2021年9月30日木曜日

とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の裏話

Twitterに、とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の原稿をアップしました。

とっておきの話256「月まで届きそうな大きなホームラン」の原稿



今回のとっておきの話は、話し方がいつもと違います。

あえて聞き手に問いかけることをせず、

話し手の語りで勝負

しているような話し方です。


道徳の授業の読み物資料かのように、たまにはとっておきの話も、静かに教師の語りを聴かせるのも良い刺激となるでしょう。


実践される方は、話すスピードや間の取り方に気を付けながら、次の物語を話していくことをお勧めします。




【アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。 

少年はあこがれていた大リーグ屈指のスラッガーである選手にこんな手紙を書きました。 

「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。 

しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。 

あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」 

この手紙がテレビで注目され、二人は対面しました。 

カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。 

今度の試合でホームランを打てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。 

そして、その試合、ヒーローによる最後の打席。2ストライク3ボール。

テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。

ピッチャーが投げた最後のボールは...(しばらく間をおいてから)

大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。 

全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、 

スタジアムの実況が、こう伝えました。】 



この先のセリフが、一番盛り上がる山場です。

だからこそ、たっぷり間を取るなどの

印象付け

が必要です。



今回は、

(「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」と勢いよく板書) 

という演出を組み込みました。


ただ板書するのではなく、勢いよく板書します。

ここが特に注目してほしいセリフやキーワードだというアピールです。



今回のテーマは、「嘘も方便」につながります。

目的を達成するために、時には嘘をつくことも必要になるという意味です。

嘘はついてはいけません。でも、世の中には、こんな嘘があるのも事実です。


最後に、次のように問いかけ、相田みつをさんの詩を読んで話を終えています。


【みなさんはこの嘘、ありですか?なしですか?

(相田みつをさんの以下の詩を読み聞かせて終える)】





気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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