2021年12月21日火曜日

とっておきの話322「やさしい時間」の裏話

Twitterに、とっておきの話322「やさしい時間」の原稿をアップしました。

とっておきの話322「やさしい時間」の原稿



やさしい

と聞くと、普通は「時間」の修飾語とは考えづらいですよね。

そこをあえて

やさしい時間

という表現をしているのが今回のとっておきの話の魅力です。


なぜこんな表現をしているのか。

その理由を探るとさらに魅力が増します。



原稿を読んでみましょう⇩


【(やさしい人 と板書)

 だれのことだと思いますか?(何人か例示する)

やさしい人になりたいですか?(間をおく)どうしたらやさしい人になれるのかな?

やさしい人と似たような言葉で,面白い言葉を見つけました。

 (やさしい時間 と板書)

 これはどういう意味でしょう?時間がやさしいってどういうことかな。


 この言葉は,こんな広告に書いてありました。(広告の画像を提示)

 


その一分はだれかをきずつける一分ではなく,

だれかと笑い合う一分であってほしい。

その一秒は自分を責める一秒ではなく,

自分をいたわる一秒であってほしい。

 

そのやさしい一分一秒が積み重なることで,

この世界はやさしさを少しずつ獲得できるのではないだろうか。



他にも,こんな言葉が書いてありました。

(赤字の部分を考えさせながら,右上の言葉を提示する)

最後に,こんな言葉で広告はしめくくられています。

なぜなら時間とは,あなたそのものなのだから。


 だれかと笑い合う一分,自分をいたわる一秒を積み重ねて,やさしい時間をすごすことを大切にしている人は,それがあなたそのものとなり,やさしい人になれるはずです。

 みなさんも,やさしい時間を過ごし,やさしい人になってくださいね。】




時間とは、あなたそのもの。

つまり、時間が人に結び付いているというメッセージを伝えています。

やさしい人になりたいのなら、やさしい時間を過ごしましょう。

素材に出合うまで、こうした視点は無かったので新鮮でした。



こうした言葉に出合えたのは、SEIKOの広告ポスターでした。

さすが大手時計会社ですね。

素材に出合った場所は正月元旦の新聞広告から。

お正月の新聞は目を惹くような広告にたくさん出合えるので素材探しにおすすめです。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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