Twitterに、とっておきの話346「働きアリの法則」の原稿をアップしました。
とっておきの話346「働きアリの法則」の原稿
生き物の研究結果というのは、同じ生き物である人間にも共通する部分があります。
他の生き物から教訓を得るというパターンですね。
その中でも、アリの姿から教訓を得られることは多いです。
今回のとっておきの話も、そんなアリの研究結果を素材にしています。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(アリの画像を見せる)
みなさんは、アリの世界にも「よく働くアリ」と「さぼっているアリ」がいるのを知っていますか?
働きアリは、3種類にわかれるそうです。
「よく働くアリ」「ふつうに働いているアリ(時々さぼる)」「ずっとさぼっているアリ」の3種類です。北海道に住む長谷川さんというアリ博士は、3種類の比率を解明しました。
(2:6:2)
全員で10だとすると、よく働くアリは2、ふつうに働いているアリは6、ずっとさぼっているアリは2になるそうです。
(学級に応じて人数を調整して当てはめて見せる)
もしみんながアリだとするのなら、こうなります。
あなたはどこにはいっていますか?
でも、あなたたちはアリではないですよね。
せんせいは、こうであってほしいと思います。
(10:0:0)
みんながみんなのためによくはたらくチーム。アリにまけないチーム力を見せてほしいです。】
いかがでしたか?
話の終わりの方で、実際に働きアリの法則に従って学級の子どもたちを当てはめてみるということをしていますが、最後には「でも、あなたたちはアリではないですよね。」とフォローを入れることで切り込み方を緩和しています。
この働きアリの法則でいう「働かない」の定義ですが、資質や能力が足りていないくて「働けない」のと、本当は実力があるのにめんどくさがってサボって「働かない」のとは大きな意味の差があります。
後者の子どもたちに対して良い刺激を与えられるよう話したいです。
人間も同じように、「2:6:2」なのでしょうか?
教育書を読んでいると、学級の子どもたちもこのような比率に当てはめられると提唱している本に出合います。
「よくできる子」:「中間層」:「特別な支援が必要な子」
2:6:2
つまり、6割の中間層をまずまとめることができれば、学級は安定していくという論調です。
働きアリの法則について原稿に書いていないことでさらに面白いのは、たとえここから働かないアリを取り除いたとしても、残った8割のアリの中でまた2割のアリが「働かないアリ」になってしまうという研究結果です。
これも人間に通じることがあるような気がします。
今まで学級の仕事をサボることをしなかったあの子が、友達が休んだことでバランスを崩し、急に態度が変わることもあります。
もしかしたら、働きアリの法則は意外と人間にも浸透している法則なのかもしれません。
しかし、そこをあえて「10:0:0」であってほしいと先生の願いとして締めくくりに伝えることで、この「働きアリの法則」をポジティブに捉えてほしいと思っています。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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