Twitterに、とっておきの話315「自分に貼った10万枚」の原稿をアップしました。
当時、朝刊だけでなく、夕刊もとって新聞を読んでいた時期がありました。
ある日の夕刊の見出しに目が惹かれました。
自分に貼ったばんそうこう 約10万枚
この見出しのインパクトに惹かれ、記事を読んでみました。
すると、小さなばんそうこうの裏には、何度も何度も実際に自分の体に貼って確かめた人の努力の積み重ねがあることが分かったのです。
見出しのインパクト+素敵なエピソード
この二つが揃うことで、とっておきの話の素材として採用されました。
それぞれをもう少し深掘りしてみます。
まず、なぜ私は、この見出しにインパクトがあると感じたのか。
「自分に貼った」という点から、体を張って実験したという努力の大きさを感じられます。
また、「ばんそうこう」という物は、聞き手の誰しもが想像できる、身近にある物です。
そして何より、「10万枚」という数字の大きさがさらにインパクトを与えています。
誰しもが想像できる身近にある物の裏側に、想像を超える努力の大きさを感じられたのです。
このように、一見矛盾するように聞こえるかもしれませんが、
想定内の物事の裏側に、想定外のエピソードが隠されていることを発見すると、人は感動するのです。
次に、なぜ私は素敵なエピソードと感じたのか。
それは、見出しだけでは詳細には分からなかった努力の内容が記事に書いてあったからです。
原稿では、次のように紹介しています↓
【実はこのおじさん、ばんそうこうを開発する会社で働いている凄腕の職人さんなのです。
記事によると、たった1回の開発で300枚以上のばんそうこうを貼って確かめるそうです。
それを30年間ずっと続けてきたのだそうです。
合わせて約10万枚。
すごい数ですよね。】
10万枚という数字の裏側には、
1回の開発で300枚以上+30年間の継続
というこれまた想定外の数字の大きさが隠されていました。
そしてこのおじさん、写真を見ると笑顔ですよね。
凄まじい努力をしていると思うのですが、なんだか楽しそうに映ります。
こうしたところも魅力的です。
とっておきの話では、次のように締めくくって終わっています。
【みなさんが何気なく使っているばんそうこうにも、こうした人の努力の積み重ねが隠されているものです。
他にも、何気なく使っている物の中に、ものすごい努力の積み重ねが隠されているものがあるかもしれません。
調べてみると、もっと一つ一つの物を大切にしたくなりますよ。】
どんな物にも、その裏側には作り手の努力が隠されている。
そうした視点で物と接する子は、物を大事にする子に育っていくことでしょう。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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