Twitterに、とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の原稿をアップしました。
とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の原稿
今回のとっておきの話は、話し方がいつもと違います。
あえて聞き手に問いかけることをせず、
話し手の語りで勝負
しているような話し方です。
道徳の授業の読み物資料かのように、たまにはとっておきの話も、静かに教師の語りを聴かせるのも良い刺激となるでしょう。
実践される方は、話すスピードや間の取り方に気を付けながら、次の物語を話していくことをお勧めします。
【アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。
少年はあこがれていた大リーグ屈指のスラッガーである選手にこんな手紙を書きました。
「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。
しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。
あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」
この手紙がテレビで注目され、二人は対面しました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でホームランを打てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。
そして、その試合、ヒーローによる最後の打席。2ストライク3ボール。
テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。
ピッチャーが投げた最後のボールは...(しばらく間をおいてから)
大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、
スタジアムの実況が、こう伝えました。】
この先のセリフが、一番盛り上がる山場です。
だからこそ、たっぷり間を取るなどの
印象付け
が必要です。
今回は、
(「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」と勢いよく板書)
という演出を組み込みました。
ただ板書するのではなく、勢いよく板書します。
ここが特に注目してほしいセリフやキーワードだというアピールです。
今回のテーマは、「嘘も方便」につながります。
目的を達成するために、時には嘘をつくことも必要になるという意味です。
嘘はついてはいけません。でも、世の中には、こんな嘘があるのも事実です。
最後に、次のように問いかけ、相田みつをさんの詩を読んで話を終えています。
【みなさんはこの嘘、ありですか?なしですか?
(相田みつをさんの以下の詩を読み聞かせて終える)】
気になった方は、ぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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