Twitterに、とっておきの話349「残り姿は美しく」の原稿をアップしました。
今回の素材は、教育長だよりや校長室だよりから得た素材です。
教育長や校長先生の中には、小話をいくつも持っている方がいらっしゃいます。
それは職業柄、おたよりや講話で伝える場面が多いからだと予測します。
こうした人生の先輩であり、教員の先輩である人の話を真似して小話を作り直すのも、とっておきの話づくりの醍醐味です。
僕自身、いろんな地域から『教育長だより』を読むのが好きです。
今回の話は、後ろ姿ではなく、残り姿の話。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(後ろ姿 と提示して,次の写真を同時に見せる)
これは後ろ姿ですね。では,この言葉は知っていますか?
(残り姿 と提示)
聞いたことがある人や意味がわかる人はいますか?(少し間をおく)
(次の画像を提示)
これは,サッカーの試合の後,日本のサポーターが残ってゴミ拾いをしている姿です。
何か出来事が終わった後やみんなが去った後に,残った人の姿や物の姿のことを,残り姿と言います。
この写真の残り姿は美しいですよね。
残ってゴミ拾い,ステキな残り姿です。
さて,みなさんの周りには,どんな残り姿があるかな?(実態に合わせて例示する)
例1 もうすぐ6年生が卒業しますね。(6年生向けに話してもいいし,在校生視点から話してもよい)美しい残り姿を見せてくださいね。
例2 6年生を送る会が終わった後,みなさんが6年生のために作った作品が飾られて残っています。これも美しい残り姿ですね。
残り姿は,日本の国で大切にしてきた文化の1つです。
みなさんも,美しい残り姿を見せられる人になってくださいね。】
いかがでしたか?
当時は「残り姿」という言葉の新鮮さと、学級の子どもたちもこうした姿が見られるといいなぁと思い、とっておきの話にしました。
原稿では、卒業する6年生と在校生にスポットを当てて例示していますが、別の場面でも活用できる話です。
これは最近あった出来事なのですが、教室で「さよなら」をした後の担任する子どもたちの姿はまさに美しい「残り姿」でした。
机をそろえる子
ごみを拾う子
ほうきで掃除する子
黒板を消し直す子
本を整頓する子
それぞれがクラスのためにできることをやってから、教室を出て行ったのです。
何もせずに帰った子は一人もいませんでした。
こうした姿につながったのには様々な手立てと理由があるのですが、ここでは割愛します。
しかし、こうした具体的な「残り姿」のイメージをもっていると、今回のとっておきの話の意味合いも理解しやすいです。
みなさんの担任する子どもたちには、こうした美しい「残り姿」、ありますか?
無いという方も、今回のとっておきの話をきっかけに生み出してみませんか?
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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