2021年9月11日土曜日

とっておきの話242「なぜ西を向いて授業を受けるのか」の裏話

Twitterに、とっておきの話242「なぜ西を向いて授業を受けるのか」の原稿をアップしました。

とっておきの話242「なぜ西を向いて授業を受けるのか」の原稿



ある日、テレビを観ていると、

「さまぁ~ずの神ギ問 日本全国学校の先生だってわからない疑問があるんだよSP」

という番組がやっていました。


その中で、こんな疑問が紹介されていました。

「なぜ黒板はいつも西向きなのか」





確かに言われてみれば、校内の黒板はいつも同じ方向を向いていますよね。

日本全国で、約8割の学校がみんな西向きだそうです。

ということは、みんな西を向いて授業を受けているってことです。

どうしてでしょう?



理由は2つあるそうです。


1つ目は、太陽の光が差す方向。

窓が南にあると、右利きの子にとって、手が影にならなくて済みます。

昔は左利きの子が右利きに直される時代でしたから、右利きの子を基準にして決められたそうです。


2つ目は、風です。

北風は冬に吹く寒い風に比べ、南風は夏に吹く涼しい風です。

気持ちの良い風を取り込むためなんですね。


こうした2つの理由で、西向きの黒板が選ばれるのだそうです。



番組では、ここまでで終わっていました。

これを素材にしようと思った理由は、

まさに神ギ問。着眼点が面白い。

と思ったからです。


黒板の向きはどうかなんて普段考えたこともないようなことです。

そこに疑問としてスポットを当てているところに、素材としての魅力を感じました。


とっておきの話として成立させるためには、最後に上手く話を締めくくりたいものです。


しかし、素材をそのまま使い、「光と風が理由で西向きなんだよ」とただ伝えるだけでは、「へ~そうなんだ」で終わってしまいます。



ここに、スパイスを加えます。

「もし3つ目の理由があるとしたら、みなさんならどう答えますか?」

と問いかけます。


ただ知識として終わるのではなく、自分なりにこんな理由もあるのではないかと考えさせることが大切だと思います。


私の場合、

「みんな太陽が進む方向を向いて学んでいる」

というオリジナルな理由を作ってみました。


なんだか前向きな気持ちで話の締めくくりができそうですよね。

最後は次のように呼びかけます。


【さぁ、太陽に負けないくらい熱い気持ちで授業しましょう!】


ちょっとした工夫で、話の印象は大きく変わるものです。




気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。



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