Twitterに、とっておきの話243「4つの車」の原稿をアップしました。
この話は、ご存知な先生方が多いかと思います。
特に長期休み前の生活指導に使われるような話です。
子どもたちは長々とした説教話は嫌いです。
しかし、大事なことはきちんと伝えるのも教師の仕事です。
そんな時、五感に訴えるように話すだけで、話の内容は大きく変えず、より伝わりやすい話になります。
みなさんも子どもになったつもりで、次の文章を読んでみてください↓
【明日から夏休み。
夏休みの間、次の4つの車のお世話にならないよう気を付けてください。
一つ目は、赤い車です。
「ウーウー」という音を出しながら走ります。何という車でしょう。
(少し間をおいてから)
正解は「消防車」です。
花火などをする時、火事に気を付けましょう。
二つ目は、白い車です。
「ピーポーピーポー」
(少し間をおく)
もうわかりましたね。
救急車です。
大きなけがや病気をせず、安全に夏休みを過ごしましょう。
三つ目は、白と黒の車。
「ウ~」
(少し間をおく)
パトカーです。
夜遅くまで子どもだけでうろつく、万引きなどの犯罪、絶対にしてはいけません。】
いかがでしょう?
火事・救急・犯罪
と伝えても、子どもたちにはピンと来ませんが、
消防車・救急車・パトカー
と車というグループで分けて話すと視覚的に伝わりやすいですよね。
なぜなら、どれも色が特徴的な車だからです。
赤い車の消防車
白い車の救急車
白と黒の車のパトカー
視覚的ですよね。
さらに、これらの車は、独特な音を出します。
ウーウー
ピーポーピーポー
ウ~
聴いただけで何の車か分かりますよね。
聴覚にも訴えている訳です。
そして、話はここで終わりません。
次の車は意外な角度からの話ですが大切な話だと思います。
【四つ目は、色は…わかりません。
音も…何も出さずに近づいてくるかもしれません。
何でしょう?(少し間をおく)
その車を運転している人は親切そうに話しかけてきます。
でも、あなたの知らない人です。
(不審者 不審車 と板書)
何だか怪しい車、不審な車と書いて「不審車」には気を付けましょう。
「不審者」は怪しい人のことを言いますが「不審車」はもっと怪しいし怖いです。
騙されて子どもが連れ去られて…わざと車ではねられて…車で追いかけられて…なんて事件も実際に起こっています。】
五感に訴える話をしておいて、最後にあえて五感で感じづらい車の話をすることで、
不審車 不審者
の怖さが伝わってきますよね。
最後に、次のように締めくくります。
【どんな状況でも知らない人の車には関わらないようにしましょう。
危ないと思ったらすぐ逃げましょう。
4つの車のお世話にはならないよう、良い夏休みを過ごしてくださいね。】
聞き手である子どもたちの頭には、「4つの車」というキーワードが印象に残ります。
何か話したいテーマがあったら、長々と話すのではなく、五感に訴えるように話す。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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