Twitterに、とっておきの話387「今起きている悪いことは」の原稿をアップしました。
誰しも人生で良いことも悪いことも起きているし、経験してきていると思います。
過去は変えられないけど、過去に対する考え方は変えられます。
それはたとえ悪い出来事であったとしても、どのように考えるかによって自分の未来を変えていく力をもつこともできるはずです。
そんな出来事に対する考え方を示唆してくれるような小話です。
前回と同じように、両学長のYouTubeチャンネルから素材を得ています。
少し物語調になっているので、語りに近いスタイルですね。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(読み聞かせから始める)
あるラバイが旅をしていました。ラバイは,犬と羊を連れ,聖書を読むためのランプを持っていました。一日歩き続け,日が暮れてきたので,ラバイは,その夜泊まる場所を探しました。
そして,小屋を見つけ,そこで一夜を明かすことにしました。
ここからラバイに,悪いことが次々と起きます。よく聞いていてね。
寝る前に,ランプを灯して聖書を読もうとしたところ,まだ残っていると思っていたランプのオイルが切れて真っ暗になってしまいました。
連れていた犬が,毒虫に咬まれて死んでしまいました。
次に,オオカミがやってきて,羊も殺して食べてしまいました。
朝になって,ラバイは何も食べないまま出発しました。
みなさんがラバイだったらどう思いますか?(何人か指名する)
この話には,実はこんな続きがあります。
ラバイがお腹を空かせたまま歩いていると,ある村を見つけました。
でも,おかしいのです。村には人も物も無く,とても静かなのです。
昨夜やってきた盗賊によって,あちこちで村人が殺され,物が盗まれていたのです。
ラバイは気づきました。
もし,ランプが消えていなければ,私も盗賊に見つかって殺されていたかもしれない。
もし,犬や羊が生きていたら,やはり私も盗賊に見つかって殺されていたかもしれない。
すべてを失っていたからこそ,自分は助かったのだと。
だから,希望は捨ててはいけないのだと。
最後に,みなさんへこんな言葉を贈ります。
(今起きている悪いことは,もっと悪いことの防波堤。 と提示)
どんなに自分の身に悪いことが起きても,それは絶対に最悪にはならないのです。
逆に,もっと悪いことにつながることを防いでくれた出来事だと考え,希望を捨てないことが大切なのです。これからどんなことがあっても,希望を捨てるのはもったいないですよ。
あぁ,もっと悪いことが起きなくてよかった。そんな気持ちでいたいですね。】
いかがでしたか?
今起きている悪いことは、もっと悪いことの防波堤。
最初にこの考えに出合った時、今の時代にも合っていると感じました。
災害、コロナ、戦争・・・最近のニュースを騒がせている悪い出来事はたくさんあります。
そんな中、もっと悪いことの防波堤という考え方は、こうしたご時世においても希望を見出す視点だと言えるでしょう。
みなさんは、「ショーシャンクの空に」という映画をご存知ですか?
希望を捨てなければ、必ず人生は良い方向へと向かっていく。
どんなに悪いことが起きても、人は考え方次第で未来を変えていける力をもっているのです。
学校現場でも、ネガティブな考え方をしてしまう子どもたちは多いです。
悪いことが起きると、もっと悪いことが起きてしまうのではないかと不安がる子もいます。
実はその逆なのです。
今回の小話を通して、希望を捨てず、前向きな気持ちをもつきっかけになってほしいです。
とっておきの話は、何かを抑止するための小話というよりは、これをきっかけにして一歩踏み出す勇気や前向きな気持ちをもってほしいという願いが込められているものが多いです。
不安な気持ちに共感しつつも、最後は前向きな気持ちに落とし込む。
こうした話の流れが多くあります。
それはきっと、作り手である僕自身がハッピーエンドを望んでいるからなのでしょうね。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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