2021年10月31日日曜日

とっておきの話281「その時、あなたの手はどうしていますか?」の裏話

Twitterに、とっておきの話281「その時、あなたの手はどうしていますか?」の原稿をアップしました。

とっておきの話281「その時、あなたの手はどうしていますか?」の原稿



「きき手」山猿(LG Monkees)

この歌を素材にしたとっておきの話です。


初めて聴いた時から歌詞が印象に残りました。

特に印象に残ったのが、

手にある5本の指それぞれには意味がある

ということです。


それを歌詞として短くまとめているところがステキでした。

こんな歌詞です↓


親指は誰かを褒める時に

人差し指は未来を照らし

中指は誰かに指すものじゃない

薬指はあなたの為に

小指が教えてくれた魔法は 仲直りする時に





とっておきの話として話す際は、「見せる力」も意識します。

原稿には、(教師がやってみせる)という動作が何度も出てきます。

ただ話すよりも何倍も聞き手に印象付けることができます。


【親指はグッドのポーズ(教師がやってみせる)で誰かを褒める時に使います。

人差し指は確かに未来を照らしているようです(教師がやってみせる)。

中指はこのポーズ(教師がやってみせる)、絶対誰かに指すものじゃありません。

薬指の「あなた」というのは結婚する人のことを言います。結婚指輪は薬指にはめますからね。

さて、小指が教えてくれる魔法とは何でしょう?

このポーズですよ(教師がやってみせる)。

□に入る言葉は何でしょう?

正解は、(仲直りする と板書)です。

指切りのポーズですよね。】


この「ポーズ」の視覚的効果は大きいものです。

実際に聞き手も自分でやってみることで、話の内容がより深く理解できます。

みんなでやってみることで、考え方や気持ちも共有できます。

「やってみる」を促す「ポーズ」、ステキな素材ですね。


さらにこの歌は、こんな歌詞もあります。


【生きてればそりゃ1つや2つ 見たくもない他人の痛みを知る

その時にもしもその時に あなたの手はどうしていますか?】


「あなたの手はどうしていますか?」というフレーズはそのまま聞き手への問いかけの言葉になると思いました。

とっておきの話では、次のように締めくくっています↓


【時にはあなたの周りで、誰かが苦しんでいる姿を見るかもしれません。

それは激しいけんかかもしれない、もめごとかもしれない、いじめかもしれない…その時、あなたは迷わず助けることができますか?(少し間をおく)

 この歌は、こんなふうに言っています。

優しさを振りまく事はダサい事じゃないよね?知らない振りする奴らよりも100倍はかっこよくてイカしてるって僕はそう思うんだ

 知らない振りする奴らでなく、100倍かっこよくてイカしてる人になってくださいね。】





歌詞は素材になります。

問題は、その歌詞の魅力を失わず、それでいて端的に伝える力をどう発揮するかです。

わざわざ5分のとっておきの話にしなくても、歌を聴けばそれで伝わるのではないか。

そんな葛藤と戦いながら、話づくりをします。

とっておきの話としてまとめたからこそ伝えられるメッセージを伝えていけたらと思います。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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