Twitterに、とっておきの話329「一生懸命は美しい」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話は、
一生懸命は美しい
という言葉に力がありますよね。
これは、自分視点ではなく、相手視点の言葉です。
本当に一生懸命にがんばっている姿は、周りの人から見ると美しく映るのです。
ここを外さずに丁寧に話すことができれば、とっておきの話となるでしょう。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(山県亮太選手の写真を提示)
(座右の銘 と板書)
大人になると誰でも「座右の銘」というのを持っているものです。
「座右の銘」というのは、その人にとって大事にしている言葉のことを言います。
写真に映っている山県亮太(やまがたりりょうた)選手は、日本選手権で優勝したことのある選手です。
彼の座右の銘は…
(一生懸命は美しい と板書)です。
これは、小学校の先生が口をすっぱくして言っていた言葉だそうです。
この「一生懸命は美しい」というのは、「一生懸命な自分を美しいと思え」という意味ではなく、こういう意味だと先生は思います。
(あなたの一生懸命な姿は、周りの人から見ると美しく見える と板書)
「一生懸命は美しい」の主語は、一生懸命なその人ではなく、それを見ている人です。
だからこそ、山県選手もこんなことを言っています。
勝負の世界に「絶対」はない。
でも、一生懸命な子どもたちに言葉をかけてあげたい。
教え子には、お前は絶対に勝てるって言ってあげたい。
本当にそう思うって、さらっと言ってあげたい。
みなさんは、周りの人からこんなふうに美しく思ってもらえるほど一生懸命にやっていることがありますか?
一生懸命は美しい。心の中で何度もつぶやいてみてくださいね。】
いかがでしたか?
一生懸命にがんばることが大事なのは百も承知。
ですが、このようにエピソードも添えながら、視点を変えて丁寧に伝えることで、
ありふれていた「一生懸命」という言葉が本当に美しく感じてくるものです。
綺麗事になりそうな言葉ほど、とっておきの話によって新しい視点を与え、丁寧に伝えることが大切だと思います。
その子にとって「一生懸命」という言葉が、綺麗事な言葉ではなく、
自分事な言葉
となることを願って話したいですね。
このとっておきの話をした後、実際に子どもたちが一生懸命な姿を見せていたら「一生懸命は美しいね」と声をかけてあげたいです。
まずは先生がこの言葉を使いながら、子どもたちの行動を価値づけていきたいですね。
世の中には他にも、「一生懸命」と同じように、せっかく良い言葉なのに綺麗事で流されてしまいがちが言葉が無数に存在します。
逆に言えば、その言葉1つ1つをどう料理するかによって、とっておきの話がどんどんと新しく生まれる可能性があるのです。
そう考えると、人の数だけ、いや、それ以上の数、とっておきの話が作れてしまうのではないかと思いますね。
果てしなくて驚きます。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。