Twitterに、とっておきの話354「本当に自分の力だけ?」の原稿をアップしました。
スポーツ選手のインタビューを観ていると、必ずどの選手も共通して出てくる言葉があります。
それは、「支えてくれたみなさんのおかげ」という言葉です。
こうしたおかげさまの精神は、スポーツ観戦が好きな人なら至る所で見かけることができます。
今回のとっておきの話は、そんなインタビューの中でも、相撲の力士さんの言葉を素材にしました。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(相撲の人のイラストを提示)
ある日、先生がニュースを見ていたら、大関になった相撲の人が出てきて、記者の人にインタビューされていました。大関が決まる試合に勝つことができたその人は、こんなふうに答えていました。
(「勝つことができて、 です。」と提示)
□にはどんな気持ちが入ると思いますか?
(うれしい、たのしい、きもちがいい などの意見が出るだろう)
先生は、「うれしいです」って言うのかな?と思いながら見ていたんですが、違いました。
(「勝つことができて、家族に感謝です。」と提示)
この人は、自分が勝ってうれしい、よりも先に、まず家族に感謝したのです。
どうしてだと思う?
(自分だけの力ではない といったような意見が出てくると良い)
みなさんが出会う、自分がうれしい瞬間はたくさんあると思います。
試合に勝ったとき、テストで100点をとったとき、できないことができるようになったとき
でもそれは、本当に自分だけの力で手に入れた瞬間でしょうか?
実は支えてくれた家族がいたはずです。
うちに帰ったら、「テストで100点とってすごいでしょ?」の前に、おうちの人に「いつもありがとう、おかげでとれたよ」とまず言えるステキな人になれるといいですね。】
いかがでしたか?
学級の子どもたちの中には、全て自分の力だけで成し遂げたような気分に浸っている子もいます。
そんな調子に乗り過ぎな子に優しく釘を刺せる小話です。
人は何か成果を上げると、調子に乗ってしまうものです。
大人だって勘違いして舞い上がっている人がいますから。
しかし、今回の素材のように、謙虚な姿勢で周りの人への感謝の気持ちをこめた言葉に出合うと、今の自分の姿勢や気持ちを振り返る良い機会となります。
その時、小話というストーリー性をもたせた流れで伝えると、聞き手も抵抗感なく頭に入るのではないでしょうか。
勝つことができて、家族に感謝です。
この真っ先に家族を思い浮かべて感謝している姿勢がすばらしいですよね。
たった一言ですが、この一言に様々な感情が込められていると分かるからこそ、
一言でも素材になるのです。
そして、今回のとっておきの話は、汎用性も高いです。
なぜなら、成果を上げたという場面は溢れているからこそ、思わず調子に乗ってしまう場面も溢れているからです。
まさに至る所で使える処方箋のような小話です。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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