2021年11月1日月曜日

とっておきの話282「ありがとうの反対言葉」の裏話

Twitterに、とっておきの話282「ありがとうの反対言葉」の原稿をアップしました。

とっておきの話282「ありがとうの反対言葉」の原稿



今回のとっておきの話のテーマは

ありがとう

です。


「ありがとう」がテーマとなっているとっておきの話は多いですね。

それだけ自分は「ありがとう」という言葉が好きなのだと思います。

好きな言葉はアンテナに引っかかりやすく、素材が集まりやすいんですよね。


みなさんは、「ありがとう」の反対言葉は何だと思いますか?


正解は・・・




当たり前

です。


「ありがとうの反対言葉は当たり前」です。

なぜだかわかりますか?



 ありがとうを漢字で書くと、こんなふうに書きます。


有難う


 「有るのが難しい」と書いて有難うです。

逆に、「有って当然でしょ」と思うものは「当たり前」です。

だから、ありがとうの反対言葉は当たり前なのです。



みなさんご存知でしたか?

ありがとうを有難うと漢字で書くことを知らない人もいれば、

反対言葉が当たり前だということを知らない人もいたでしょう。


私はこの素材に出合うまで、恥ずかしながらどちらも知りませんでした。

だからこそ、出合った時は大きく感動したのを覚えています。

ここで言う感動とは、ハッとさせられるような感動です。

「ありがとう」という言葉がますます好きになった瞬間でした。



とっておきの話としてまとめるために、最後は具体的な例示と呼びかけを意識して次のように締めくくっています↓


【みなさんは、家族の人がいつも食事を作ってくれたり、起こしてくれたりしてくれるのは当たり前だと思っていますか?

当たり前ではないのですよ。

そのことに気付いた時、初めて「ありがとう」と家族に言うことができます。

いろんなことが当たり前じゃない、有り難いことで世の中はできています。

「もしかしたら当たり前じゃないかも?」と思ってあなたの周りを見回してみてください。

自然といろんな人に「ありがとう」と言いたくなってきますよ。】





「ありがとう」という言葉に限らず、

1つの言葉を様々な角度から見つめ直すと新しい発見が得られるものです。

当たり前に使っている言葉ほど、別の角度から見てみると思わぬ素材に出合えるかもしれません。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年10月31日日曜日

とっておきの話281「その時、あなたの手はどうしていますか?」の裏話

Twitterに、とっておきの話281「その時、あなたの手はどうしていますか?」の原稿をアップしました。

とっておきの話281「その時、あなたの手はどうしていますか?」の原稿



「きき手」山猿(LG Monkees)

この歌を素材にしたとっておきの話です。


初めて聴いた時から歌詞が印象に残りました。

特に印象に残ったのが、

手にある5本の指それぞれには意味がある

ということです。


それを歌詞として短くまとめているところがステキでした。

こんな歌詞です↓


親指は誰かを褒める時に

人差し指は未来を照らし

中指は誰かに指すものじゃない

薬指はあなたの為に

小指が教えてくれた魔法は 仲直りする時に





とっておきの話として話す際は、「見せる力」も意識します。

原稿には、(教師がやってみせる)という動作が何度も出てきます。

ただ話すよりも何倍も聞き手に印象付けることができます。


【親指はグッドのポーズ(教師がやってみせる)で誰かを褒める時に使います。

人差し指は確かに未来を照らしているようです(教師がやってみせる)。

中指はこのポーズ(教師がやってみせる)、絶対誰かに指すものじゃありません。

薬指の「あなた」というのは結婚する人のことを言います。結婚指輪は薬指にはめますからね。

さて、小指が教えてくれる魔法とは何でしょう?

このポーズですよ(教師がやってみせる)。

□に入る言葉は何でしょう?

正解は、(仲直りする と板書)です。

指切りのポーズですよね。】


この「ポーズ」の視覚的効果は大きいものです。

実際に聞き手も自分でやってみることで、話の内容がより深く理解できます。

みんなでやってみることで、考え方や気持ちも共有できます。

「やってみる」を促す「ポーズ」、ステキな素材ですね。


さらにこの歌は、こんな歌詞もあります。


【生きてればそりゃ1つや2つ 見たくもない他人の痛みを知る

その時にもしもその時に あなたの手はどうしていますか?】


「あなたの手はどうしていますか?」というフレーズはそのまま聞き手への問いかけの言葉になると思いました。

とっておきの話では、次のように締めくくっています↓


【時にはあなたの周りで、誰かが苦しんでいる姿を見るかもしれません。

それは激しいけんかかもしれない、もめごとかもしれない、いじめかもしれない…その時、あなたは迷わず助けることができますか?(少し間をおく)

 この歌は、こんなふうに言っています。

優しさを振りまく事はダサい事じゃないよね?知らない振りする奴らよりも100倍はかっこよくてイカしてるって僕はそう思うんだ

 知らない振りする奴らでなく、100倍かっこよくてイカしてる人になってくださいね。】





歌詞は素材になります。

問題は、その歌詞の魅力を失わず、それでいて端的に伝える力をどう発揮するかです。

わざわざ5分のとっておきの話にしなくても、歌を聴けばそれで伝わるのではないか。

そんな葛藤と戦いながら、話づくりをします。

とっておきの話としてまとめたからこそ伝えられるメッセージを伝えていけたらと思います。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年10月28日木曜日

とっておきの話280「白紙の手紙でも・・・」の裏話

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とっておきの話280「白紙の手紙でも・・・」の原稿



今回のとっておきの話のテーマは、

悩み相談

です。


【みなさんは、だれかの悩みの相談に乗ったことがありますか?

無いと言う人も、これから身近な人から、悩みを相談されることがあるかもしれません。

しかし、人の悩み相談に乗るというのは簡単なことではありません。

良かれと思って言ったことが逆に相手を傷つけてしまったり、顔は悩んでいるのに何もしゃべってくれなかったりします。】



こんな切り出しから始まるお話ですが、大人でも悩み相談に乗るのは難しいものです。

大人だって良かれと思って言ったことが逆に相手を傷つけてしまうこともあります。

だからこそ、子どもにとっては尚更難しいのでしょう。


よく教師は「子ども同士で助け合う」ことを良しとして伝えています。

しかし、今回の悩み相談もそうですが

具体的にどう助け合えば良いのかというヒント

が無いと、ただ綺麗事を伝えているだけになります。


今回の素材は、映画のワンシーンで感動したもの。



その後小説を読み返し、とっておきの話にするのを決めました。

紹介するヒントは、「一見、相手が何も反応していない悩み相談でも」こちらがどう動けば良いのかという具体的例示です。


なので、次のように話をつなげます↓

【例えばみなさんは、悩んでいる顔をしている友達が、何度聞いてもずっと黙ったままだったらどうしますか?

今日はそんな時のヒントになるようなお話を紹介します。】



小説のタイトルは、『ナミヤ雑貨店』。



ご存知の方もいらっしゃると思いますが、次のようなシーンです↓


【ある街に、ナミヤ雑貨店というお店がありました。

でも、ただの雑貨店ではありません。

お店のポストに悩みを書いた手紙を入れると、店長のおじさんが返事を書いてくれるんです。

ナミヤ雑貨店には、様々な人が、様々な悩みを書いた手紙を入れていきました。

店長のおじさんは、一つ一つ、丁寧に返事を書いてはその人たちを励ましてきました。


ある日、おじいさんが病気で倒れ、もうすぐ亡くなってしまうという時に、最後の手紙がポストに入れられました。

ある男の子が入れたその手紙は、なんと、こんな手紙でした。


(白紙の手紙 と板書)】


『ナミヤ雑貨店』の「ナミヤ」は「なやみ」を並び替えているのでしょうね。

ここまで聞くと、おじいさんにとって最後の悩み相談が「白紙」ということに驚きますよね。

普通は、白紙の手紙だったら返事なんて書かないですよね。

一見、何も悩みを書いていないように見えるのですから。

しかし、この物語のおじいさんは違ったのです。

その感動を印象付けられるように、おじいさんの返事は話の締めくくりにもってきています。


次のように話を続けていきます↓


【みなさんが店長のおじさんだったら、白紙の手紙にも返事をしますか?

白紙なので誰がどんな悩みを持っているのかもわかりません。

でも、店長のおじさんは最後の力を振り絞って、この白紙の手紙に返事を書きます。

どんな返事か知りたいですか?


こんなお返事です。(以下の文面を、ゆっくり読み聞かせる)



さて、名無しの権兵衛さんへ。

頭にむち打って考え抜いた結果、これは地図がないという意味だなと解釈いたしました。

あなたの地図は、まだ白紙なのです。

だから目的地を決めようにも、道がどこにあるのかさえもわからないという状況なのでしょう。

地図が白紙では困って当然です。

誰だって途方に暮れます。

だけど見方を変えてみてください。

白紙なのだから、どんな地図だって描けます。

すべてがあなた次第なのです。

何もかも自由で、可能性は無限に広がっています。

これは素晴らしいことです。

どうか自分を信じて、その人生を悔いなく燃やし尽くされることを心より祈っております。

悩み相談の回答を書くことは、もうないだろうと思っておりました。

最後に素晴らしい難問をいただけたこと、感謝申し上げます。 ナミヤ雑貨店


どんな悩みでも相手に精一杯寄り添う。それが悩み相談の極意なのかもしれませんね。】




白紙の手紙にこの返事はすごいですよね。

おじいさんの生き様も感じられます。


ここで伝えたいのは、あくまで具体的なヒントであってテクニックを真似しろという訳ではありません。

大事なのは「どんな悩みでも相手に精一杯寄り添う」という姿勢です。


悩み相談に乗るのは難しい。

しかし、精一杯寄り添う姿勢は意識し続ければ身についてくるはずです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年10月27日水曜日

とっておきの話279「心の中で生き続ける人」の裏話

 Twitterに、とっておきの話279「心の中で生き続ける人」の原稿をアップしました。

とっておきの話279「心の中で生き続ける人」の原稿



突然、変な質問をします。

みなさんは、どこで生きていますか?



日本で生きてる?○○県で生きてる?今ここで生きてる?

いろいろ思ったと思いますが、人が生きている場所は、今そこにいる場所だけではありません。


実は、誰かの心の中に生き続けていることもあるのです。


聞き手を子どもたちと考え、話の導入で次のようになるべく分かりやすく例示します。


【たとえば、みなさんがおうちに帰った後、先生の心の中にはみなさんが生き続けています。

どれだけ離れていても、忘れない限り、心の中にずっといます。

先生の心の中には死んだおじいちゃんも生きています。

その人がどこにいようが、死んでいようが、忘れなければ自分の心の中で生き続けることができます。】


こうした問いかけを最初にしたのには、次のエピソード素材があったからです。


【ある日の新聞に、アメリカで行われたゴルフのアマチュア選手の大会で優勝した消防士さんの話が載っていました。

その消防士さんは、優勝後のインタビューでこんなことを言います。

「タイガーウッズの存在があるからこそ、僕はゴルフをしている」

 タイガーウッズ選手と言えば、ゴルフの神様とも呼ばれた世界で有名なゴルファーでした。

 しかし、当時は薬物法違反という罪で警察に捕まったり、不倫をしたりして世間では悪いイメージがついていました。

 そんな時でも、この消防士さんはタイガーウッズを尊敬していました。

「タイガーのようなゴルファーになりたい」と努力し続けた消防士さんの心の中には、自分に夢を与えてくれた時のタイガーウッズが生き続けていたのですね。】

 




原稿では、次のように呼びかけて締めくくっています↓


【みなさんが大人になればなるほど、心の中で生き続ける人は多くなります。

でも、その分、忘れ去られていく人も多くなります。

将来、あなたはどちらになりたいですか?

みなさんには、いろんな人の心の中で生き続ける人になってほしいと思います。】




自分の心の中に生き続けている人というのは、本気で数えたら意外と少ないものです。

流行に乗って生きていた人も、いつの間にか心の中から抜けていく人になるものです。


どこかの本で、「人の本当の死は、人から忘れ去られた時だ」という言葉があったのを思い出しました。

忘れ去られない人になるためには、誰かに夢を与えたり、努力し続けたりできる人でないといけません。


そういう意味では、タイガーウッズは少なくともこの消防士さんの心の中で生き続ける人となった訳です。


自分もいろんな人の心の中で生き続ける人になりたい。


この話を聞いた子どもたちがそんなふうに思ってくれたら幸いです。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年10月26日火曜日

とっておきの話278「マイペース、グッドラック」の裏話

Twitterに、とっておきの話278「マイペース、グッドラック」の原稿をアップしました。

とっておきの話278「マイペース、グッドラック」の原稿



タレントの鈴木あきえさんの話、ではなく、そのお父さんの話。



芸能人の家族の話からは、思わぬエピソード素材を得られることがあります。

ある日の新聞に、タレントの鈴木あきえさんのお父さんの話が載っていました。



写真を見ただけで優しそうなお父さんという雰囲気が伝わってきますよね。

そんなあきえさんのお父さん、毎朝8時に家族や親戚へLINEで送るメッセージがあるそうです。

毎日同じ言葉。

ここが面白いところですよね。

毎朝8時に同じ言葉を送り続けているのです。


どんな言葉だと思いますか?



こんな言葉です。


「みなさん、おはよう。今日やることは、やりましょう。マイペース、グッドラック」



この言葉の魅力を細分化しながら見ていきますね。


まず、「みなさん、おはよう。」から、家族や親戚みんなに送っていることが分かります。

「みんな」ではなく、「みなさん」としているところから、家族や親戚を大切に想っていることが伝わってきますよね。


次に、「今日やることは、やりましょう。」と続きます。

今日いろいろと不安なことや面倒くさいなぁと思うことがあるかもしれませんが、今日やるぞと決めたことはやろうという呼びかけです。

無理にやるべきことを押し付ける言葉でもなく、それでいて過度に甘やかしすぎる言葉でもない絶妙なバランスですよね。


そして、「マイペース、グッドラック」で締めくくります。



今日やるべきことはやる。

大切な教えです。

でもマイペースに。

無理し過ぎず自分のペースで大丈夫。

大切な気遣いです。

そしてグッドラック。

「幸運を祈ります」という大切な願いです。

あきえさんのお父さんは、短いメッセージの中にいろんな想いを込めているのがわかりますよね。




 この素材に出合った時、ふとこんな疑問が湧いてきました。

学校に通う子どもたちは、どんな言葉を胸に学校へ来ているのだろう?

特にそんな言葉は意識していない子が多いと思います。

しかし、それは逆に言えば、意識して学校に来ることで心の支えになる言葉もあるのではないかと思いました。



 そこで、次のようにとっておきの話を締めくくります。

【みなさんは、毎朝どんな言葉を胸に学校へ来ていますか?

「今日やることは、やりましょう。マイペース、グッドラック」。

そんな言葉を胸に学校へ来たら、素敵なことが学校で待っているかもしれませんね。】




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年10月25日月曜日

とっておきの話277「一流の空回り」の裏話

 Twitterに、とっておきの話277「一流の空回り」の原稿をアップしました。

とっておきの話277「一流の空回り」の原稿



今回紹介する一流とはこの人です⇩

 


みなさんは、この人を知っていますか?

かつてゴルフの世界で天才少年だとニュースで大きく取り上げられたプロゴルファーの石川遼選手です。


しかし、最近の大会では予選落ちが続き、ニュースでも大きな話題として取り上げられなくなってきました。

有名な選手というのは、良い結果を出し続けている間は大きくニュースに取り上げられて注目されますが、結果が出なくなった途端に注目されなくなる厳しい世界で生きています。


でも、そんな石川遼選手、予選落ちが続いてニュースにならないからと言って何もしていないわけではありません。

ある新聞記事でこんなことを言っています。


少しゴルフを忘れたらとか考え過ぎるなとか言われることもあります。

でも立ち止まっていられない。

割に合わなくても、100の努力をして1の進歩を得られるならそれでいい。

空回りに見えても、少しでも進めるなら空回りじゃないというのが僕の考え方です。


良い結果が出ているから一流の選手というわけではなく、結果に関係なく素敵な考え方をもちつづけている選手こそ一流なのでしょう。


みなさんも時に空回りするような「がんばっても報われない」時が来るかもしれません。

どうせなら石川遼選手のような一流の空回りをしてみませんか?




以上が今回のとっておきの話の中身でした。



普通、一流の人の話を素材とする時、メディアに注目されている時期の名言のようなものを素材にしようと思ってしまいがちです。

しかし、今回のとっておきの話は、

空回りしている時期

をピックアップした新聞記事を素材にしています。


僕はこの新聞記事を書いた記者の着眼点もすごいと思いました。

一流の人は、結果の出ない空回りしている時期の姿すら美しい。


「一流の空回り」がキーフレーズになると思いました。

空回りと聞くと、ネガティブなイメージですよね。


でも、空回りに見えても、少しでも進めるなら空回りじゃないという石川選手の言葉はそんなネガティブなイメージをポジティブに塗り替える勇気出る言葉ですよね。



今まさに空回りしている時期の一流選手がそんな言葉を言うのでなんだか説得力もあります。

石川選手だって空回りしている時期があるんだ。

そんな気持ちが背中を押すことがあります。


栄光の時期の記事だけでなく、今回のように空回りしている時期の記事に注目するのも面白いですよね。

どんなに一流と呼ばれる選手にも、スランプの時期はあるのですから。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年10月24日日曜日

とっておきの話276「スマホは命より大事?」の裏話

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とっておきの話276「スマホは命より大事?」の原稿



新聞やテレビを見ていると、ふとした時に驚くようなニュースが目に飛び込んでくる時があります。

そんなニュースも、使いようによってはとっておきの話の素材になり得ます。


今回素材にしたニュースは、スマホの話。

いきなりタイトルでドキッとした方もいらっしゃると思いますが、私たちが命より大事と危うくしてしまってはいないかと問いかけられるニュースです。


スマホが命より大事だなんてそんな訳ない。

でも、そうとは言い切れないニュースなのです。

ここら辺の落差を、聞き手にも味わってもらいます。



【(スマホは命より大事? と板書)

大事だと思う人?(挙手を促す)そこまでじゃないとしても、今は大人も子どももスマホが手離せない時代なのかもしれません。

そんなスマホについて、ある日新聞で見つけた2つのニュースを紹介します。】



このように話し始めることで、

「どんなニュースを紹介してくれるのだろう?」

と興味をもちます。


話の導入場面こそ、聞き手の興味をいかに惹きつけられるかがポイントになります。

ここから、ニュースの話に移っていきます。



【まずはこんなタイトルのニュースを紹介します。

(□歳児の20%「ほぼ毎日スマホ」 と板書)

「児」とは「子ども」という意味です。□に入る数字は何だと思いますか?(数名指名)

正解は、「0」です。

0歳児の20%「ほぼ毎日スマホ」


赤ちゃんはスマホ使えないでしょと思いますよね。

使っているのは、赤ちゃんではなく、そのお母さんです。

お母さんが赤ちゃんのそばで毎日スマホをいじっているので、赤ちゃんもスマホの画面を毎日見ているんですね。

20%ということは5人に1人です。生まれた時からスマホ画面を毎日のように見ている赤ちゃん。】


1つ目のニュースで既に衝撃ですよね。




5人に1人の赤ちゃんは毎日スマホを見ている。

これは正直、自分も親になってみて納得してしまうニュースでした。

赤ちゃんは親が見ている物と同じ物を見るものです。

お母さんが毎日スマホをしていれば、当然赤ちゃんもそのスマホを見ます。

0歳児から毎日スマホを見ているということがどんな影響を与えるのか。

今回のとっておきの話では、あえて正解は言いません。



【みなさんはどう思いますか?(しばらく間をおく)】



この問いかけだけで止めています。

時間的配慮もありますが、このとっておきの話をきっかけにじっくりと考えてほしいと思ったからです。

このように、あえて正解は言わず、「どう思いますか?」と問いかけるだけで止めることも聞き手の実態や話の内容に合わせて行うテクニックの1つです。

このテクニックは、次の2つ目のニュースを紹介する時にも使われています。


【2つ目のニュースはこんなタイトルです。(次の言葉を板書)

「親は自分よりスマホ」2割

 こちらも2割ですから5人に1人です。「時々、親が自分のことよりもスマホを大切にしていると感じている」と答えた子が5人に1人いたそうです。

みなさんはどう思いますか?(しばらく間をおく)】





さて、これら2つのニュースが提示している危機。

スマホだけの話でしょうか?

私は違うと思います。

ここで「スマホの使い方を考えよう」にするのはもったいないと考え、これからも開発されるであろう便利な機械全般に言える次のような呼びかけて締めくくっています↓


【あなたたちがいつか大人になってパパやママになった時、もしかしたらスマホよりも便利で手離せない機械が開発されているかもしれません。

そんな時、この2つのニュースを思い出してみてください。

本当に大切なのは機械ではなく...この続きは言わなくてもわかりますね。】



こうすることで、スマホだけにテーマが限定されず、広く転用できるとっておきの話になるだろうと考えました。

少しでも様々な未来の行動につながるとっておきの話になればと思います。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

  Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。 とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿 三方良し という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが...