2021年12月20日月曜日

とっておきの話321「ファミリーヒストリー」の裏話

Twitterに、とっておきの話321「ファミリーヒストリー」の原稿をアップしました。

とっておきの話321「ファミリーヒストリー」の原稿



テレビ番組を観ていると、その番組のコンセプトそのものが素材になると感じる時があります。

今回のとっておきの話は、そんなパターンで作成した話です。

タイトルも番組名をそのまま引用しています。


みなさんは、NHKの「ファミリーヒストリー」という番組をご存知ですか?

ゲストの家族の話が出てくるのですが、その巧みな取材力によって思わぬエピソードが毎回掘り起こされるのです。


当時衝撃を受けたタカアンドトシのトシさんのご家族の話から、次のような原稿を作ってみました⇩



【(次の文章を提示)

日本が戦争で負けた頃、昔で言うソ連であるロシアの領土になっている樺太に住んでいました。まだ生き残っている日本人たちに向かって攻めてくるソ連兵たちから命からがら逃げ、船で北海道に渡ろうとしました。しかし、逃げる日本人が多すぎて、幼い1歳、2歳、6歳の子どもだけ先に逃がし、自分は樺太に残る決断をしました。その後、自分も北海道へ逃げることができ、戦争で離れ離れになった家族と再会することができました。


だれの話だか分かりますか?実は、ある人のおばあちゃんの話です。


 (次の文章を提示)

戦争中、最前線で戦うことを命じられました。敵は戦車を走らせ、周りの日本兵たちを一斉にひき殺していきました。死亡率は98%。まず助からないだろうと言われた戦場でただ一人生き残り、北海道で水産業を営みました。


 これは、その人のおじいちゃんの話です。


 いったいだれのおばあちゃん、おじいちゃんの話なのか。知りたいですか?この人です。

(トシさんの写真を提示)

 


人気コンビ芸人タカアンドトシのトシさんのおばあちゃん、おじいちゃんの話でした。

しかし、トシさんは、ある番組で知らされるまで、自分のおばあちゃん、おじいちゃんがこんな経験をしてきたとは知らなかったそうです。

その番組の名前は…(少し間をおく)

(ファミリーヒストリー と板書)

 日本語で「家族の歴史」。みなさんは、自分の家族の歴史を調べたことはありますか?おばあちゃん、おじいちゃんに聞いてみたら、びっくりするような歴史が出てくるかもしれません。

 偉人と呼ばれる人は、本やテレビの中ではなく、あなたの家族の中にもいるかもしれません。】




この話で最も伝えたいメッセージは、

あなたの家族の中にも思わぬ偉人がいるかもしれない。

ということです。



自分の家族の歴史(=ファミリーヒストリー)を切り口に家族というものに向き合った時、

「もっと家族を大切にしよう」

「自分が生まれたことに感謝しよう」

といった気持ちが育まれることをねらっています。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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