Twitterに、とっておきの話391「変わるってすごいこと」の原稿をアップしました。
小話で何かを伝える時、数字で見せることは大きな効果を発揮します。
どんな効果かというと、強く印象づけられたり、分かりやすく提示できたり等があります。
今回の小話で出てくる数字は、
10%と90%
1人対9人
です。
いったい何の数字でしょうか。
金先生の「成長」「変化」に対する考え方から学ぶ小話です。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(10%と90% と板書)
先生はよく,みんなに「ここを変えていこう」「自分が変わろう」と呼びかけています。
しかし,実際に変わるってすごいことなのです。
この数字を詳しく説明すると,意識と無意識の比率です。
人が変わろうと意識していることは全体のたった10%だそうです。残りの90%は無意識に今までの自分でいいじゃんと思っています。
つまり,人が変わろうとする時,自分の中でこんな戦いをしているということです。
(1人で9人と戦っている と板書)
変わろうとする1人が,変わらなくていいと思っている9人と戦う訳です。
9人の方が圧倒的ですよね。
とっても大変な戦いをして,それを乗り越えた時にやっと人は「変わる」のです。
9人との戦いに敗れ,実際に変わらなくても,そんな自分を責めないであげてください。
9人という圧倒的な数に戦いを申し込んだ「変わろうとする自分」がいたことを忘れないでください。その1人を大切にしていけば,いつか9人に勝てる瞬間が来ます。
その時,人は大きく変われるのです。
人はなかなか変われない生き物だからこそ,変わるってすごいことなのです。
みんなは今,すごいことに挑戦しているのです。】
いかがでしたか?
10%と90%とは、意識と無意識の比率でした。
学校は、子どもたちに変化を求める場です。
教師はいつも、子どもは成長するものだと考え、成長を促す役割を果たそうとします。
しかし、子どもも人間。
すぐに行動や態度が変化する子もいれば、時間がかかる子もいます。
変わることに時間がかかっても大丈夫ですよ
という安心させるメッセージや、
「自分を変える」というすごい挑戦をしているのですよ
という勇気をもてるメッセージがこの小話には込められています。
やはり安心感があってこそ、勇気を出して挑戦できる。
だからこそ、人は変われる。つまり、成長できるのだと思います。
「成長」に対する概念は意外と曖昧であったりします。
こうした小話をきっかけにし、担任と子どもたちで「成長とはこういうことだよね」という具体的な概念を共有できるといいですね。
9人との戦いに勝つ自分を想像すると、勝った時の達成感は大きく感じますよね。
この比喩表現は金先生の優れたところだと感じます。
ちなみに金先生は、こうした知識を心理学や脳科学から得ています。
学ぶ教師ほど、培ってきた知識に支えられた優れた発想や考え方を生み出せるのです。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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