Xに、とっておきの話521「自分身を使い分ける」の原稿をアップしました。
分人主義
という言葉を知り始めていた当時。
人には必ず分人と呼ばれる人がいて、みんなその場所の状況や人間関係に合わせた自分の分身を使い分けているという考え方です。
人によっては分人がたくさんいる人も、分人なんていない人もいるかもしれません。
分人という言葉は子どもにとっては難しいので、何か代わりになる言葉を探していました。
そこで、自分の分身という意味で
自分身
という言葉でとっておきの話を創ることにしました。
それでは原稿をどうぞ⇩
【板書 自分 何と読みますか。斉読 自分 ですね。突然変なことを聞くかもしれませんが、自分は世界で何人いると思いますか? 板書 自分は一人 たった一人ですよね。当たり前だと思ったみなさんにこんな言葉も教えます。
板書 自分身 何と読むと思いますか。 これは、「じぶんしん」と読みます。
どんな意味の言葉だと思いますか?指名
自分身とは、自分の分身という意味です。世界に自分は一人しかいませんが、自分の中にいる自分の分身は…実はたくさんいるのです。
板書 自分身=自分の分身 は、たくさんいる。
提示 A 家族と過ごしている時の自分
B 友達と過ごしている時の自分
C 先生と過ごしている時の自分
例えば、誰と過ごしているかが変わるだけで、自分身は変わります。家族、友達、先生、それぞれ自分の言葉遣いや行動が変わりませんか?他にも、「いつ」「どこで」が変わるだけでも、自分身は変わります。
みなさんは自分身、何人いるでしょうか。
板書 自分身を使い分ける
大切なのは、自分身を相手や時、場所によって使い分けることです。自分身を意識すると、相手から信頼されやすい人になれます。
さぁ、今は先生が前に立って話している教室での時間です。どの自分身を意識したら良いかわかるかな?
板書 分身!
みんなで分身!と言って、意識した自分身を見せてください。いくよ~
斉読 分身!】
いかがでしたか。
抽象的な概念なので、最後にみんなで分身するイメージを膨らませる演出を取り入れました。
子どもたちは大人と比べて素直な心をもっています。
なので、ありのままの姿でどんな人とも接することができます。
その一方、TPOに合わせて動くことが苦手です。
時として礼儀の無い行動をしてしまうこともあります。
また、ありのままで生きようとするほど、人間関係の中で悩むことも増えます。
もっと柔軟に、自分が目の前にしている人との関係性に合わせて自分の分身を使いこなす人になってほしいです。
大人の社会なんてそうですよね?
みんながみんなありのままで働いている訳では無いと思います。
学校も同じです。
どこかで譲り、どこかで譲ってもらって人間関係は形成されていきます。
今はどの自分身を出したらいいのかな?
ここを瞬時に見極めて行動できる子に育ってほしいです。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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