Twitterに、とっておきの話382「机上無一物」の原稿をアップしました。
「机の上をきれいにしなさい」
という指示は教員なら誰でもしたことのある指示でしょう。
子どもたちの中には、なかなか机の上を片付けられないままの子もいます。
そんな時、単調な指示だけでは子どもの心には届きません。
今回の小話は、ちょっと変わった言葉で表現することで机の上をきれいにするきっかけを作るのがねらいです。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(キジョウムイチブツ と提示)
どんな意味の言葉なのかわかりますか?
カタカナだと難しいと思うので,平仮名にしてみます。
(きじょうむいちぶつ と提示)
平仮名にしてもわからないですか?では,漢字にしてみましょう。
(机上無一物 と提示)
漢字にすると,なんとなく意味がわかってきたのではないでしょうか?
「机上」は机の上のことを言います。
「無一物」とは,物が一つも無いと書きます。
なので,机上無一物というのは,こういう状態のことを言います。
(次の画像を提示)
机の上には何も無いきれいな状態。特に使う物が無い時にはこのことを意識していきましょう。
合言葉は「机上無一物」。
なんだかカッコイイ言葉ですね。】
いかがでしたか?
今回の場合、「机上無一物」という五字熟語自体に興味を惹きつけるパワーがあるので、余計な話はしません。
小話全体としてもシンプルにまとめてあります。
まず、「机上無一物」をあえて平仮名やカタカナ表記で示すことで、これがどんな意味を示す言葉なのかを子どもたちに考えてもらいます。
聞き手の思考を通して受け取った言葉は、聞き手にとって自分事として受け止める言葉になります。
その後、簡単に意味を説明した後、実際に机上無一物とはどんな状態なのかを写真で示します。
視覚的な訴えがあると具体的な行動をイメージしやすいです。
ここで、できれば子どもたちが知っている教室の写真を見せられると尚良いです。
身近な写真であればあるほど、自分事として行動できるのです。
ただ「机をきれいにしなさい」と言うよりも、「机上無一物だね」とかっこよく価値づけすることで、いつもとは違う反応を示す子どもたちに出会えるはずです。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。