Twitterに、とっておきの話399「ありがとう込みの値段」の原稿をアップしました。
ユニクロの広告が素材の今回の小話。
広告に出合った瞬間、すぐに注目した箇所があります。
¥1,990 +THANKS
でした。
すぐに「ありがとう込みの値段」というタイトルが思い浮かびました。
本来の表示である税抜き表示と比較しながら、何かをテーマに小話としてまとめたら面白そうだと思いました。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(+税の表示がされた値札の画像を提示)
みなさんも見たことがある値札。
実は2021年4月から、法律が変わったことでここの「+税」という表示がなくなり、消費税を入れた金額が表示されるようになりました。(消費税表示に関する特別措置法の終了)
値札には消費税込みの値段を表示してくださいってことです。
しかし、ある日ユニクロに行ったら、こんな値札を見つけました。
(値段+ までを表示。一部隠して提示。)
+税 という表示はなくなったはずなのに、ここに赤く「+」と書かれています。
実は、この+の後に続くのは消費税ではありません。何だと思いますか?
(少し間をおいてから、隠していた部分を見せる)
正解は、「+THANKS」です。つまり、ありがとう込みの値段という訳です。
お店の人は、お客さんに「ありがとう」の気もちを込めて商品の値段を決めているのかもしれませんね。
いつもお店に来てくれてありがとう。
商品を買ってくれてありがとう。
買った商品を大切に使ってくれてありがとう。
あなたたちの目にする値札には、ただの数字が書いてあるわけではないのです。
ありがとう込みの値段を見ながら、お客さんである私たちもありがとうの気持ちで商品を買いたいですね。】
いかがでしたか?
私たちは買い物をする時、お客さんとして買い物をします。
その時、店内に並べられた商品を消費することだけ考えていると、店員さん側の視点を考えることができません。
今回の小話をきっかけに、店員さん側からの感謝の気持ちを想像することで、買い物ができること自体が当たり前ではなく、感謝の気持ちが湧いてくるはずです。
いつもお店に来てくれてありがとう。
商品を買ってくれてありがとう。
買った商品を大切に使ってくれてありがとう。
こうしたメッセージを受け取るアンテナを作るのです。
すると、物を大切にするようになります。
それは後々になって、人を大切にすることにもつながります。
素材としてはユニクロの広告の一部ですが、小話としてまとめればこうしたメッセージ性のある教材として生まれ変わることができます。
本当に何気ないことでも、その素材をどう生かし、価値づけて小話にするかで無限の可能性を秘めています。
だからこそ、小話づくりは楽しいのです。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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