2021年12月27日月曜日

とっておきの話327「何を言うかよりも」の裏話

Twitterに、とっておきの話327「何を言うかよりも」の原稿をアップしました。

とっておきの話327「何を言うかよりも」の原稿



素材探しを続けていると、

自分の中には無いステキな言葉

ばかりを探している自分に気付く時があります。


しかし、もっと続けていると、今回の素材でもアンテナが反応します。


「大丈夫」心が軽くなった


普通なら素通りしてしまうような言葉。

「大丈夫」と声を掛けられた人は大勢います。

ありふれた言葉ですし、意外性もありません。


しかし、この記事を素材にしようと思った理由があります。

それは、次のエピソードが含まれた言葉だったからです。



原稿を読んでみましょう⇩


【アイスホッケー選手の大沢ちほさんは、キャプテンをしていた先輩からもらったある一言で心が軽くなったと新聞記事の中で言っています。

どんな言葉だと思いますか?(少し間をおく)

 

 「大丈夫」です。他にも、「応援しているよ」という言葉が心に残っているそうです。


 (大丈夫 応援しているよ と板書)

特別な言葉でも何でもない、みなさんも使うような励ましの言葉ですよね。

でも、言葉自体は特別でなくても、大沢選手の心には残った言葉となったのです。

なぜだと思いますか?

(しばらく間をおく)

それは、この言葉を言った先輩が、大沢さんにとってこんな人だからです。

(記事より抜粋)


 実は、一番怖い先輩だと思っていたんです。

初めて会ったのは高校生の時に入った日本代表チームで。

以来、遠征中はずっと同部屋で、その後、私は副キャプテンとして由佳さんを手伝うようになりました。

驚かされたのは、氷の上でも外でも、本当によく周りを見ていること。

小さな変化に気付き、言葉で伝えることができる人でした。

私は自分本位で突っ走ってきたので、「こういう人がキャプテンになるんだな」と思っていました。

 冒頭の言葉をいただいたのは、13年のソチ五輪最終予選の前。

私が新キャプテンになることがチームメイトに発表されるミーティングに向かう廊下で、「私、できるんですかね」って聞いたんです。

その時でした。シンプルな言葉ですが、心がふわっと軽くなりました。


(何を言うかよりもだれが言うか と板書)

 言葉だけでも力があるのは確かです。

しかし、例えどんなにシンプルな言葉でも、信頼できる憧れの人からの言葉は心に響くものです。

何を言うかよりもだれが言うかが大切なんです。

 みなさんも、言葉の力を磨くだけでなく、周りから信頼される人間になってくださいね。】


何を言うかよりも誰が言うか


これがキーフレーズとなって聞き手に伝わるものがあると判断しました。


言葉のカッコ良さばかりに目を向けてしまうと、素通りしてしまう素材も出てきます。

その言葉の奥にはどんなエピソードが含まれているのか。

背景まで見つめながら素材探しができる人になりたいですね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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