Twitterに、とっておきの話276「スマホは命より大事?」の原稿をアップしました。
新聞やテレビを見ていると、ふとした時に驚くようなニュースが目に飛び込んでくる時があります。
そんなニュースも、使いようによってはとっておきの話の素材になり得ます。
今回素材にしたニュースは、スマホの話。
いきなりタイトルでドキッとした方もいらっしゃると思いますが、私たちが命より大事と危うくしてしまってはいないかと問いかけられるニュースです。
スマホが命より大事だなんてそんな訳ない。
でも、そうとは言い切れないニュースなのです。
ここら辺の落差を、聞き手にも味わってもらいます。
【(スマホは命より大事? と板書)
大事だと思う人?(挙手を促す)そこまでじゃないとしても、今は大人も子どももスマホが手離せない時代なのかもしれません。
そんなスマホについて、ある日新聞で見つけた2つのニュースを紹介します。】
このように話し始めることで、
「どんなニュースを紹介してくれるのだろう?」
と興味をもちます。
話の導入場面こそ、聞き手の興味をいかに惹きつけられるかがポイントになります。
ここから、ニュースの話に移っていきます。
【まずはこんなタイトルのニュースを紹介します。
(□歳児の20%「ほぼ毎日スマホ」 と板書)
「児」とは「子ども」という意味です。□に入る数字は何だと思いますか?(数名指名)
正解は、「0」です。
0歳児の20%「ほぼ毎日スマホ」
赤ちゃんはスマホ使えないでしょと思いますよね。
使っているのは、赤ちゃんではなく、そのお母さんです。
お母さんが赤ちゃんのそばで毎日スマホをいじっているので、赤ちゃんもスマホの画面を毎日見ているんですね。
20%ということは5人に1人です。生まれた時からスマホ画面を毎日のように見ている赤ちゃん。】
1つ目のニュースで既に衝撃ですよね。
5人に1人の赤ちゃんは毎日スマホを見ている。
これは正直、自分も親になってみて納得してしまうニュースでした。
赤ちゃんは親が見ている物と同じ物を見るものです。
お母さんが毎日スマホをしていれば、当然赤ちゃんもそのスマホを見ます。
0歳児から毎日スマホを見ているということがどんな影響を与えるのか。
今回のとっておきの話では、あえて正解は言いません。
【みなさんはどう思いますか?(しばらく間をおく)】
この問いかけだけで止めています。
時間的配慮もありますが、このとっておきの話をきっかけにじっくりと考えてほしいと思ったからです。
このように、あえて正解は言わず、「どう思いますか?」と問いかけるだけで止めることも聞き手の実態や話の内容に合わせて行うテクニックの1つです。
このテクニックは、次の2つ目のニュースを紹介する時にも使われています。
【2つ目のニュースはこんなタイトルです。(次の言葉を板書)
「親は自分よりスマホ」2割
こちらも2割ですから5人に1人です。「時々、親が自分のことよりもスマホを大切にしていると感じている」と答えた子が5人に1人いたそうです。
みなさんはどう思いますか?(しばらく間をおく)】
さて、これら2つのニュースが提示している危機。
スマホだけの話でしょうか?
私は違うと思います。
ここで「スマホの使い方を考えよう」にするのはもったいないと考え、これからも開発されるであろう便利な機械全般に言える次のような呼びかけて締めくくっています↓
【あなたたちがいつか大人になってパパやママになった時、もしかしたらスマホよりも便利で手離せない機械が開発されているかもしれません。
そんな時、この2つのニュースを思い出してみてください。
本当に大切なのは機械ではなく...この続きは言わなくてもわかりますね。】
こうすることで、スマホだけにテーマが限定されず、広く転用できるとっておきの話になるだろうと考えました。
少しでも様々な未来の行動につながるとっておきの話になればと思います。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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