Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。
とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿
三方良し
という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが良いみたいです。
Win Winとは、相手も自分も勝つと直訳されるもので、お互いにとって利益のある関係を指します。
しかし今回の話は、ただWin Winでいようねと伝えるだけの話ではありません。
実はお互いにとって利益のある関係だけ成り立つほど、現実は甘くないのです。
むしろお互いにとって不利益となる関係だってあるのです。
不利益と聞くと、なんだかお互い損をしているようなマイナスイメージがありますよね。
でもここで言うLose Loseな関係とは、
お互いに譲り合う
という精神の大切さを訴えています。
それでは原稿をどうぞ⇩
【板書 公平
判断や行動が偏っていないことを公平と言います。
人には、自分に合う人と合わない人がいるものです。
しかし、自分に合う人とだけ接していると判断や行動が偏っていきます。
では、自分に合わない人も含めて、どの人とも公平に接するにはどうしたら良いのでしょう?
今日は2つの公平な状態を紹介します。
板書 Win Win
ウィンウィンと読みます。読んでみましょう。斉読 Win Win
どちらも得をするという意味です。例えば、目の前においしそうなバナナが1本あるとします。それをA君とB君がほしいと言った時、どちらかがバナナをもらうとどちらかがもらえない状態になりますよね。Win Winにするにはどうしたら良いでしょう。それは、バナナを半分に分ければ良いのです。
どちらもバナナをもらえるという意味ではWin Winですよね。でも、この話はもう1つ別の公平な状態だと言うことができます。
板書 Lose Lose
それがこのルーズルーズです。読んでみましょう。斉読Lose Lose
どちらも損をするという意味です。本当は1本もらえたはずのバナナが半分無くなったという意味ではA君もB君も損していますよね。つまり、痛みを分け合うということです。
Win WinとLose Lose。この2つを意識していくと、どの人とも公平に接する力が身に付いていきます。お互い気持ち良くなる状態を作れる人は、たくさんの人とつながりをもてる人になれます。
難しいからこそ、まずは意識することから始めましょう。】
いかがでしたか。
原稿の中では、お互いに
痛みを分け合う
と表現されていましたね。
なんだか「悲しみはわり算」の話とつながりそうですね。
痛みを分け合う
お互いに譲り合う
こうした関係性は、一見損をしているように見えて、実は思いやりのある温かい関係なのかもしれません。
Win Winばかりに注目するのではなく、Lose Loseにも注目して、相手との関係構築を意識していきたいです。
公平に接することができる人は、きっと意識しているはずです。
子どもたちにもこうした精神が受け継がれるよう、語ってみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
Win WinとLose Lose