Xに、とっておきの話519「物を大切にできない人は」の原稿をアップしました。
物と人というのは、いつも何かしらのつながりがあると思うのです。
なぜなら物は全て、人が創り出したものですから。
もちろん、自然界が創り出した崇高な物もありますよ。
でもそれだって、人が定義づけた物ですよね。
そして、私たち人も自然界が創り出した物なのですから。
自然を介したとしても、やはり物と人は深くつながっているのだと思います。
こうした考え方のもと、私はよく物を人に喩えて子どもたちに指導することが多いです。
幼児の成長過程にも見られる
アニミズム
という心理作用を踏まえた指導です。
典型的なものとして、生命のないもの(玩具や車など)に生命や意思があると考える心理作用を指します。
発達していく中でこの心理作用が薄れる子もいますが、完全に消える訳ではありません。
それに、物にも命があるという考え方で物に接した方が良いことは意外とたくさんあります。
今回の話も、その「良いこと」の1つの事例を提示しています。
それでは原稿をどうぞ⇩
【提示 傷つけないで。汚さないで。大切にして。
今日は何についての話だと思いますか?
物を大切にしましょうという話だと思った人?挙手
手を挙げた人は、半分正解ですが、半分不正解です。
提示 物を大切にできない人は
実はこの続きがあるのです。どんな言葉が続くと思いますか?指名
ヒントを見せますね。
提示 物を大切にできない人は、□も大切にできない。
□に入る言葉、もう分かりましたね?
正解は、人 が入ります。
確かにそうだと思った人?挙手
なぜ物を大切にすることが人を大切にすることにつながるのかな?指名
なるほど。物との接し方は、人との接し方とつながっているようですね。
提示 物を大切にできる人は、人を大切にできる。
みなさんは、物も人も大切にできる人になってください。そのために、まずは物を大切にすることから意識してみましょう。人を大切にできる人に成長していきます。すると、あなた自身が人から大切にされる人になれます。
提示 人を大切にできる人は、人から大切にされる人になる。】
いかがでしたか。
物を大切にできる人は、人も大切にできる。
物を大切にできない人は、人も大切にできない。
よく「物に当たるな」という言葉を聞きますよね。
あれは真理だと思うのです。
なぜなら、怒れた時に物に当たっているような人は、そのうち人に当たる人になるからです。
子どもたちには、物を大切にしないことを何とも思わないような哀しい人にはなってほしくありません。
この話は、特別支援学級の子どもたちにも語ったことがあります。
彼らの場合は、全体で語るだけでなく、その後も合言葉として何度も個別に声を掛け続けました。
物を大切にしている場面では、物に代わって嬉しそうな声を聞かせました。
物を大切にしていない場面では、物に代わって悲しそうな声を聞かせました。
そんな積み重ねをしていく中で、物にも人にも優しくできるようになった子はたくさんいます。
物と人とのつながりを意識すると、身の回りの物への見方も大きく変わります。
そして、人を大切にできる人は、人から大切にされる人になります。
全ての子どもたちがそんな人になってほしいと願い、語るようにしています。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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