Twitterに、とっておきの話398「5つの「かける」」の原稿をアップしました。
教え合い
今の時代の授業形態で必ず出てくるものです。
チョーク&トークの時代から、子ども同士で教え合う協働的な学びの時代へと移り変わっています。
しかし、学校現場では形骸的な教え合いになっているケースもあります。
形だけ整えても、本当に教え合っているのか分からないのです。
そこで、何を意識することが「教え合い」の目指す具体像なのかを提示することが大切です。
長々と説明するよりも、ナンバリングで示すのが得策でしょう。
今回の小話で示す教え合いのポイントは5つです。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(教え合う と板書)
授業ではよく,教え合うことが大切にされます。
でも,みなさんは上手に教え合っていますか?
ただ答えをそのまま教えるのは教え合いではありません。
今日は教え合いのポイントを覚えていきましょう。
(5つの「かける」 と板書)
何だと思いますか?(少し間をおく)
一つずつ,紹介していきますね。
① 「気」をかける ➡まずは気にかけてあげてください。周りに教えてほしい人はいないか気
にかけましょう。
② 「目」をかける ➡教えてほしそうな人を見つけたら,その子の様子を見ていてあげてくだ
さい。見守るイメージですね。
③ 「声」をかける ➡見ていた子が自分の力で解決するのが難しそうだったら,声をかけてあ
げましょう。必要としていたら教えます。
④ 「時間」をかける➡いざ教えることになったら,その子がわかるまで時間をかけてあげまし
ょう。仲間のために使う時間を大切に。
⑤ 「願い」をかける➡その子の成長を願い,向き合うことが大切です。これができる人こそ,
教え方名人です。
5つの「かける」,みなさんは全て意識できますか?
自然と意識できる教え合いができる人は,教え方名人です。
教え方名人がいっぱいの学級で授業すると,わかるしできるし楽しいですよ。】
いかがでしたか?
気をかける
目をかける
声をかける
時間をかける
願いをかける
みなさんはどこまで予想できましたか?
この5つのポイントを意識するだけで、教える側の子は教えられる側の子の実態に合わせて教えられるようになります。
まさに個別最適化な学びですよね。
この実態の見極めをせずに、自分が教えたいからという理由で猪突猛進に教えに行く子がいます。
何のために教え合いという時間が設定されているのかを考えるためにも、こうした小話でポイントを明確に提示していきたいです。
ちなみに①~④はハウツーな側面がある一方、最後の⑤はマインド面を提示するところも肝だと思います。
ハウツーもマインドも両方提示できると、子どもたちのより良い行動に結びつきやすいです。
実際、大人が読む本もこうした提示の仕方がされている本は売れています。
さて、ここまで金先生の教育観に触れた素材をもとに作った小話を連続で紹介してきましたが、今回が最後となりました。
金先生の教育観を学べる良い機会となったのではないでしょうか。
次回の小話からは、また別の素材をもとにしています。
お楽しみに!
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿