2022年1月7日金曜日

とっておきの話335「自動ドアと児童」の裏話

Twitterに、とっておきの話335「自動ドアと児童」の原稿をアップしました。

とっておきの話335「自動ドアと児童」の原稿



小さい子というのは遊び盛り。

私もパパになり、息子が成長してくるとそのことを強く実感するようになりました。

そんな小さい子のちょっとした行動にも、ドキッとさせられることがあります。


その行動には、そんな気持ちが隠れていたのね。

という場面に出会うことがあるのです。



今回のとっておきの話は、近所のスーパーマーケットで見つけたある親子のやり取りの光景を素材にしています。

そんなものが素材になるの?と思うかもしれませんが、まずは原稿を読んでみましょう⇩



【(下の画像を提示)

 


ある日、スーパーマーケットへ買い物に行くと、小さい男の子が自動ドアをおさえて閉じないようにしていました。

最初は、自動ドアが珍しくて遊んでいるのかなぁなんて思って見ていましたが、すぐにその理由が分かりました。

何だと思いますか?(しばらく間をおく)



 正解は、こんな理由でした。(次の言葉を板書)

後からくるお母さんのために、開けといてあげた。


 閉じないように遊んでいたのではなく、お母さんのために開けといてあげていたのですね。



 みなさんは、おうちの人が行く買い物へ付いて行ったことはありますか?

 今度一緒に行く時は、後ろから付いていくのではなく、この男の子のように先に行って引っ張っていくくらいの気持ちでおうちの人の買い物を支えてあげてみてはどうでしょうか。

そうしたら、気分を良くしたおうちの人が、買い物ついでにあなたの大好きなあれを買ってくれるかもしれませんね。】




いかがでしたか?

小さい男の子が自動ドアをおさえて閉じないようにする。

この言葉を聞いて私は真っ先に、小さい子ならではのいたずら遊びだと思い込んでしまいました。


その後、それが

後からくるお母さんのために、開けておいてあげた

行動だということに気付きます。


普通、自分が通ったら終わりになるものですが、後からくるお母さんのことをその子は気にかけて、開けておこうと思って自動ドアをおさえていたのですね。

この意外性とギャップにやられてしまいました。





聞き手にとっておきの話として伝える時は、視点を変えられるように工夫します。

スーパーマーケットの小さい子

というイメージから、親に「付いていく」イメージが浮かびやすいです。

そこをあえて親を「引っ張っていく」子になってみては?と提案するのです。

この問いかけを小話の締めくくりにすることで、聞き手が自分事として考えやすくなります。





気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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