2021年10月16日土曜日

とっておきの話270「まりあさんと根気勝負」の裏話

 Twitterに、とっておきの話270「まりあさんと根気勝負」の原稿をアップしました。

とっておきの話270「まりあさんと根気勝負」の原稿



新聞を読んでいると、様々な人が特集記事に載っていることが分かります。

世の中にはいろんな人がいるのだなぁと感動しながら読みます。


その中でも、学校に通う子どもたちと同じくらいの年齢の子が特集された記事はよく注目します。

なぜなら、聞き手となる子どもたちが「同じ年齢」という共通点から親近感をもち、自分事として話を聞いてもらいやすいからです。



今回のとっておきの話の主人公、本田まりあさん。


彼女はなんと

最年少で気象予報士に合格

という偉業を成し遂げました。

まりあさんはこの時小学6年生でした。小学生で天気予報ができるようになったんですね。


しかし、一発合格ではありません。

今までに2年間かけて、4回目の挑戦でやっと手にした気象予報士の資格だったのです。


2年間同じ勉強をずっとするのは難しいでしょう。

また、同じ試験に4回も挑戦するのも難しいでしょう。


実はまりあさん、興味を持てばとことん突き詰めるタイプらしく、こんな資格も手にしています。


・漢字検定1級合格

・英語検定準1級合格

・歴史検定2級合格


6年生でこれ程の資格をもっているまりあさん。

そんなまりあさんは、こんなことを言っています。


「あきらめずに合格できたことがうれしい。

将来どの仕事に就いても根気が大事だと思う。」



根気=あきらめない気持ち

これが今回のとっておきの話のキーワードとなります。



最後に、次のように呼びかけて締めくくっています↓


【みなさんの心の中に“根気”はどれだけありますか?

まりあさんに負けない根気をもった小学生はみなさんの中にもいると信じています。

あきらめない気持ちを大切にチャレンジを楽しみましょう。】




みなさんは、根気強いタイプですか?すぐにあきらめてしまうタイプですか?

そもそも、「根気」って何でしょうね?

もともと性格上備わっているものなのか、何かをきっかけに強くなる後天的なものなのか。

「根気」をテーマにして考えてみるだけでも、様々な切り口の素材が見つかりそうです。



私は今この話を読み返してみると、まりあさんの

「将来どの仕事に就いても」

という部分が納得いきます。

学校の先生の仕事は根気強くやらないと乗り越えられないものばかりです。

そこには難しさも苦しみも伴います。

しかし、乗り越えた先に待っている感動があるからこそ、自分も学校の先生を続けているのだと思います。


根気強く続けた先に待っている景色。

それを知っている人こそ、根気をもち続けられる人なのかもしれませんね。



さて、この話を作ったのは2017年。

今から4年前。

6年生だった本田まりあさんは、今では高校生になっているのでしょう。

今はどんなことに興味をもち、挑戦しているのでしょうね。

このように、当時出合ったエピソードから年月を経て、思いをはせる時もあります。

特に新聞記事のような素材は、その時を切り取ったものです。

その瞬間を逃さないためにも、素材探しのアンテナは高くしておきたいですね。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年10月15日金曜日

とっておきの話269「可愛いだけの都合の良い道具」の裏話

Twitterに、とっておきの話269「可愛いだけの都合の良い道具」の原稿をアップしました。

とっておきの話269「可愛いだけの都合の良い道具」の原稿



みなさんは、ペットを飼ったことがありますか?


犬や猫、魚、カメ、昆虫など、様々なペットがあると思います。

学校でも、猫を飼っている男の子がいたり、


犬を飼っている女の子がいたりします。


さて、今回のとっておきの話の題名

可愛いだけの都合の良い道具

って何のことだか分かりますか?


実はペットのことなのです。

ペットは「家族」という話はよく聞きますが、「道具」と聞くとなんだか嫌なイメージがありますよね。

今回のとっておきの話を聞くと、「ペット=道具」の意味が分かります。



しかし、いきなりペットは道具だと伝えても、話が飛び過ぎて聞き手に響かないかもしれません。

そこで使う力が

見せる力

です。


特に今回のように、ポスター素材は

部分見せ・部分隠し

という見せ方が効果的です。


話の導入で、次のように少しずつポスター画像を見せていきます↓


【(一番左の画像を提示)何だかわかりますか?(数名指名)クレーンゲームみたいですね。(真ん中の画像を提示)もう少し絵を見せます。何か気付いたことはありますか?(数名指名)どうして泣いているのでしょうね。実は、この絵はあるポスターの絵です。隠れているところにはある言葉が書いてありました。(少し間をおいてから)こんな言葉です。(一番右の画像を提示)どういう意味のポスターだと思いますか?(数名指名)】



そしてさらに、ポスターに書いてあった言葉も部分見せしていきます。


実はこれで全部じゃありません。みんなには見せなかったポスターの左端にはこんな言葉が書いてありました。

「鳴き声がうるさい」「言う事を聞かない」「思ってたのと違った」

彼らも私達と同じ一つの命です。人懐っこい子もいれば慣れない子もいるし、お利口な子もいれば覚えが悪い子だっています。

動物はただ可愛いだけの都合の良い道具ではありません。

飼い主には彼らの一生を背負う覚悟が必要です。

(飼う前にもう一度、しっかり考えてみてください。 と板書)

 みなさんの中にも動物を飼っている人がいると思います。これから飼おうと思っている人も含めて、動物を飼うということはその一生を背負う覚悟をもって飼いましょう。】



こうすることで、「可愛いだけの都合の良い道具」の意味が伝わりやすくなります。

みなさんもポスター素材を見つけたら、部分見せ・部分隠しをしながらとっておきの話をしてみてください。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年10月14日木曜日

とっておきの話268「親切の常識を打ち破る」の原稿

Twitterに、とっておきの話268「親切の常識を打ち破る」の原稿をアップしました。

とっておきの話268「親切の常識を打ち破る」の原稿



固定観念

というものを人は無意識に抱いてしまうものです。

それは時として「常識」とも呼ばれています。


しかし、そんな常識を打ち破る事例は世の中に溢れるほどあるものです。

意識してみると、自分が常識だと思っていたことが実はそうではないことに気付かされます。


今回のとっておきの話では、

電車の中での親切

の常識について考えさせられる作文が素材となっています。


みなさんは、「電車の中での親切」と聞いてどんな様子を思い浮かべますか?


きっと、こんな様子を思い浮かべた人が多いのではないでしょうか。






お年寄りや妊婦さんに席をゆずる

確かに親切ですよね。

しかし、これが常識だと思い込んでいませんか?


次の作文の中では、違った人が席を譲ってもらっています。

その人は作文の題名に

常識をくつがえす優しさ

と書いています。


こんな作文です↓





 みなさんはいつの間にか、「電車で親切と言えばお年寄りや妊婦さんにするもの」という常識を持っていませんか?

 助けを求めている人がいれば、中学生だろうと席をゆずる時があります。

 こういうものが親切だろうという常識にとらわれていると、いざという時に助けを求めている人に気付かないかもしれません。

 親切にも常識があるからこそ、自分の力で打ち破りましょう。



 このとっておきの話を読み返してみると、人は固定観念や常識に縛られてしまうことで、親切の幅をいつの間にか狭めてしまっているのではと思いました。


 こうした道徳的なテーマは、白黒はっきりとつけるものでも、これが常識と断定するものでもありません。

 だからこそ、自分で無意識のうちに常識だと信じ込んでいる考え方がないか、一度振り返ってみることも大切なのです。



 気になった方はぜひ実践してみてください。

 ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年10月13日水曜日

とっておきの話267「先生からの贈り物」の裏話

Twitterに、とっておきの話267「先生からの贈り物」の原稿をアップしました。

とっておきの話267「先生からの贈り物」の原稿



贈り物シリーズ第3弾。

今回は「先生からの贈り物」です。


みなさんは、先生からもらって嬉しかった贈り物やプレゼントはありますか?

先生からの贈り物って意外と時間が経っても思い出に残っているものですよね。



今回のとっておきの話では、2つの贈り物エピソードを紹介しています。


1つ目は、10円玉です。



ある日、ある先生は卒業していく子どもたち一人一人に10円玉を1つプレゼントしました。

なぜだかわかりますか?



当時、まだ携帯電話もなかった時代。

公衆電話で電話する時に10円玉を使うんですね。

先生は子どもたちにこう言います。


特に、【「君はひとりではない。どんな相談にものる。その時はこの・・・】の部分にこの先生の愛が詰まっていますよね。



2つ目は、手作りの卒業証書です。

ある日、ある先生は27歳の女の子に手作りの卒業証書をプレゼントしました。

なぜ手作りだかわかりますか?



実はこの女の子、大学受験の前に不登校になってしまい、高校に通えなくなったそうです。

それから何年か経ち、立派な大人になった女の子へ卒業証書を贈ろうと高校の先生が手作りしたんですね。

こんな卒業証書です。



「手書き」ですよね。こちらも先生の愛が詰まっている贈り物です。



どちらの贈り物にも、その先生の愛が詰まっています

今までのとっておきの話と比べると最後の締めくくりは異質だと思いますが、時には先生が自問自答しているような締めくくりも、子どもたちの心に響くことがあります。


あ、先生は僕たちのこと、こんなに想ってくれているんだ。


そんな気持ちになるとっておきの話があっても良いと思います。

次のように締めくくっています↓


【先生は、子どもたちの幸せをみんな願っています。

そんな思いが形となった時、素敵な贈り物になります。

私もみなさんに、お別れの日には素敵な贈り物をしたいですね。】



今回の話は、本心から出る言葉を紡いで話したいですね。

きっと先生が子どもを想う気持ちは、こんなとっておきの話をきっかけにしながら、少しずつ伝わっていくものです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


2021年10月12日火曜日

とっておきの話266「家族への贈り物」の裏話

Twitterに、とっておきの話266「家族への贈り物」の原稿をアップしました。

とっておきの話266「家族への贈り物」の原稿



前回紹介したとっておきの話のタイトルは、

家族からの贈り物

でしたが、今回のとっておきの話のタイトルは、

家族への贈り物

です。



みなさんは、家族に贈り物やプレゼントをして喜んでもらったことはありますか?

今日はちょっと変わった贈り物エピソードを紹介します。



 ある日、あるお母さんが息子のためにハンバーグを作ろうと玉ねぎを包丁でみじん切りしていると、目に染みて涙が出てきました。



すると、まだ小学校低学年の息子が

「ママどうしたの?泣いてるの?」と聞きます。

「いいえ、玉ねぎを刻むと誰でも涙が出るのよ」とお母さん。

そして、母の日に息子がプレゼントしたのが...





手作りめがね でした。



玉ねぎを刻む時に涙が出ないようにと、お母さんのことを思った息子さんの優しさが伝わってくる話ですね。



こちらも三井住友信託銀行「わたし遺産」入賞作品からのエピソード素材です↓




最後は次のように締めくくっています↓


【みなさんもこの息子さんのように、家族への思いを込めた贈り物をしてみてはどうでしょう。
何をプレゼントするかではなく、どんな思いを込めてプレゼントするかを大切にしてください。】



この素材のように、

子どもが出てくるエピソード

というのは心を動かします。

聞き手が子どもたちであった場合、自分事として考えられることが多いです。

同じ子どもが出てくるエピソードでも、次の3種類があります。


① 自分と同級生の子が出てくるエピソード

② 自分よりも年下の子が出てくるエピソード

③ 自分よりも年上の子が出てくるエピソード


それぞれ違った感覚で受け止められるようです。



この素材の物語は、半世紀近く前の話。

作者は82歳のおばあちゃんです。




82歳になっても思い出す息子との話。

親ってそういうものですよね。

何年、何十年経っても子どもとの思い出は覚えているものです。

エピソード自体は微笑ましいですが、それを半世紀近くの時を経て思い出しているおばあちゃんがとってもステキだと思いました。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年10月11日月曜日

とっておきの話265「家族からの贈り物」の裏話

Twitterに、とっておきの話265「家族からの贈り物」の原稿をアップしました。

とっておきの話265「家族からの贈り物」の原稿



教科書

シャーペン




と聞いて、みなさんは特別な印象をもちますか?

ありふれた物なので、あまり特別感はないのかもしれません。


しかし、ここにあるエピソードが添えられると、


特別な教科書

特別なシャーペン


となります。


今回のとっておきの話は、物が特別になる瞬間に出合える話です。


みなさんは、家族からもらって嬉しかった贈り物やプレゼントはありますか?

今日はちょっと変わった贈り物エピソードを紹介します。


【ある日、小学生の女の子が国語の教科書をなくしてしまいました。

まだ使うのにいくら捜しても見つかりません。

諦めていたその時、女の子の両親がこんな贈り物をしました。


手作り教科書


字のきれいなお父さんが文を書き、絵が得意なお母さんが挿絵をかき、本物そっくりの手作り教科書を作って渡したのです。

その後、卒業しても女の子にとっての宝物となりました。】


こちらも前回のとっておきの話でも紹介した、三井住友信託銀行「わたし遺産」の入賞作品からの作文です。

元の素材がこちら↓





【ある日、高校生の女の子は卒業する時にお父さんからシャーペンをもらいました。

シャーペンをプレゼントするのは珍しくないかもしれませんが、実はこの時、女の子は受験に失敗していたところでした。

でもお父さんは、受験に失敗したことではなく、3年間毎日休まず高校に通い続けて女の子がもらった皆勤賞をお祝いしてシャーペンを渡しました。

「お父さんは合格通知よりも皆勤賞がうれしい。おめでとう」

と言われ、女の子は涙したそうです。

その後、大学に行っても女の子にとっての宝物となりました。】


元の原稿はこちら↓



これら2つのエピソード素材から学ぶことは何でしょう?


今回のとっておきの話では、次のキーフレーズを添えて締めくくってみました。


何をもらうかではなく、どんな気持ちがこもっているか


本当に大切なことは、何をもらうかではなく、その贈り物に家族からのどんな気持ちがこもっているかなのでしょう。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

2021年10月10日日曜日

とっておきの話264「花火が見えます」の裏話

Twitterに、とっておきの話264「花火が見えます」の原稿をアップしました。

とっておきの話264「花火が見えます」の原稿



人はマニュアルがあると安心する生き物です。

例えば、話型。

どのように話したら良いのか分からない子のためのマニュアルです。

0から話すのと比べ、ある程度の道筋が定まっているので乗り越えるハードルが低くて済みます。


一方、マニュアル通りに慣れていくと、臨機応変に動けなくなるのもまた人間です。

今回のとっておきの話は、そんな臨機応変な動きの中でも

機転を利かせる

を見事にやってのけた電車の車掌さんの話が素材になっています。



電車の中には、こんなアナウンスが聞こえてきます。

「間もなく~○○駅~出口は右側です。」「次は~○○駅~○○線にお乗り換えの際は~」




こうしたアナウンスの言葉は、車掌さんにとってまさにマニュアルです。

電車に一度でも乗ったことのある人なら、誰しも聞いたことのある言葉でしょう。


しかし、いつもとは違うアナウンスをした車掌さんがいました。




ある日、電車に乗っていると、こんなアナウンスが聞こえてきたのです。



皆さま、ただいま進行方向右手に花火が見えます。



花火は一瞬見えて一瞬で消えてしまうものですよね。

この車掌さんは、次の駅が何かという情報よりも、一瞬だからこそお客さんに今見つけてほしい花火を教えてあげようとしたんですね。

ちょうど仕事帰りで疲れていたお客さんは花火を見つけるとみんな笑顔がこぼれたそうです。


初めてこの素材に出合った時、東京スカイツリーや夜景ではなく、一瞬で消えてしまう「花火」を取り上げてアナウンスしたところに、車掌さんの優しさや機転を感じました。



こんな時にこんな風に言いなさいと決まっていることはたくさんあります。

聞き手が子どもたちだとすると、学校生活でそんな場面がないかを探します。

今回のとっておきの話では、あいさつの言葉を変えてみることを次のように例示して話を締めくくっています。


【たとえば、朝学校で友達に会ったら「おはよう」と言うものですよね。

でも、時にはこの車掌さんのように、いつもと違ったことを言ってみると相手の心を動かします。

「おはよう。今日は天気が晴れていて気持ちがいいね」と言ってみたり、「おはよう。あれ、髪切った?似合っているね」と言ってみたりするだけで、相手の反応が変わることがあります。

みなさんもいろんな言い方を試してみてくださいね。】



今回の素材は、三井住友信託銀行主催「わたし遺産」という作文コンクール入賞作品から得ています。

こうした作文の入選作品からも、ステキなエピソード素材を得られることがあります。

当時はひたすら入選作品を読み漁っていました。

自分の心にピンと来たエピソードを素材とし、とっておきの話としてアレンジを加えて作っています。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

  Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。 とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿 三方良し という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが...