Twitterに、とっておきの話234「だれの話でしょうか」の原稿をアップしました。
偉人伝と聞くと、さぞかし超人的なエピソードばかりが載っているだろうと想像しますが、そこに載っているのは強さよりも弱さだったりします。
どんな偉人も、自分の弱さと向き合い、克服しながら強くなっていくのです。
そして、意外なことに、幼少の頃は誰からも評価されなかった人もいるのです。
図書館に行けば、こうした偉人伝と呼ばれる本にいくつも出合えます。
しかし、こうした本を自ら進んで選ぶ子は少ないものです。
なぜでしょう?
原因として考えられるのは、本の読み方を身についていない状態で偉人伝に出合うと、何をどう読んだらいいのか分からず、その面白さが伝わらないで終わってしまうという点です。
結局、「偉人伝なんて所詮他人の話でしょ?」という気持ちになり、自分事に落とし込めずに読むのをやめてしまうのでしょう。
そこで、そんな偉人伝の魅力が伝わるようなとっておきの話として、今回は
だれの話でしょうか。
をキーフレーズにした切り口で話を作りました。
みなさんも、「だれの話でしょうか?」と思いながら、次の文章を読んでみてください。
【だれの話でしょうか その1】
子どもの頃は弱虫でみんなにバカにされていました。
鼻水もたらし、いつまでたっても寝しょんべんが治りませんでした。
12歳で塾に通いますが、そこでもバカにされ、いじめられていました。
物覚えも悪く、「君にはもう教えようがない。明日から来なくてよい」と言われてしまいました。
そんな時、大好きだったお母さんを亡くしました。
優しかったお母さんの代わりになった3つ上のお姉さんに励まされ、少しずつたくましくなっていきました。
だれの話か分かりましたか?
正解は・・・
日本の歴史を大きく動かした、あの坂本竜馬の話です。
【だれの話でしょうか その2】
小学生の時、何を話す時もゆっくり考えてから話をするので、周りから「のろまさん」とバカにされていました。
学校の授業も嫌いで、成績はいつもビリ。
先生から「この子は頭の回転が鈍く、何も取り柄がない」と言われていました。
ある日、お父さんから方位磁針をもらい、「何もないと思っていた空間にも何かがあるんだ」と、科学の世界に興味をもつようになりました。
26歳で発表した研究は、世界を驚かせました。
だれの話か分かりましたか?
正解は・・・
天才科学者、アインシュタインです。
このように、「だれの話だろう?」と考えながら、要約された偉人伝を聴くと、不思議と興味が湧いてきて内容が入ってくるのです。
もっと知りたい!と思った子は、話が終わった後に図書館へ行って本を借りに行く子もいます。
切り口を少し変えて紹介することで、子どもたちと偉人たちを出会わせることができるのです。
才能はいつ開花するか分からない
誰にでも可能性はある
そんなメッセージを偉人たちから学ぶことができます。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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