2021年9月30日木曜日

とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の裏話

Twitterに、とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の原稿をアップしました。

とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の原稿



今回のとっておきの話は、話し方がいつもと違います。

あえて聞き手に問いかけることをせず、

話し手の語りで勝負

しているような話し方です。


道徳の授業の読み物資料かのように、たまにはとっておきの話も、静かに教師の語りを聴かせるのも良い刺激となるでしょう。


実践される方は、話すスピードや間の取り方に気を付けながら、次の物語を話していくことをお勧めします。




【アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。 

少年はあこがれていた大リーグ屈指のスラッガーである選手にこんな手紙を書きました。 

「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。 

しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。 

あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」 

この手紙がテレビで注目され、二人は対面しました。 

カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。 

今度の試合でホームランを打てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。 

そして、その試合、ヒーローによる最後の打席。2ストライク3ボール。

テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。

ピッチャーが投げた最後のボールは...(しばらく間をおいてから)

大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。 

全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、 

スタジアムの実況が、こう伝えました。】 



この先のセリフが、一番盛り上がる山場です。

だからこそ、たっぷり間を取るなどの

印象付け

が必要です。



今回は、

(「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」と勢いよく板書) 

という演出を組み込みました。


ただ板書するのではなく、勢いよく板書します。

ここが特に注目してほしいセリフやキーワードだというアピールです。



今回のテーマは、「嘘も方便」につながります。

目的を達成するために、時には嘘をつくことも必要になるという意味です。

嘘はついてはいけません。でも、世の中には、こんな嘘があるのも事実です。


最後に、次のように問いかけ、相田みつをさんの詩を読んで話を終えています。


【みなさんはこの嘘、ありですか?なしですか?

(相田みつをさんの以下の詩を読み聞かせて終える)】





気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年9月29日水曜日

とっておきの話255「将来の選択肢、3万」の裏話

Twitterに、とっておきの話255「将来の選択肢、3万」の原稿をアップしました。

とっておきの話255「将来の選択肢、3万」の原稿



今回のとっておきの話には、2つの素材が組み込まれています。


1つ目は、夢が叶ったかどうか聞いたアンケートの結果。

2つ目は、職業の数です。


どちらの素材も、1つだけではインパクトに欠けますが、組み合わせて上手く話をつなげるとどちらも魅力的な素材として生かされます。


まずはアンケート結果の素材を生かし、聞き手に結果を考えさせながら次のように問いかけていきます。


【(将来の夢 と板書)

みなさんは、将来の夢はありますか?




先生は、小学生の頃から学校の先生が夢でした。

今こうして夢が叶っています。

ある会社が大人約1000人に「小学生の頃の夢の職業に就くことができたか」というアンケートをした結果によると...

(○% と板書)

「一度でも夢が叶った」と答えた人は何パーセントいたと思いますか?(数名指名)



答えは、16.7%。約6人に1人です。(16.7% 6人に1人 と板書)

夢を叶えるというのは、そう簡単ではないことがわかります。】



ここで話が終わってしまうと、夢は現実的にはなかなか叶わないものだというイメージが刷り込まれて終わりです。


そこで、次のフレーズを挟むことで、聞き手の視点を大きく変えます。


【でも、こんな考え方もあります。

「夢が叶わなかったのではなく、夢が途中で変わった人が多かったのだ」と。

もし小学生の頃になりたかった職業よりも魅力的な職業があると知ったら、夢を変える人もいるでしょう。】


こうすることで、「夢が叶わなかった」というマイナスイメージを、

「夢を自分の意志で変えた」というプラスイメージに変換します。


その上で、2つ目の素材である職業の数にスポットを当てていきます。




ちなみにみなさんは、日本にはいくつの職業があると思いますか?





正解は、当時の調査では3万もあるそうです。

この30000という数字の大きさにインパクトがありますよね。


ここでも一工夫。

先程までの「夢を自分の意志で変えた」約6人に5人の人に当てはまるような言葉のつなげ方をしていきます。


【例えば自分は「小学校の先生」になりたいと一つ選んだとします。

ということは、残り29999の職業につくことはやめたということなのです。】



こうすることで、より3万という数字の大きさを実感できます。

1つ選んだら、残りの2万9999の職業を選ばなかったのと同じこと。

インパクトがさらに大きくなりますよね。



最後に、夢をもつことに焦らず、自分が本当につきたい職業を探す度へと誘って話を締めくくります。


【みなさんは職業をいくつ知っていますか。

いろんな職業があることを知ってから、自分の夢を慎重に考えてみてもいいかもしれません。

人によっては、今は「だれかの役に立つ仕事」となんとなく思うだけでもいいでしょう。

焦らず、じっくりと考えていきましょう。】





以上のように、単体ではあまりインパクトが残らないような素材でも、

組み合わせたり

新しい視点を付け加えたり

興味を惹くような言葉のつなげ方をしたり

といったことをすることで、大きなインパクトをもって話をすることができます。




気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月28日火曜日

とっておきの話254「○○が戻ってくる日本」の裏話

Twitterに、とっておきの話254「○○が戻ってくる日本」の原稿をアップしました。

とっておきの話254「○○が戻ってくる日本」の原稿



今回のとっておきの話では、

東京オリンピック

の話題を取り上げています。


東京オリンピックと言っても、まだ開催前の

オリンピック招致の時期の話

です。


2020年の東京オリンピック開催は、日本にとっては何十年ぶりの東京での開催となり、開催地として決まった時は大きな喜びに包まれました。

この後、実際は2021年に開催することになるのですが・・・


開催地を決める会議の時、日本をアピールするために滝川クリステルさんという人がこんなことを言いました。



皆様が何か落とし物をしても、きっとそれは戻ってきます。


落とし物が戻ってくるなんて、拾った人がいれば当たり前のことのように思うかもしれません。

しかし、日本では当たり前でも、世界的に見るとアピールできる部分になるそうです。



それを裏付けるのが次の話。


2014年の調査では、日本で落として戻ってきたお金は

年間で約33億4000万円。

こんなにも多くのお金が戻ってくることは、世界でも日本ぐらいだそうです。

 

江戸時代にも、今でいう3000万円ものお金を馬の首につるしたまま帰ってしまった武士のために約30キロの距離を走って戻しに来てくれた人の話があるほどです。

「お金を拾ったら戻す」は昔から大切にされてきた日本人の心なのかもしれませんね。



また、こんな言葉もあります。


落とし物には糸がついている


落とし物には糸がついていて、落とし主につながっています。

この考え方は「落とし物」に対する視点が増えてステキな考え方だと思います。

日本人らしい落とし物への心を上手く表現していますよね。



聞き手が子どもたちなので、より嚙み砕いて次のように話を締めくくります。


【上手く届けることができたら、当然感謝されますよね。

先生には、小学校の時に学校の中で見つけた落とし物を届けたことがきっかけで友達になった人がいます。

落とし物との出合いは、思わぬ出会いにつながるかもしれません。

怪しい物でなければ、落とし主を探して届けてあげましょう。】



落とし物が新しい人との出会いも運んでくるかもしれない。

そんな希望を残して話を終えます。

なるべく話はポジティブに締めくくりたいものです。

これも話し方のテクニックの1つでもあります。



気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月27日月曜日

とっておきの話253「111日の継続と5秒のダッシュ」の裏話

 Twitterに、とっておきの話253「111日の継続と5秒のダッシュ」の原稿をアップしました。

とっておきの話253「111日の継続と5秒のダッシュ」の原稿



教育に携わる立場として、

意欲

をテーマにした研究結果やことわざには興味を惹かれます。



まずは有名なことわざから。


三日坊主


知っている人は多いでしょう。

あきっぽくて長続きがしないことやそういう人のことを言います。




しかし、この三日坊主の三日って本当に三日だけのことでしょうか?

例えば、「1か月はがんばったから自分は三日坊主じゃない!」なんて人もその後をさぼっていたらやっぱり三日坊主と呼ばれるでしょう。

では、いつになったら三日坊主じゃなくなるのか、考えたことはありますか?


ある日、出合った本にこんな研究結果を目にしました。


111日続けて習慣となる



人は3か月以上続けてやっと習慣となると脳科学で言われているそうです。



110日がんばっても、111日目でさぼったら...残念、三日坊主です。

長いなぁと思うかもしれません。


そんな方にぴったりな研究結果「やる気を出す方法」があります。



それが

5秒でダッシュ

です。



実際に足を使って走る訳ではありません。


【人間の脳は、5秒たつと「やりたくない言い訳」を考え出すようにできているそうです。

なので、「やろう!」と思った瞬間から5秒以内に行動に移すと、言い訳を考える暇がないのでやれてしまうのだそうです。

やる気が出ない時は5秒でダッシュ!走りだしちゃえばこっちのもの!という気分でこの方法を試してみてください。】


という訳です。



今回のとっておきの話では、最後に「実験」と称してこの5秒ダッシュを聞き手と一緒に楽しんで体験して話を終えています。

次のように↓


【では、早速実験してみますね。今から5秒以内で1列から2列に並び直してください。よーい、ドン!5・4・3・2・1…(5秒以内でできそうなことをやらせて思い切りできたことを褒めてから話を終える)】




ここまでほんの5分ぐらいで終わる話。

ですが、三日坊主だけでなく、111日の継続や5秒ダッシュという言葉も聞き手に具体的なイメージとして与えることができます。

知っているのと知らないのとではその後の行動に大きく影響を与えます。




気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月26日日曜日

とっておきの話252「親に感謝する日は4つ?」の裏話

Twitterに、とっておきの話252「親に感謝する日は4つ?」の原稿をアップしました。

とっておきの話252「親に感謝する日は4つ」の原稿



今回のとっておきの話のテーマは

親に感謝する日

です。


1年の中で、「親に感謝する日」と聞くと何の日を思い浮かべますか?




まず思いつく日が2つあると思います。


父の日や母の日ですよね。


父の日は6月19日。

母の日は5月8日。


名前からして「親」をイメージしやすい祝日です。



しかし、親に感謝する日は4つあるというのが聞き手に刺激を与えます。

みなさんは、あと2つ、何だか分かりますか?




まず、5月5日の こどもの日



こどもの日は、こどもの幸せを願う日です。

しかし、それだけではありません。

法律でこんなふうに決められています。


【こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。


こどもを産んでくれたお母さんに感謝する日でもあるのです。




最後に紹介する親に感謝する日は、祝日ではありません。

 

それは・・・






誕生日です。


誕生日の人は自分だけが主役だと思っていないでしょうか?

自分が誕生日の時こそ、今まで育ててくれた親に感謝するチャンスです。

 



ここまで、親に感謝する日は4つと紹介してきたとっておきの話ですが、最後は次のように締めくくっています。


【これで「親に感謝する日」を4つ覚えましたね。

でも、わざわざそんな日を作らなくても、感謝の気持ちが伝わり合う親子でいたいものですね。



最後の一文が一番伝えたい言葉です。


親に限らず、支えてくれる家族に

いつもありがとう

が言える子に育ってほしいです。



気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年9月25日土曜日

とっておきの話251「二人の人生を分けた行動」の裏話

Twitterに、とっておきの話251「二人の人生を分けた行動」の原稿をアップしました。

とっておきの話251「二人の人生を分けた行動」の原稿



ジョージ・ワシントンと


アル・カポネ


   

みなさんは、この二人の名前をご存知ですか?


上は初めてアメリカの大統領となったジョージ・ワシントンです。

アメリカのお札にも載っています。


下は次々に盗みや悪さをしながらも警察になかなか捕まらず、シカゴの町で一番のギャングとなったアル・カポネです。


大統領ギャング

対照的な二人の人生を分けたのは、ある行動だったそうです。

何だと思いますか? 




それは・・・





嘘をつくかどうか

正直に話したかどうか


だそうです。




ワシントンは子どもの頃、お父さんが大切に育てた木を切ってしまったそうです。

嘘をつこうか迷った末、正直に話すことにしました。

そのことをお父さんに褒められてから、正直に話す生き方を選んだそうです。



一方、カポネは子どもの頃、貧しい生活のあまり思わず食べ物を盗んだ時、店の人に「ぼくは盗んでいないよ」と嘘をついたのです。

その後何度聞いても嘘をつき続けたカポネは、大人になっても嘘を重ねる生き方を選んだそうです。



今回のとっておきの話では、以上のような二人のエピソードを素材にして、最後に次のように問いかけています。


【あなたはどちらの生き方を選びますか?

先生は正直に話す子の人生を応援したいと思っています。

(正直に話すことに関連する学級で起きたエピソードを紹介して話を終える)】



問いかけられた聞き手は、ワシントンのように正直な生き方をしたいと思うでしょう。


今回のとっておきの話から学べることは、正直な気持ちの大切さだけではありません。

嘘には嘘を重ねる怖さがつきまとう

という点も忘れてはいけない大切なことです。


嘘を重ねれば重ねるほど、嘘を重ねないと生きていけない人間になっていくのです。

シカゴの町で一番のギャングとなったカポネの人生は、まさに嘘を重ね続けた結果なのです。


正直は大統領になる人生を連れてくる。

一方、嘘はギャングに落ちぶれる人生を連れてくる。


正直と嘘の対比から考えさせられることは様々です。



より聞き手にとって身近な話となるように、自分事として考えられるようなエピソードを付け加えて話しても良いでしょう。


気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。



2021年9月23日木曜日

とっておきの話250「赤ちゃんがハイハイできるレベル」の裏話

Twitterに、とっておきの話250「赤ちゃんがハイハイできるレベル」の原稿をアップしました。

とっておきの話250「赤ちゃんがハイハイできるレベル」の原稿



みなさんは、ディズニーランドお好きですか?

ディズニーランドと言えば、日本屈指のエンターテインメントの聖地ですよね。


そんな夢の国ディズニーは、テレビでもよく特集を組まれます。

当時、ディズニーランドを掃除しているスタッフに注目が集まっていた時期がありました。

彼らの名はカストーディアル。




ただ掃除をするだけではなく、お客さんを楽しませる演出によくスポットが当てられていました。


しかし、僕が感動したのは彼らの演出ではなく、

掃除に対する姿勢

です。



みなさんは、どこまで掃除したら「きれいになった」と思いますか?


意外と聞いてみると、きれいだと思う基準は人それぞれだったりします。

自分はなんとなくきれいになったと思っているところも、別の人からすると「もっと掃除できるでしょ!」と思うかもしれません。


カスト―ディアルの彼らはどこまで掃除したら「きれいになった」と思うのでしょうか。


正解は・・・





赤ちゃんがハイハイできるレベル



だそうです。


初めてこの「きれいになったと言える基準」を聞いた時、衝撃でした。


彼らが掃除している場所は、ディズニーランドの敷地内です。

室内ではなく、室外です。

当然、アスファルトやコンクリートの床を土足で歩き回るお客さんたちがいる場所です。


そんなところを掃除している彼らが掲げている基準が

赤ちゃんがハイハイできるレベル

ということに驚きを隠せませんでした。


みなさんは、道ばたで赤ちゃんがハイハイしていたら汚れないと思いますか?

普通なら汚れますし、ガラスの破片なんか落ちていたらけがをしますよね。

そこを乗り越えるまで徹底的に掃除するという姿勢が伝わってきます。


赤ちゃんがハイハイしても汚れない。

赤ちゃんがハイハイしてもケガしない。

そこまで掃除していこう。

なんてステキな掃除の基準なのでしょう。




学校現場では、毎日掃除の時間があります。

だからこそ、ただ「きれいにしてね」と言うのではなく、明確な目標を立てて掃除をさせたいものです。


目標を立てて掃除をすると、本当の意味できれいに掃除できるようになるでしょう。

カストーディアルから学べる掃除の姿勢でした。



気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月22日水曜日

とっておきの話249「○○を一人で10年間」の裏話

 Twitterに、とっておきの話249「○○を一人で10年間」の原稿をアップしました。

とっておきの話249「○○を一人で10年間」の原稿



継続は力なり


という言葉は昔からありますが、同じ継続でも、次のような環境で継続してきた人がいます。



・10年間も継続

・毎日欠かさず継続

・誰にも見られていなくても継続

・たった一人で継続

・周りから冷たい反応を返されても継続


特に最後の「冷たい反応」も乗り越えて継続していく力は本当に計り知れません。


今回のとっておきの話は、そんな継続を達成した鍵山秀三郎さんのエピソードが素材です。



みなさんは、イエローハットという会社を知っていますか?





今では年商600億円。全国に300も店を開いている会社です。

写真に映っている鍵山秀三郎さんは、28歳の時に社長になりました。





その時の会社の経営状態は厳しく、取引してくれるところはほとんどありませんでした。

社員の心も荒れていて、時にはキレて物に当たる社員も。

職場の雰囲気も悪かったのです。

そんな様子を見て、鍵山さんはあることを始めました。


それが・・・




掃除

です。



「心を穏やかにするには、まず周りをきれいにすることが大事である」と考え、一人でトイレ掃除と会社の掃除を始めたのです。


このまず先に「トイレ掃除」という誰も進んでやらなそうな掃除場所から取り掛かっているところにもすごさを感じます。


しかし、社員の反応は冷たく、「掃除なんかしても無駄だ」「うちの社長は掃除しかできない」と陰で批判もされたそうです。

社長がトイレ掃除をしている横で平気で用を足していく社員もいたそうです。


こんなことをされたら心が折れてしまいそうですが、鍵山さんは違いました。



こんな状況で、鍵山さんは10年間も毎日欠かさず掃除を続けたのです。

とっておきの話として話す時は、インパクトを与えられるように、あえて

3650日

と表記して伝えます。


つまり、10年です。

それから手伝う社員が一人、二人と増えていき、20年たった頃にはほとんどの社員が掃除をするようになったそうです。


この話、文章にするとスーッと読み進めてしまいますが、客観的に見るとすごいことを言っているのです。

なぜなら、社長が一人で掃除をしているのに、20年経ってやっとほとんどの社員が掃除をするようになったというのは時間がかかり過ぎではないでしょうか。

こんなにも長い間、鍵山さんは掃除を続けたのです。



やがてみんなで掃除をするようになり、会社もきれいになったことで社員の心も穏やかになり、それが良いサービスへとつながってお客さんを増やしていったのです。


丁寧な掃除を続けると、会社を立て直す力にもなるというエピソードですが、掃除の効果よりも鍵山秀三郎さんの継続力の大きさに驚いてしまう素材ですよね。


そんな鍵山さん、掃除をすると5つの良いことがあると言っています。


謙虚な人になれる  ② 気づく人になれる  ③ 感動の心を育む 

④ 感謝の心が芽生える  ⑤ 心が磨かれる



こうしたことを体現される人は本当に尊敬します。

継続する力も、掃除の意味も、聞き手に感じ取ってもらえるように話したいですね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年9月21日火曜日

とっておきの話248「一分の遅刻と一時間の遅刻」の裏話

Twitterに、とっておきの話248「一分の遅刻と一時間の遅刻」の原稿をアップしました。

とっておきの話248「一分の遅刻と一時間の遅刻」の原稿




突然ですが、電車の駅のホームをイメージしてください。




こんなアナウンスは、誰しも聞いたことのあるものだと思います。

「電車が遅れておりまして、大変ご迷惑をおかけしています」


聞いたことがある人、多いのではないでしょうか?


1分でも遅れるとアナウンスする駅もあるそうですが、これは当たり前ではないのです。

外国では5分や10分遅れるのが当たり前だそうです。

日本はそれだけ「時間を守る国」として世界では評価されています。



ここから、日本人一人一人の時間意識に目を向けてみます。


ここで問題です。

一分の遅刻と一時間の遅刻、どちらの方が罪は重いでしょうか。



罪が重いのは...





一分の遅刻の方だと言われています。

なぜだか分かりますか?



一時間の遅刻となると、多くは交通事故などのどうしようもない状況が原因です。

でも、一分の遅刻は、その人があとほんのちょっとがんばっていれば防げた遅刻です。

たとえ一分だけだとしても、自分の都合を優先して遅刻したことは相手の信用を失くす罪の重い遅刻なのです。

遅刻癖のある人は、今のうちに直しておかないと、大人になって信用どころか仕事を失くすことにもつながってしまいます。







このとっておきの話。作成当時は、素材元の本を読んで「なるほど~」と唸りましたが、

今読み返してみると、賛否両論ありそうな話だと思いました。




始めの電車のアナウンス。

1分でも遅れたらお詫びのアナウンスを入れるのを「時間を守る国」と捉えられる一方で、たった1分でも許されない「寛容さが欠ける国」と捉えられる人もいるような気がします。


次の遅刻の話。

履き違えて伝わってしまうと、長く遅刻するほど許されると勘違いされかねません。




なので、今回のとっておきの話は、

こうあるべき

と示すよりは、

この話をきっかけに自分で考えてみてね

と示す方を意識して話したいですね。




気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月16日木曜日

とっておきの話247「ために目標を立てる」の裏話

Twitterに、とっておきの話247「ために目標を立てる」の原稿をアップしました。

とっておきの話247「ために目標を立てる」の原稿



目標

と聞いて、あなたが思い浮かぶ目標は何ですか?



それは、次のうちどの目標でしょう?


① なる勝つ目標

② できる目標

③ ために目標



それぞれ何のことだか分かりませんよね。

実は、目標と言っても、3種類の目標があるのです。

1つ1つ、説明していきますね。




① なる勝つ目標

一つ目は、「なる勝つ目標」です。

一位になる!○○に勝つ!といった

結果

を目指す目標です。




② できる目標

二つ目は、「できる目標」です。

△△ができるようになる!といった

能力アップ

を目指す目標です。




③ ために目標

これは、一位になるために○○をできるようにする!

△△ができるようになるためにまず□□ができるようにする!という目標です。

いきなり高い目標を達成するのは難しいものです。

「その目標を達成するために、まずはこれを目標にしよう」という小さな目標を立てると、人は成功しやすいと言われています。


「ために目標」のすごいところは、「なる勝つ目標」を立てる時も、「できる目標」を立てる時も、どちらも必要になる目標だというところです。

夢はでっかく!かっこいいですよ!

そこに向けて「ために目標」を立ててみましょう。

必ず夢に近づいていきますよ






この「ために目標」という言葉。

これは、私の造語です。

いわゆる合言葉化したかったのです。




スモールステップという教育手法は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

ために目標はまさにスモールステップのことを指します。



目標と聞くと、人は大きな目標ばかり立ててしまいがちです。

だからこそ、そのためにどうしたらいいのかという小さな目標をいくつも立てていくことが大切なのです。



こうしたスモールステップは、学校の先生なら授業づくりや学級づくりで無意識にやってらっしゃる方もいます。

一方、子どもたちも、自分で自分の目標を小さく立てる練習をするのも有意義だと思います。





気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。





気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月15日水曜日

とっておきの話246「どこまでも通過点」の裏話

Twitterに、とっておきの話246「どこまでも通過点」の原稿をアップしました。

とっておきの話246「どこまでも通過点」の原稿



もしもみなさんがフィギュアスケートの選手だったら、次のうち、どれがゴールだと思いますか?


A 全国大会優勝(日本一)

B オリンピック出場

C オリンピック金メダル(世界一)



きっとCを選んだ人が多いのではないでしょうか。


しかし、彼女は違いました。

荒川静香選手です。みなさんご存知ですか?



 

プロのフィギュアスケート選手です。

彼女は小さい頃からオリンピックを目指し、周りから「天才少女」と呼ばれるほど上達していきました。

高校一年生で日本一となり、1998年の長野オリンピックにも出場しましたが、思うような結果が出ませんでした。

それでもあきらめず、2006年、24歳で出場したトリノオリンピックで、大接戦の末、見事金メダルを獲得しました。



輝かしいエピソードですよね。

その後のインタビューで、荒川静香選手はこう言ったのです。


「オリンピックは通過点です。」


オリンピック金メダルという夢まで叶ったのに...その後すぐに引退してしまいます。

引退後、荒川静香選手は次のように言ったのです。



「私はプロスケーターを目標に世界選手権で優勝してオリンピックで金メダルを取ったのです。」



何をゴールとするか、何を通過点とするかは自分次第です。


むしろ「どこまでも通過点だ」と思いながら夢を叶えていく人生は楽しくて仕方ないのかもしれません。

みなさんにとってのゴールや通過点は、何ですか?



自分が思い込んでいるゴールは、誰かが勝手に決めつけたゴールかもしれませんよね。


自分が通過点だと思えば、どこまででもゴール無く進んでいける。

そんな勇気をもらえる話です。




なかなか金メダルを獲った経験を通過点だと言える人はいません。

一方、みなさんの周りにも金メダル級に嬉しい出来事ってあると思います。

そんな時、ここがゴールだと思ってしまいがちなところをあえて通過点だと考え直してみる。

すると、また新たなゴールが見えてくるでしょう。




ゴールを達成する喜びは大きいものです。

しかし、ゴールを追いかける喜びもまた大きいものです。

追いかけるものを失くさず、どこまでも通過点だと思えば、
喜びは大きくなっていくでしょう。


ゴールと通過点の関係にどんな価値観を与えるのかも自分次第ですね。




気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月14日火曜日

とっておきの話245「異文化ミックスなクリスマス」の裏話

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とっておきの話245「異文化ミックスなクリスマス」の原稿



話し手として、

季節に合った話をする

というのは大切だと思います。


何を話すかを決める時、聞き手の実態を考えるのはもちろんですが、

いつ話すのか

も考えてみると良いでしょう。


それは、

旬を逃さない

という意味でもあります。



今回のとっておきの話では、クリスマスの時期にぜひ話してほしい話題です。





次のような原稿です↓


【(Xmas と板書)

もうすぐクリスマスですね。

こんな風に書くのは、「日本だけ」って知っていました?

クリスマスには白いデコレーションケーキを食べる。

これも「日本だけ」。

日本のお菓子屋さん「不二家」が広めました。

クリスマスにはフライドチキンを食べる。

これも「日本だけ」。

「ケンタッキー」が広めました。


外国のクリスマスはどうなのか、知りたくありませんか?

(少し間をおく)

今日は少しだけ紹介しますね。

(サンタクロースの写真を提示)




 

 サンタさんは赤い服を着ている。

 これはアメリカだけの文化。

「コカ・コーラ」がCMで広めて、日本もまねするようになったそうです。

ちなみに、外国では、プレゼントをもらえるのは良い子だけ。

悪い子はどうなるかというと...イタリアではプレゼントの代わりに炭を渡されるそうです。

ドイツでは、黒いサンタクロースが現れて袋で頭を叩かれるそうです。


 クリスマスについて調べれば調べるほど、いろんな国の文化が混ざり合って世界中で愛されている行事であることが分かります。

サンタクロースの世界も奥が深いですよ。

ここから先は、みなさんで調べてみてくださいね。

ちなみに先生は、サンタクロースは実際にいると信じています。】




私たちは、自分が抱いているイメージを当たり前に信じ込む癖があります。

いわゆる固定観念に縛られているのです。


クリスマスとはこういうものだ。

サンタクロースとはこういう人だ。

そんなイメージは、世界を見回してみると意外と日本だけの文化であることに気付くのです。




クリスマスは、毎年行われるイベントです。

そうしたイベントが行われる時期を逃さず、新しい発見が得られるような話をすると、聞き手に感動を与えられます。

まさにこれが旬を逃さない話し方です。




気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月13日月曜日

とっておきの話244「合唱で学校立て直し」の裏話

Twitterに、とっておきの話244「合唱で学校立て直し」の原稿をアップしました。

とっておきの話244「合唱で学校立て直し」の原稿



卒業式の歌と聞いたら、みなさんは何を思い浮かべますか?


白い光の中に~今別れの~時~


まず僕が思い浮かべる歌は、『旅立ちの日に』です。

実はこの歌、プロの作詞家でも作曲家でもアーティストでもない人が作ったのです。


この歌を作ったのは・・・




中学校の先生なのです。


この歌は名曲ですが、意外とその曲が作られた背景まで知っている方は少ないかもしれません。


この『旅立ちの日に』には、次のようなエピソードが背景にあります。



【1991年、埼玉県秩父市立影森中学校の校長先生だった小嶋登先生と音楽教師だった坂本浩美先生によって作られました。

当時、とても荒れていた影森中学校。

生徒には不良も多く、授業もできない状況だったそうです。

その学校を立て直すため、小嶋校長と坂本先生は「歌声の響く学校」にすることを目指し、合唱に取り組む機会をたくさんつくり、粘り強く指導をしていったそうです。





歌うことは心を開くことにつながります。

努力の結果、学校は少しずつ明るくなり、授業にも前向きに取り組む生徒が増えていきました。

そして3年後。

小嶋校長は卒業していく生徒たちのために、歌を作ろうと提案しました。

校長自ら作詞をし、作曲は小嶋先生がしました。

3年生を送る会で先生たちみんなで生徒に歌った「旅立ちの日に」は感動を呼び、影森中学校で毎年歌い継がれるようになりました。

やがて周りの小中学校でも歌われるようになり、全国へと広がっていきました。】

   


以上のようなエピソードを背景とした曲だと理解した上で、歌詞を読むと、また違った印象を受けるものです。


『旅立ちの日に』の歌詞を以下に載せます。



白い光の中に 山なみは萌えて

遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ

限り無く青い空に 心ふるわせ

自由を駆ける鳥よ ふり返ることもせず

勇気を翼にこめて 希望の風にのり

このひろい大空に 夢をたくして


懐かしい友の声 ふとよみがえる

意味もないいさかいに 泣いたあのとき

心かよったうれしさに 抱き合った日よ

みんなすきだけれど 思い出強く抱いて

勇気を翼にこめて 希望の風にのり

このひろい大空に 夢をたくして


いま、別れのとき

飛び立とう 未来信じて

弾む若い力信じて

このひろい このひろい 大空に


いま、別れのとき

飛び立とう 未来信じて

弾む若い力信じて

このひろい このひろい 大空に



歌詞の言葉一つ一つに、作詞・作曲した先生方の想いが込められているような気がしますよね。


合唱は、学校を立て直すほどの力があるのです。

その原動力は、「歌う→心をひらく」なのです。


学校で合唱する機会があれば、次のように呼びかけてみたいですね。


【歌には、人の心を動かす大きな力があります。

みなさんの合唱も、一人一人が心を開いて、聞いている人の心を動かす、そんな歌になるといいですね。】




気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月12日日曜日

とっておきの話243「4つの車」の裏話

Twitterに、とっておきの話243「4つの車」の原稿をアップしました。

とっておきの話243「4つの車」の原稿



この話は、ご存知な先生方が多いかと思います。


特に長期休み前の生活指導に使われるような話です。

子どもたちは長々とした説教話は嫌いです。

しかし、大事なことはきちんと伝えるのも教師の仕事です。


そんな時、五感に訴えるように話すだけで、話の内容は大きく変えず、より伝わりやすい話になります。


みなさんも子どもになったつもりで、次の文章を読んでみてください↓


【明日から夏休み。

夏休みの間、次の4つの車のお世話にならないよう気を付けてください。

一つ目は、赤い車です。

「ウーウー」という音を出しながら走ります。何という車でしょう。

(少し間をおいてから)

正解は「消防車」です。




花火などをする時、火事に気を付けましょう。

 


二つ目は、白い車です。

「ピーポーピーポー」

(少し間をおく)

もうわかりましたね。

救急車です。



大きなけがや病気をせず、安全に夏休みを過ごしましょう。

 


三つ目は、白と黒の車。

「ウ~」

(少し間をおく)

パトカーです。



夜遅くまで子どもだけでうろつく、万引きなどの犯罪、絶対にしてはいけません。】

 


いかがでしょう?


火事・救急・犯罪

と伝えても、子どもたちにはピンと来ませんが、

消防車・救急車・パトカー

と車というグループで分けて話すと視覚的に伝わりやすいですよね。

なぜなら、どれも色が特徴的な車だからです。


赤い車の消防車

白い車の救急車

白と黒の車のパトカー


視覚的ですよね。


さらに、これらの車は、独特な音を出します。


ウーウー

ピーポーピーポー

ウ~


聴いただけで何の車か分かりますよね。

聴覚にも訴えている訳です。



そして、話はここで終わりません。

次の車は意外な角度からの話ですが大切な話だと思います。



【四つ目は、色は…わかりません。

音も…何も出さずに近づいてくるかもしれません。

何でしょう?(少し間をおく)

その車を運転している人は親切そうに話しかけてきます。

でも、あなたの知らない人です。

(不審者 不審車 と板書)

 何だか怪しい車、不審な車と書いて「不審車」には気を付けましょう。

「不審者」は怪しい人のことを言いますが「不審車」はもっと怪しいし怖いです。

騙されて子どもが連れ去られて…わざと車ではねられて…車で追いかけられて…なんて事件も実際に起こっています。】


五感に訴える話をしておいて、最後にあえて五感で感じづらい車の話をすることで、

不審車 不審者

の怖さが伝わってきますよね。


最後に、次のように締めくくります。


【どんな状況でも知らない人の車には関わらないようにしましょう。

危ないと思ったらすぐ逃げましょう。

4つの車のお世話にはならないよう、良い夏休みを過ごしてくださいね。】



聞き手である子どもたちの頭には、「4つの車」というキーワードが印象に残ります。


何か話したいテーマがあったら、長々と話すのではなく、五感に訴えるように話す。

気になった方はぜひ、実践してみてください。


ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月11日土曜日

とっておきの話242「なぜ西を向いて授業を受けるのか」の裏話

Twitterに、とっておきの話242「なぜ西を向いて授業を受けるのか」の原稿をアップしました。

とっておきの話242「なぜ西を向いて授業を受けるのか」の原稿



ある日、テレビを観ていると、

「さまぁ~ずの神ギ問 日本全国学校の先生だってわからない疑問があるんだよSP」

という番組がやっていました。


その中で、こんな疑問が紹介されていました。

「なぜ黒板はいつも西向きなのか」





確かに言われてみれば、校内の黒板はいつも同じ方向を向いていますよね。

日本全国で、約8割の学校がみんな西向きだそうです。

ということは、みんな西を向いて授業を受けているってことです。

どうしてでしょう?



理由は2つあるそうです。


1つ目は、太陽の光が差す方向。

窓が南にあると、右利きの子にとって、手が影にならなくて済みます。

昔は左利きの子が右利きに直される時代でしたから、右利きの子を基準にして決められたそうです。


2つ目は、風です。

北風は冬に吹く寒い風に比べ、南風は夏に吹く涼しい風です。

気持ちの良い風を取り込むためなんですね。


こうした2つの理由で、西向きの黒板が選ばれるのだそうです。



番組では、ここまでで終わっていました。

これを素材にしようと思った理由は、

まさに神ギ問。着眼点が面白い。

と思ったからです。


黒板の向きはどうかなんて普段考えたこともないようなことです。

そこに疑問としてスポットを当てているところに、素材としての魅力を感じました。


とっておきの話として成立させるためには、最後に上手く話を締めくくりたいものです。


しかし、素材をそのまま使い、「光と風が理由で西向きなんだよ」とただ伝えるだけでは、「へ~そうなんだ」で終わってしまいます。



ここに、スパイスを加えます。

「もし3つ目の理由があるとしたら、みなさんならどう答えますか?」

と問いかけます。


ただ知識として終わるのではなく、自分なりにこんな理由もあるのではないかと考えさせることが大切だと思います。


私の場合、

「みんな太陽が進む方向を向いて学んでいる」

というオリジナルな理由を作ってみました。


なんだか前向きな気持ちで話の締めくくりができそうですよね。

最後は次のように呼びかけます。


【さぁ、太陽に負けないくらい熱い気持ちで授業しましょう!】


ちょっとした工夫で、話の印象は大きく変わるものです。




気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。



2021年9月10日金曜日

とっておきの話241「鏡の法則」の裏話

Twitterに、とっておきの話241「鏡の法則」の原稿をアップしました。

とっておきの話241「鏡の法則」の原稿



相手の悪口ばかり言っていて

自分はどうなの?

という人っていますよね。


そんな人に贈りたい言葉は様々ですが、今回のとっておきの話では、まず、

鏡の法則

という言葉から紹介しています。


どんな意味がこめられている言葉だと思いますか?



自分の周りの人たちや出来事は、自分自身を映し出している。

これを鏡の法則と言います。



人にされて嫌だなと思ったことがあったら、自分自身も同じようなことをしていないか、振り返ってみてください。

自分の行動を変えてみると、不思議に悩んでいることが解決するものです。

他人を変えるのは難しいですが、自分自身が変わることはできます。


他人のことばかり文句を言っている人は、実は、自分自身が文句を言われるようなことをしているものです。

「鏡の法則」という言葉をきっかけに、自分自身を客観的に振り返られるといいですね。

 


人の振り見て我が振り直せ 

このことわざの意味は、「人がしている嫌なことを見たら、自分も同じ嫌なことをしていないか振り返って直しなさい」です。


こんな言葉もあります。

反面教師

簡単に言えば「悪い先生」という意味です。

嫌なやつも「おれみたいにはなるなよ」って教えてくれる先生と思えば、自分のためになるという訳です。

人がしている嫌なこと、見つけたら自分のしている行動を見直すチャンスです。



自分自身のことを振り返る、見直すためのきっかけとなる言葉は、

以上のようにいくつかあるものです。


どの言葉をフォーカスしてもいいでしょう。

できれば、合言葉になるような言葉が良いと思います。


他人のことばかり文句を言っている人がいたら、ぜひ聞き手にしてこうした言葉を贈りたいですね。

直接言うよりも、とっておきの話として伝えた方が柔らかく伝えられそうですね。



気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年9月8日水曜日

とっておきの話240「100万円のゆとり」の裏話

 Twitterに、とっておきの話240「100万円のゆとり」の原稿をアップしました。

とっておきの話240「100万円のゆとり」の原稿



みなさんは、学校を英語で何と言うか、ご存知ですか?


school スクール

スクールですね。



これは、古代ギリシア語の「スコレー」が語源だと言われています。

「スコレー」とは

「暇」という意味です。


この「暇」というのは、「ダラダラできる」ではなく「ゆとりがある」ということです。



「ゆとりがある」とは、子どもたちが学校で勉強に集中できるよう環境が整っているという意味です。


ここで問題です。

子ども一人が勉強できる環境を整えるために、いくらのお金がかかっていると思いますか?


実際に子どもたちにも同じ問題を出しますが、大人のみなさんでもどれくらいか考えてみると面白いものです。


正解は・・・




一人100万円です。



このお金は、税金、つまり、国民みんなで出し合っているお金から出ています。


現在は正確にどれくらいの金額か調べると金額が変わっているかもしれませんが、

みなさんはこの額、どう感じましたか?


私は初めて知った時、一人に100万円もかかる計算ということに驚きました。

例えば、あなたが担任するクラスが40人学級だとします。

すると、その学級の子どもたちには

100万✖40=4000万円 がかかっている計算になります。

 


大切なのは金額の多さではなく、そのお金が税金から出ているという環境です。

子どもたちは普段、そんなことは意識せずに学校に通っています。

お金の話を切り口に、自分たちが学校で学習ができるのは当たり前ではないことに気付かせます。


次のように話を締めくくります。


世界中で、学校に通える子どもがこんなにいる日本は、とても恵まれた国と言われています。

国によっては、ほとんどの子どもが学校で勉強ができず、字も読めないのに幼い子どもが仕事に駆り出されてしまう国もあります。

100万円のゆとりが与えられているあなたたちは幸せですね。

感謝して学ぶ楽しさを味わっていきましょう。



税金と言えば、子どもたちからすると、自分の親が働いて納めたお金も含んでいます。

こうした視点をもつのは大切ですよね。



気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年9月7日火曜日

とっておきの話239「オール1から教師になった人」の裏話

Twitterに、とっておきの話239「オール1から教師になった人」の原稿をアップしました。

とっておきの話239「オール1から教師になった人」の原稿



学校の先生

と聞くと、子どもの頃から良い成績だっただろうと想像する人が多いと思います。



しかし、次のような経歴で先生になった人もいます。


【中学1年生の時の成績はオール1でした。

漢字は名前ぐらいしか書けません。

かけ算九九は二の段までしか言えません。

中学卒業の時には、先生から「行ける高校はない」と言われるほどでした。

勉強なんて大嫌い。高校には行かず、就職しました。

しかし、あることがきっかけで高校の先生を目指すようになったのです。】



オール1から教師になった人

として有名な宮本延春さんです。



彼がなぜ、学校の先生になれたのか。

それは、2つのきっかけのおかげなのです。


1つ目は、アインシュタインの物理学に興味をもったこと。

2つ目は、勉強を教える先生になりたいと目標をもったこと。



経歴の続きを見てみましょう。



【それは、たまたま見たテレビ番組から、アインシュタインの物理学に興味をもったからなのです。

そして、国語辞典で調べながら物理学の本を読むようになった宮本さん。

そのうち、「大学に入って勉強したい」という気持ちになり、定時制の高校に入り直しました。

なんと小学校の算数ドリルから勉強を始めたそうです。

いつしか学ぶ楽しさを知るようになり、勉強を教える先生になりたいと思うようになりました。

もともとは嫌いでも、目標をもって取り組むようになると楽しくなってくるのが勉強です。

みなさんも、何か目指すものを見つけて勉強してみましょう。】



興味と目標


この2つが原動力となることで、たとえオール1の成績でも学校の先生になることだってできるのです。

宮本さんのように、学校の先生が将来の夢でなくても、同じようなことが言えると思います。



気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月6日月曜日

とっておきの話238「ハインリッヒの法則」の裏話

Twitterに、とっておきの話238「ハインリッヒの法則」の原稿をアップしました。

とっておきの話238「ハインリッヒの法則」の原稿


大きな事故・事件が起きました

いったい何が起こったのでしょう。

読者のみなさん、少し想像してみてください。





では、今みなさんが思い浮かべた大きな事故・事件は、どうやったら防げるのでしょう。



ハインリッヒの法則

という法則をみなさんはご存知ですか?


アメリカの研究者が発表したもので、「ハインリッヒの法則」と聞くと難しそうな法則のように感じますが、図にしてみると分かりやすいです。





何か一つ大きな事故・事件があった時には、

その裏に29の小さな事件・事故があり、

さらにその裏には300のヒヤリとするようなささいな異常がある、

というものです。



何かヒヤリとするような異常(普通ではないこと)が起きた時、放っておかずに気を付ければ大きな事故・事件につながりません。

ささいな異常も発生させない、事件・事故のないようにしていきましょう。



そんな話です。

通称「ヒヤリハット」とも呼ばれています。



みなさんには、ヒヤリとするような出来事はありますか?


私はこの法則が自分事として感じる出来事の1つに、交通事故があります。

運転していると、ヒヤッとするような場面に出くわすことが何度もあります。

そうした場面を疎かにしていると、本当に事故につながると思います。


ヒヤッとするような場面で止めておく。

これはいろんな場面に当てはめて考えると良いでしょう。




学校現場では、学級崩壊が大きな事故だとすると、

日頃起きる小さなトラブルや体調変化、物の破損などを見逃さない目が必要だと思います。




今回のとっておきの話は、小さなほつれを見逃さないよう意識するきっかけづくりとして実践していただければと思います。

気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月4日土曜日

とっておきの話237「ベルをなくしたレストラン」の裏話

Twitterに、とっておきの話236「チャンピオンリングを日本一多く持っている男」の原稿をアップしました。

とっておきの話237「ベルをなくしたレストラン」の原稿




レストランの呼び出しボタン。

このボタンをなくそうと思ったレストランがあります。

その結果、そのレストランの売り上げはどうなったと思いますか?




なんと、

売り上げが2倍

になったそうです。


なぜだと思いますか?




ボタンに頼らなくなったことで、今まで以上に店員さんがお客さんの様子を見るようになったからだそうです。

便利な機械にあえて頼らなくなったからこそ、お客さんへの接し方が丁寧になり、売り上げも伸びたというわけです。



気づく力

便利な物に頼っていると、自分自身の気づく力が失われていくものです。

みなさんも相手の様子を伺いながら動く「気づく力」を大切にしてくださいね。



今回のとっておきの話では、

機会の便利性に頼ってばかりいると見失うものがある。

周りの様子に気付く力が失われないように。

そんなメッセージを含んでいます。



世の中には、便利な機械が溢れていますよね。

しかし、便利性ばかりに気を取られていると、本当に大切にしないといけないことを見失ってしまう危険もあります。


自戒の意味も込めて、今回の話はタイミングを見て聴かせたいですね。



便利な機械と言えば、最近の学校現場では、児童1人1台タブレットが当たり前の時代になってきました。

タブレットの利便性ばかりが叫ばれることに違和感を覚えます。

利便性の一方で、危険性もあります。

なんでもかんでもデジタル化すればいいという訳ではないのです。


タブレットも目的ではなく、あくまで手段として上手く使い分けたいですね。




気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年9月3日金曜日

とっておきの話236「チャンピオンリングを日本一多く持っている男」の裏話

Twitterに、とっておきの話236「チャンピオンリングを日本一多く持っている男」の原稿をアップしました。

とっておきの話236「チャンピオンリングを日本一多く持っている男」の原稿



みなさんは、これが何だかご存知ですか↓



これは、

チャンピオンリング

というものです。


野球の本場と言えばアメリカのメジャーリーグです。

メジャーで優勝したチームは、選手一人一人にこうした「チャンピオンリング」という指輪が贈られます。



本題はここから。


【では、日本人で一番多くのチャンピオンリングを持っている人は誰だと思いますか?ちなみに、イチローではありません。(少し間をおく)】




正解は、この人です。



植松泰平選手です。


申し訳ありませんが、僕は知りませんでした。

みなさんはご存知でしょうか?


彼のポジションは、キャッチャーです。

しかし、ただのキャッチャーではありません。


植松さんは、

ブルペンキャッチャー

なのです。



ブルペンとは、次の出番を待つピッチャーが投球練習をする場所のことを言います。

植松選手の仕事は、ブルペンでひたすら彼らのボールを受け、投げ返す仕事です。

試合には出ないのです。

それでも、「ピッチャーがいい気持ちでマウンドに立てるようにする」のが生きがいと語ります。

植松選手は、丁寧に投げ返すように心がけていました。

それが他の選手たちに伝わり、チームに欠かせない選手となりました。

結果、日本一多くのチャンピオンリングを持っているメジャーリーガー選手となりました。



目立たない、地味な仕事でも・・・

を中心メッセージとして、最後に次のように締めくくります。


【みなさんの係活動や委員会活動も同じです。

目立たない、地味な仕事でも一つ一つ丁寧に取り組んでいると、その姿は必ず周りの人に伝わります。】




表舞台に出ていない人こそ、ものすごいことをしているものです。

表舞台に出てこない子こそ、スポットを当ててがんばりを紹介できる教師でありたいです。




気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月2日木曜日

とっておきの話235「いじ芽を摘み取る」の裏話

Twitterに、とっておきの話235「いじ芽を摘み取る」の原稿をアップしました。

とっておきの話235「いじ芽を摘み取る」の原稿



学校現場で必ず取り上げたい大事なテーマというのがありますよね。

特に、子どもたちの命にかかわるテーマは絶対に外せません。


その中に、「いじめ」も入っています。

しかし、「いじめ」をテーマにした話にも、様々な切り口があります。



例えば、「いじり」と「いじめ」の違い。


【(いじり いじめ と板書)

 みなさんは、「いじり」と「いじめ」は同じだと思いますか?違うと思いますか?(少し間をおく)「いじり」は楽しい雰囲気をつくるためにからかっているだけだという意見もあるようですが、先生は「いじり」も見逃されていくと「いじめ」につながっていると思っています。】



今回のとっておきの話の中心的な切り口は、次の部分です。


【(いじめはいじ○ と板書)

 ○の中には漢字一文字が入ります。(少し間をおく)

(○の中に 芽 と板書し、芽のイラストをかく)

 

 みなさんは、草取りをする時、「もう少し待ってから草取りしよう」と思いますか?取れる雑草は全部取っていきますよね。

 いじめも同じです。芽のうちに摘み取らないと、どんどん悪い花が咲いていきます。いじめは、放っておけばおくほど大変なことになります。


 直接いじめていなくても、いじめを放っておいて見ているだけの人も「いじめている人」と呼びます。

 いじめは芽が出る前に、芽が出たとしても早く摘み取る意識を一人一人が持ちましょう。

注意する。声をかける。先生に報告する。

摘み取り方は自分の頭で考えた精一杯な方法でいいのです。

行動することが大切ですから。みんなでいじ芽の出ないクラスにしましょう。】



いじ芽




いじめの語尾の「め」を「芽」に変えただけです。

しかし、それだけでこんなに考えさせられる話もできます。

「いじ芽」と表記するだけで新たな切り口が生まれるのです。


みなさんの学級には、いじ芽はありませんか?

見逃さず摘み取っておかないと、芽はどんどん成長していく。

そんな危険なイメージが思い浮かびやすいですよね。


いじ芽は見逃さない。

子どもたちに話すとともに、教師自身も気を引き締めていきたい意識ですよね。


「いじめ」というテーマも、重たくて大切なテーマです。
たった5分ではまとまらないのは当然です。

だからこそ、聞き手が興味を惹くような切り口で語り、「いじめ」を深く考えるきっかけになればと思います。




みなさんは「いじめ」というテーマにどんな切り口で話をしていきますか?



あなたの切り口で、この大切なテーマに迫ってみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年9月1日水曜日

とっておきの話234「だれの話でしょうか」の裏話

Twitterに、とっておきの話234「だれの話でしょうか」の原稿をアップしました。

とっておきの話234「だれの話でしょうか」の原稿



偉人伝と聞くと、さぞかし超人的なエピソードばかりが載っているだろうと想像しますが、そこに載っているのは強さよりも弱さだったりします。

どんな偉人も、自分の弱さと向き合い、克服しながら強くなっていくのです。

そして、意外なことに、幼少の頃は誰からも評価されなかった人もいるのです。


図書館に行けば、こうした偉人伝と呼ばれる本にいくつも出合えます。

しかし、こうした本を自ら進んで選ぶ子は少ないものです。

なぜでしょう?

原因として考えられるのは、本の読み方を身についていない状態で偉人伝に出合うと、何をどう読んだらいいのか分からず、その面白さが伝わらないで終わってしまうという点です。

結局、「偉人伝なんて所詮他人の話でしょ?」という気持ちになり、自分事に落とし込めずに読むのをやめてしまうのでしょう。


そこで、そんな偉人伝の魅力が伝わるようなとっておきの話として、今回は


だれの話でしょうか。


をキーフレーズにした切り口で話を作りました。




みなさんも、「だれの話でしょうか?」と思いながら、次の文章を読んでみてください。


【だれの話でしょうか その1】

 子どもの頃は弱虫でみんなにバカにされていました。

 鼻水もたらし、いつまでたっても寝しょんべんが治りませんでした。

 12歳で塾に通いますが、そこでもバカにされ、いじめられていました。

 物覚えも悪く、「君にはもう教えようがない。明日から来なくてよい」と言われてしまいました。

 そんな時、大好きだったお母さんを亡くしました。

 優しかったお母さんの代わりになった3つ上のお姉さんに励まされ、少しずつたくましくなっていきました。


 だれの話か分かりましたか?

 正解は・・・






 

 日本の歴史を大きく動かした、あの坂本竜馬の話です。



 

【だれの話でしょうか その2】

 小学生の時、何を話す時もゆっくり考えてから話をするので、周りから「のろまさん」とバカにされていました。

 学校の授業も嫌いで、成績はいつもビリ。

 先生から「この子は頭の回転が鈍く、何も取り柄がない」と言われていました。

 ある日、お父さんから方位磁針をもらい、「何もないと思っていた空間にも何かがあるんだ」と、科学の世界に興味をもつようになりました。

 26歳で発表した研究は、世界を驚かせました。


 だれの話か分かりましたか?

 正解は・・・





 天才科学者、アインシュタインです。




このように、「だれの話だろう?」と考えながら、要約された偉人伝を聴くと、不思議と興味が湧いてきて内容が入ってくるのです。

もっと知りたい!と思った子は、話が終わった後に図書館へ行って本を借りに行く子もいます。



切り口を少し変えて紹介することで、子どもたちと偉人たちを出会わせることができるのです。


才能はいつ開花するか分からない

誰にでも可能性はある


そんなメッセージを偉人たちから学ぶことができます。



気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

  Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。 とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿 三方良し という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが...