2022年1月10日月曜日

とっておきの話338「英語を学ぶとは」の裏話

Twitterに、とっておきの話338「英語を学ぶとは」の原稿をアップしました。

とっておきの話338「英語を学ぶとは」の原稿



言語を学ぶ時、ただその国の言葉を使えるようになったら学ぶことができた気になりますよね。

しかし、今回のとっておきの話は、それだけでは意識が甘いことを教えてくれます。

例えば、英語。

英語を話せるだけで終わっていてはまだまだ意識が甘いのです。


それでは原稿を読んでみましょう⇩



【(英語 と板書)

みなさんは、英語を話すのが得意ですか?

今日は、英語を話すのが得意なこの人の話です。

(室井麻希さんの写真を提示)

 


彼女の名前は室井麻希さん。

H&Mという服のお店で働く人です。

世界をまたいで働く室井さんは、小さい頃から英語を話すのが得意で、留学したり、外国に住んだりしていました。

しかし、大学では成績の悪いクラスに入れられてしまいます。

その時を振り返って、室井さんはこんなことを言っています。

どんなに語学力があっても、交渉力やプレゼンテーション力がないと本当にダメなんです。


 ただ英語を話せるだけでは世界で通用しない。

逆に、英語を話せなくても、別の部分で力を持っていればその人の方が世界で通用するのだそうです。



 そんな室井さん、日本語を話す時は、次のことに気を付けているそうです。

(敬語を使わない と板書)

 なぜたか分かりますか?

その理由は、英語の「どんな人とも気軽に話せる雰囲気」を日本語に生かして話しているからだそうです。


逆に、英語を話す時は、次のことに気を付けています。

(丁寧な言葉で話す と板書)

 その理由は、日本語の「どんな人とも丁寧に思いやりをもって話せる雰囲気」を英語に生かして話しているからだそうです。

英語にも丁寧語があるって知っていましたか?


(英語を学ぶ と板書)

 みなさんが英語を学ぶ理由は何だと思いますか?

それは、ただ英語が話せるようになるためだけではなく、もっと別の理由があるのかもしれませんね。

ぜひ、英語を学ぶ理由を、自分自身で見つけてみてくださいね。】






いかがでしたか?

室井さんの凄さは、日本語を話す時には英語の良さを取り入れて話し、逆に英語を話す時には日本語の良さを取り入れて話しているところです。

それぞれの言語の特性を活かし、良さを取り入れながら話すことで、本当の意味で言語を学んだ成果が出るのではないでしょうか。



学校では、外国語を学ぶ場面がたくさんあります。

だからこそ、この話をきっかけに

「外国語を学ぶとは?どんな力を身に付けるため?」

を考える子どもになってほしいですね。


こうした問いは、教科書には載っていません。

小話によって新たに視点を与えることで、学習に対する姿勢も変わるものです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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