2021年9月8日水曜日

とっておきの話240「100万円のゆとり」の裏話

 Twitterに、とっておきの話240「100万円のゆとり」の原稿をアップしました。

とっておきの話240「100万円のゆとり」の原稿



みなさんは、学校を英語で何と言うか、ご存知ですか?


school スクール

スクールですね。



これは、古代ギリシア語の「スコレー」が語源だと言われています。

「スコレー」とは

「暇」という意味です。


この「暇」というのは、「ダラダラできる」ではなく「ゆとりがある」ということです。



「ゆとりがある」とは、子どもたちが学校で勉強に集中できるよう環境が整っているという意味です。


ここで問題です。

子ども一人が勉強できる環境を整えるために、いくらのお金がかかっていると思いますか?


実際に子どもたちにも同じ問題を出しますが、大人のみなさんでもどれくらいか考えてみると面白いものです。


正解は・・・




一人100万円です。



このお金は、税金、つまり、国民みんなで出し合っているお金から出ています。


現在は正確にどれくらいの金額か調べると金額が変わっているかもしれませんが、

みなさんはこの額、どう感じましたか?


私は初めて知った時、一人に100万円もかかる計算ということに驚きました。

例えば、あなたが担任するクラスが40人学級だとします。

すると、その学級の子どもたちには

100万✖40=4000万円 がかかっている計算になります。

 


大切なのは金額の多さではなく、そのお金が税金から出ているという環境です。

子どもたちは普段、そんなことは意識せずに学校に通っています。

お金の話を切り口に、自分たちが学校で学習ができるのは当たり前ではないことに気付かせます。


次のように話を締めくくります。


世界中で、学校に通える子どもがこんなにいる日本は、とても恵まれた国と言われています。

国によっては、ほとんどの子どもが学校で勉強ができず、字も読めないのに幼い子どもが仕事に駆り出されてしまう国もあります。

100万円のゆとりが与えられているあなたたちは幸せですね。

感謝して学ぶ楽しさを味わっていきましょう。



税金と言えば、子どもたちからすると、自分の親が働いて納めたお金も含んでいます。

こうした視点をもつのは大切ですよね。



気になった方はぜひ、実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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