2021年2月27日土曜日

とっておきの話66「悪口の郵便屋さんにはなるな」の裏話

Twitterに,とっておきの話66「悪口の郵便屋さんにはなるな」の原稿をアップしました。

とっておきの話66「悪口の郵便屋さんにはなるな」の原稿



みなさんは,悪口を直接言われたことがありますか?

もちろん,嫌ですよね。

でも,間接的に伝えられるともっと嫌な気持ちになります。


例えばこんな感じに↓



Bくん【さっきね,CくんがAくんのこと,「うざい」「きもい」って言っていたよ。】

驚いているAくんの気持ちを想像するといたたまれません。


わざわざ悪口を本人に伝えに行く人,いますよね。

悪口は郵便してはいけないのです。

つまり,「悪口の郵便屋さんにはなるな」です。



たとえCくんが実際にAくんの悪口を言っていたとしても,それを本人に伝えることはしてはいけません。


・Aくんは,Cくんに対して不信感や怒りをもちます

・Aくんは,事実なのかどうか不安になります。

・Aくんは,Bくんに対しても不信感を募らせます。


伝えられたAくん(本人)にとって何のメリットも無いのです。


きっとこういうタイプの人は,相手がどういう気持ちになるのか想像できないのでしょう。

ただ面白そうだから。ただ自分が楽しいから。

そういった幼稚な理由でしているものです。


学級の子どもたちの中に,こうした子はいてほしくはありませんが,もしいたとしても,今回の話を通して「悪口の郵便屋さんにはなるな」が合言葉になれば,悪口の郵便を未然に防ぐことができます。

悪口を言っている場面を見つけたら,「ダメだよ」と注意する。

または,先生に報告する。そうした動きができる子になってほしいです。




一方,郵便すると良いものもあります。

何だと思いますか?



正解は,「ほめ言葉」です。


Bくん【さっきね,CくんがAくんのこと,「すごかったね」「かっこよかったよ」って言っていたよ。】

こんなふうに言われたAくんは,直接Cくんからほめられるよりもうれしい気持ちになるものです。


・Aくんは,ほめ言葉を聞いて嬉しくなります。

・Aくんは,ほめ言葉を言っていたCくんと良好な関係を築こうとします。

・Aくんは,ほめ言葉を伝えてくれたBくんとも良好な関係を築こうとします。


メリットばかりです。




実は,ほめ言葉を郵便している人が子どもたちの身の回りにいます。

だれだと思いますか?



それは,学校の先生です。


子どもたちに人気のある先生は,子どもたちをよく見ている先生です。

子どもたちをよく見ている先生は,子どもたちをよくほめている先生です。

子どもたちをよくほめている先生は,子どもたちにだれかのほめ言葉を郵便している先生です。


このように,直接的にも間接的にもほめ言葉を伝えられる先生は,子どもたちと良好な信頼関係を築くことができます。

【Aくん,さっき○○先生が君のことをほめていたよ。○○をよくがんばっていたねって。】

【Aくんの姿を見て,さっきBくんとCくんが感動して「すごい!」って言っていたよ。本当によくがんばりましたね。】

こうした声掛けを意識すると,子どもたちの表情は笑顔になります。



悪口の郵便屋さんにはなるな

ほめ言葉の郵便屋さんになれ




気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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