2021年12月10日金曜日

とっておきの話314「たぬき先生の教え」の裏話

Twitterに、とっておきの話314「たぬき先生の教え」の原稿をアップしました。

とっておきの話314「たぬき先生の教え」の原稿



先生

と聞くと、学校の先生を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、お医者さんも先生と呼ばれますよね。

今回のとっておきの話は、そんなお医者さんが教えてくれたエピソード素材。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


【(たぬき先生に感謝 と板書)

 こんなタイトルの新聞記事を見つけました。



みなさんは、たぬき先生はどんな仕事をしている人だと思いますか?(数名指名)

 では、答え合わせをしながら記事に書いてあった文を読んでみましょう。

かかりつけのお医者様として、子どもたちがお世話になった先生の訃報を新聞で読んだ。「たぬき先生」こと、毛利子来(たねき)先生だ。

4人の子どもが小さい頃は、毎月のように医者通いをしなくてはいけなかった。

おもちゃと絵本がいっぱいの友達の部屋みたいな待合室を、子どもたちは覚えているだろうか。

 というわけで、たぬき先生というのは「たねき」先生というお医者さんのことでした。

新聞で昔お世話になったお医者さんが亡くなったことを知り、お世話になっていた頃を思い出すあるお母さんの話が記事に載っていました。


 記事の続きを見ていきましょう。

長男が3歳のとき、風邪で診てもらいに行ったことがあった。

順番がきて、私が長男の症状を訴えようとすると、先生は長男に

「もう君はお話がちゃんと出来そうだから、君の体がどんな風だか言ってごらん」

とおっしゃった。

子どもの状態は母である私が伝えるものだと思っていたので不安だったが、長男は私が話そうとした内容を、長さは半分で、ほぼ正確に伝えていた。


 お母さんに頼らなくても、自分で自分の体の話ができた男の子。

たぬき先生はお母さんに、こんなことを言います。

「小さな子どもでも、体は自分のものだからね。自分で話させましょう。」

 

「子どもの味方だったたぬき先生は、母親にとっても本当に心強い先生だった。」

とお母さんがたぬき先生の教えを大切に思い出している記事でした。


 みなさんは保健室へ行った時、付き添った友達ではなく、自分で保健の先生に自分の体の話をしていますか?

病院へ行った時、お母さんではなく、自分でお医者さんに自分の体の話をしていますか?

私たちも、たぬき先生の教えを守って、自分の体のことは自分で話せる人になりましょう。

だってその体は、だれでもない、自分のものだからね。】



お恥ずかしい話ですが、僕は子どもの頃、自分の体のことを自分で話せない子でした。

保健係の子に任せてしまっていたし、母に任せてしまっていました。

しかし、この素材と出合ってからは、たとえ3歳という幼い子でも、自分の体のことを自分で話すことは大切だと気付かされました。


お医者さんから学べることって多いものです。

それは、学校現場にも役立つものが多いのです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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