかけにし、担任と子どもたちで「成長とはこういうことだよね」という具体的な概念を共有できるといいですね。



9人との戦いに勝つ自分を想像すると、勝った時の達成感は大きく感じますよね。

この比喩表現は金先生の優れたところだと感じます。

ちなみに金先生は、こうした知識を心理学や脳科学から得ています。

学ぶ教師ほど、培ってきた知識に支えられた優れた発想や考え方を生み出せるのです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月11日水曜日

とっておきの話390「3分の1で考える」の裏話

Twitterに、とっておきの話390「3分の1で考える」の原稿をアップしました。

とっておきの話390「3分の1で考える」の原稿



ここから先紹介するいくつかの小話は、前回紹介した金大竜先生の書籍からヒントを得て素材としています。

一人の先生の教育観に浸りながら小話を作るのは学びになります。


今回の小話は、偏って考えないために意識したいことがテーマです。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(3つのことを考えている と板書)

学校に通うみなさんは,いつも3つのことを考えていると思います。

みなさんがよく考えているのは,次の3つのうち,どれですか?


自分のこと

クラスメイトのこと

学校全体のこと


 この3つは,どれかが偏って考えていてはいけません。

の自分のことばかり考えている人は,自分勝手な人になります。

のクラスメイトのことばかり考えている人は,自分を大切にできず,追い込んでしまう人に。

の学校全体のことばかり考えている人は,自分の身の回りのことが雑な人になります。


偏らないために,それぞれ3分の1で考えると良いです。


 自分が3分の1,クラスメイトが3分の1,学校全体のこと3分の1。そうして1にするという考え方をしてみましょう。

 あまり考えていなかったことがあったら,このバランスになるように考えてみれはどうでしょう。自分もクラスメイトも学校全体も大切にできる人になってくださいね。


いかがでしたか?


学校に通う子どもたちの頭の中を覗いているような感覚がしませんでしたか?

実際にあなたが目の前にしている子どもたちは思考の偏りをしていませんか?


そうです。

この思考の偏りを上手く表現したのが金先生の次の言葉⇩

「自分が3分の1、クラスメイトが3分の1、学校全体のこと3分の1。そうして1にするという考え方をしてみましょう。」


つまり、バランス良く考えられると、自分勝手な人にも、追い込んでしまう人にも、雑な人にもならないで気持ち良く学校生活を送ることができるよ、というメッセージなのです。


実際に子どもたちへこの小話をしてみると、「自分は○○に偏っていたかも」というつぶやきが聞こえてきます。



このように自覚することで、行動改善へと結び付いていきます。


気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月10日火曜日

とっておきの話389「全員と仲良くはできないけど」の裏話

Twitterに、とっておきの話389「全員と仲良くはできないけど」の原稿をアップしました。

とっておきの話389「全員と仲良くはできないけど」の原稿



タイトルからいきなり思いきっていますよね。

全員と仲良くはできないと断定するところにびっくりしてしまいます。

でも、現実問題、どの子とも仲良くできるなんて実際は難しいものです。

なぜなら、人には合う合わないがあるからです。

しかし、仲良くはできないけど・・・の続きがあります。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(全員と仲良く と板書)

みなさんは,できると思いますか?

できると思う人?できないと思う人?(それぞれ挙手させる)


人には,気の合う人もいれば気の合わない人もいます。

それは大人になってもそうです。なので,先生は

「全員と仲良くしましょう」とは言いません。



 しかし,仲良くはできなくても,これは全員ができるようになってほしいです。

(協力 と板書)

全員と仲良くしましょうとは言いません。でも,全員と協力はできるようになってほしいと思います。



 大人になると,自分にとって気の合わない人とも協力して仕事をする場面がいくつもあります。だからこそ,子どものうちに練習する必要があります。


 全員と仲良くはできなくても,全員と協力はできる。

そんな気持ちで,どんな人とも協力できる人になってくださいね。


いかがでしたか?


全員と協力はできるのです。

なんだか妙に納得できませんか?


大人の私たちにも、合わない人というのは少なからずあります。

そんな中でも、同じ職場で協力することがありますよね?

そうなのです。

まさに社会人の仕事は全員と協力する場なのです。

組織ですよね。


学校は、社会の縮図。スモールステップです。

全員と仲良くではなく、全員と協力することに重きを置く。

こうした教育観は、金大竜さんの書籍から得た素材を元にしています。


参考文献となった「学級通信」にのせたい 子どもの心を揺さぶるメッセージ/金大竜(明治図書)はオススメの一冊です。

この本のタイトルにあるように、学級通信に載せるような言葉は、小話になり得るのです。

逆に、小話は学級通信に載せられるのです。

小話と学級通信の親和性の高さ、恐るべし。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月8日日曜日

とっておきの話388「知ったかぶりはやめた」の裏話

 Twitterに、とっておきの話388「知ったかぶりはやめた」の原稿をアップしました。

とっておきの話388「知ったかぶりはやめた」の原稿


学校で行われる授業を受ける子どもたちの頭の中は、次の3つの状態にあります。


① 未知(知らない)

② 既知(知っている)

③ 既知なようで未知(知っているようで知らない)


授業は①の未知の状態の子どもを②の既知の状態にしていく時間というイメージが強いですが、③の既知なようで未知、つまり、知っているようで知らない状態の子どもを本当の意味で②の既知の状態にしていく時間でもあるのです。


実は、③の知っているようで知らない状態であることに自覚がない子がいます。

簡単に言えば、知ったかぶり状態の子です。

では、自覚すればすぐに直そうと思うかというとそのまま知ったかぶりでいようとする子もいます。

なぜなら、知っている状態は精神的に安定しているからです。

自分から知らないことを浮き彫りにして学ぶ姿勢をつくることは意外と難しいものです。


そんな時、今回の話をきっかけに知ったかぶり状態から脱け出す子が現れれば、子どもたちの学ぶ姿勢は変わっていきます。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(知ったかぶり と提示)

 みなさんは,知ったかぶりをしたことはありますか?

 自分の周りにすごくかしこい人がいると,何も知らない自分がなんだか恥ずかしくなることがありますよね。

 そんな時,人は思わず知ったかぶりをして,知っている人のフリをしてしまうものです。


 でも,知ったかぶりの人にはその後,こんな苦労が待っています。

(本当は知らないじゃんという減点 と提示)

知っている=100点だとすると,知ったかぶりがバレる度に点数が引かれていきます。

100点知らないじゃん。90点だ。じゃあこれは本当に知っている?知らないじゃん。80点だ。・・・というように,どんどん点数が減っていくのです。


知ったかぶりをやめると点数は増えていく と提示)

知ったかぶりをやめると,最初こそ知らない0点からスタートしますが,その後は「知らなかったことを知る」連続で,どんどん点数が増えていきます。周りの人もどんどん教えてくれるようになります。いつしか100点満点にたどり着けるでしょう。


 どんどん点数が減っていく知ったかぶりの人と,どんどん点数が増えていく知ったかぶりをやめた人,みなさんはどちらの人になりたいですか?

 今,何か知ったかぶりをしていることがある人は,勇気をもって「実は知らない」と宣言してみませんか?

その後はどんどん点数が増えていきますよ?


いかがでしたか?


この小話が教えてくれるメッセージは知ったかぶりをやめようですが、裏のメッセージも込められています。

それは、「大人も知ったかぶり状態から脱け出せない人がいるよ」というファクトです。

このように、「今君が悩んでいることは大人でも同じように悩んでいる人がいるんだよ」というメッセージを込めることで聞き手である子どもの共感性が高まることがあります。


その上で、「君と同じような悩みを抱えていた大人が、こんなふうにして脱け出せたんだよ」というエピソードを伝えれば、勇気を出して一歩踏み出せるきっかけとなります。


大人も同じように悩んでいることをさらけ出す。

そんな自己開示を通して、子どもとの信頼関係は築かれていきます。



さて、素材となったのはまたもやYouTubeチャンネルから。


中田敦彦さんの対談ゲスト、寺田有希さんの言葉からでした。

最近はテレビよりもYouTubeチャンネルから素材を得ることが多くなりました。

これも時代ですかね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2022年5月3日火曜日

とっておきの話387「今起きている悪いことは」の裏話

Twitterに、とっておきの話387「今起きている悪いことは」の原稿をアップしました。

とっておきの話387「今起きている悪いことは」の原稿



誰しも人生で良いことも悪いことも起きているし、経験してきていると思います。

過去は変えられないけど、過去に対する考え方は変えられます。

それはたとえ悪い出来事であったとしても、どのように考えるかによって自分の未来を変えていく力をもつこともできるはずです。

そんな出来事に対する考え方を示唆してくれるような小話です。


前回と同じように、両学長のYouTubeチャンネルから素材を得ています。

少し物語調になっているので、語りに近いスタイルですね。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


【(読み聞かせから始める)

あるラバイが旅をしていました。ラバイは,犬と羊を連れ,聖書を読むためのランプを持っていました。一日歩き続け,日が暮れてきたので,ラバイは,その夜泊まる場所を探しました。

そして,小屋を見つけ,そこで一夜を明かすことにしました。

ここからラバイに,悪いことが次々と起きます。よく聞いていてね。

寝る前に,ランプを灯して聖書を読もうとしたところ,まだ残っていると思っていたランプのオイルが切れて真っ暗になってしまいました。

連れていた犬が,毒虫に咬まれて死んでしまいました。

次に,オオカミがやってきて,羊も殺して食べてしまいました。

朝になって,ラバイは何も食べないまま出発しました。


 みなさんがラバイだったらどう思いますか?(何人か指名する)


 この話には,実はこんな続きがあります。

ラバイがお腹を空かせたまま歩いていると,ある村を見つけました。

でも,おかしいのです。村には人も物も無く,とても静かなのです。

昨夜やってきた盗賊によって,あちこちで村人が殺され,物が盗まれていたのです。

ラバイは気づきました。

もし,ランプが消えていなければ,私も盗賊に見つかって殺されていたかもしれない。

もし,犬や羊が生きていたら,やはり私も盗賊に見つかって殺されていたかもしれない。

すべてを失っていたからこそ,自分は助かったのだと。

だから,希望は捨ててはいけないのだと。


 最後に,みなさんへこんな言葉を贈ります。

(今起きている悪いことは,もっと悪いことの防波堤。 と提示)


どんなに自分の身に悪いことが起きても,それは絶対に最悪にはならないのです。

逆に,もっと悪いことにつながることを防いでくれた出来事だと考え,希望を捨てないことが大切なのです。これからどんなことがあっても,希望を捨てるのはもったいないですよ。

あぁ,もっと悪いことが起きなくてよかった。そんな気持ちでいたいですね。】


いかがでしたか?


今起きている悪いことは、もっと悪いことの防波堤。



最初にこの考えに出合った時、今の時代にも合っていると感じました。

災害、コロナ、戦争・・・最近のニュースを騒がせている悪い出来事はたくさんあります。

そんな中、もっと悪いことの防波堤という考え方は、こうしたご時世においても希望を見出す視点だと言えるでしょう。


みなさんは、「ショーシャンクの空に」という映画をご存知ですか?

希望を捨てなければ、必ず人生は良い方向へと向かっていく。

どんなに悪いことが起きても、人は考え方次第で未来を変えていける力をもっているのです。


学校現場でも、ネガティブな考え方をしてしまう子どもたちは多いです。

悪いことが起きると、もっと悪いことが起きてしまうのではないかと不安がる子もいます。

実はその逆なのです。

今回の小話を通して、希望を捨てず、前向きな気持ちをもつきっかけになってほしいです。


とっておきの話は、何かを抑止するための小話というよりは、これをきっかけにして一歩踏み出す勇気や前向きな気持ちをもってほしいという願いが込められているものが多いです。


不安な気持ちに共感しつつも、最後は前向きな気持ちに落とし込む。

こうした話の流れが多くあります。

それはきっと、作り手である僕自身がハッピーエンドを望んでいるからなのでしょうね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

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