2024年1月4日木曜日

とっておきの話513「もともとあなたの中にある 素敵」の裏話

  Xに、とっておきの話513「もともとあなたの中にある…素敵」の原稿をアップしました。

とっておきの話513「もともとあなたの中にある…素敵」の原稿



 今回の参考文献は、aco**:.°.。さん(@aco_fav555)の2021年11月30日の投稿です。

素材提供を快諾してくださり、ありがとうございました。


 フォロワーさんのacoさんは、とても感性が豊かな方で尊敬しています。

そんなacoさんの感性豊かな言葉の表現は、読む人の心を温かくしてくれます。

自分がそんな感覚になったので、担任している子どもたちにも同じ感覚を味わってほしいと思い、小話として創ることにしました。


 素敵だなぁと思うこと。みなさんにもありますよね?

 でもそれは、自分一人だけで思ったわけではなくて、今まで自分に出合ってきてくれた、たくさんの素敵なもののおかげ。それを与えてくれた他人のおかげ。

 そう考えると、より自分の心の中にある素敵なものが、愛おしく思えてきます。


 それでは原稿をどうぞ⇩


【板書 素敵

 読んでみてください。さんはい。斉唱 すてき

 先生は最近、こんなものが素敵だと思いました。

提示 話し手が素敵だと思った身近な写真 下は例



みなさんも先生と同じように、素敵だなと思った人?挙手

みなさんが最近、素敵だなと思ったものは何ですか。指名  

なるほどね。どれも素敵なものですね。


提示

誰かの素敵だなと思えることは、もともとあなたの中にあるもの

人は自分にないものを、他人の中に見ることはできないのだそう

もっと素敵を探そうと思う日々


演出 上の文を読み聞かせる


 これは、先生の知り合いの先生が教えてくれたことです。

 人は自分の中にある素敵だと思うもののおかげで、他人の中にある素敵なものを見つけ出すことができるようになっています。

 さっき先生の素敵なものを、同じように素敵だと感じて手を挙げてくれた人たちは、もうすでに自分の中にそれが素敵だと思う心があるということです。

 自分の心の中に素敵なものが増えれば増えるほど、他人の心の中の素敵なものをより見つけ出すことができる人になれます。

 すると、また自分の心の中に素敵なものが増えます。

 

 だからこそ、この先生は教えてくれています。

板書 もっと素敵を探そう

と。


「のはらうた」という詩を作って有名になった詩人の工藤直子さんも、こんな事を言っています。

提示

あなたが気に入った詩は あなたが作ったのも同じよ だから、その詩はあなたのもの あなたにあげる!


自分の心の中の素敵なものと、他人の心の中の素敵なものをお互いに分かち合える世界って、なんだか素敵だと思いませんか。

ほら、また素敵が増えましたね!

これからもっと、一緒に素敵を探していきましょう。】



いかがでしたか。


素敵なものって、人と人とで分かち合うからこそ、また新たに見つけていけるものなのですね。

なんだかとっておきの話づくりと共通するところがありそうです。

僕のしていることも、素敵探しの1つなのかもしれません。


みなさんの素敵なものは何ですか?

それはいつも、担任している子どもたちと、分かち合っていますか?

逆に、子どもたちの素敵なものを、見つけ出せていますか?

一緒にこれかも探していきましょう。


素敵なものを。



ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。

気になった方はぜひ、実践してみてください。


とっておきの話512「「できる」は必ず「できない」の先にある」の裏話

  Xに、とっておきの話512「「できる」は必ず「できない」の先にある」の原稿をアップしました。

とっておきの話512「「できる」は必ず「できない」の先にある」の原稿



 今回の素材は、さ よ え さん(@gjanwtmmwvj)の2023年2月17日のXでの投稿を参考文献として小話を創らせていただきました。


 うちの息子も「できない」ことがあるとすぐに怒れてしまって

「もうやらない!」

 なんて言うことがあります。


 さよえさんの投稿を見て、うちの息子にもこの絵を見せながらゆっくりと語り聞かせたところ、

「いつか絶対できるから、あきらめない!」

 と言うようになりました。


 子育てにおいてこの「できる」は必ず「できない」の先にあるという考え方はとても素敵な親から子へのメッセージプレゼントになるなぁと実感しました。

 一方、小学生にもこうした「できない=自分はダメ」と思い込んでしまう子は大勢います。

 だからこそ、学校現場でもこうした考え方のメッセージプレゼントを教師から子どもたちへしていきたいです。


 今回は、担任している子どもたちの中に、そんな子たちがいることを想定して、創らせていただきました。

 

それでは原稿をどうぞ⇩


【板書 できない

 今、自分にはできないとあきらめそうになっていることや、もうあきらめてしまったことはありませんか?

 あるという人は手を挙げてください。挙手 何人かどんなことか教えてください。指名

 なるほどね。今手をあげて教えてくれた人たちはきっと、「できない」の先にこんな気持ちがわいているよね。

板書 できない➡やらない

 自分にはできないから、やらない。「やらない」は必ず「できない」の先にある。そう思っていませんか。

提示 「やらない」は必ず「できない」の先にある

 でもね、それは「できない=自分はダメ」と思い込んでいるだけなのです。実は順番がちがいます。

演出 提示している言葉の「やらない」の部分を消す

できない自分はダメではありません。


なぜなら、「できない」の先には「やらない」ではなく…「できる」があるからです。

提示 「できる」は必ず「できない」の先にある   みんなで読んでみましょう。斉唱

提示 下の絵



この絵は「できるまでの道のり」です。

自分が思っていた順番と同じでしたか?あなたの気持ちは今、どこにいますか?


山の頂上には必ず「できた」という気持ちがあります。一番左下を見ると「やらない」という気持ちです。

「できない」という気持ちは道のりの真ん中にあって、その先に必ず「できる」という気持ちがあるのです。

大事なのはできなくても「やってみる」こと。

「できない」が続いたとしても、「やってみる」を続けていくと「できるかも」に変わり、やがて必ず「できた」という気持ちにたどり着くことができます。

人それぞれ「できる」内容は違うでしょう。

でも、「やってみる」を続けた人はみんな、「できた」にたどり着けるのです。


板書 「やってみる」を続ければ、「できない」は「できる」に変わる

「できない=自分はダメ」と思い込まないでください。あなたは今できないだけ。いつか必ず、できる!

 「やってみる」を続ければ、「できない」は必ず「できる」に変わります。

 「できる」は必ず「できない」の先にある。

「できない」ことさえ楽しみ、「やってみる」エネルギーに変えていってしまいましょう。

そんな人は、「できた」時の達成感もきっと人一倍大きくなるでしょう。】


いかがでしたか。


さよえさんの描いた絵がわかりやすいですよね。


今まで自分は「やらない」は必ず「できない」の先にあると思い込んでいる子って多いと思うんです。

そんな中、「やらない」は実はできるまでの道のりで言うところの山のふもとであり、スタートすらしていない場所なのだというギャップを演出できます。


そうか、「できない」から「やらない」というのは、できるまでの道のりでいうと順番が逆なんだ。自分で勝手に逆戻りしていたんだ。


そんな気付きが得られそうです。


また、絵の中にはたくさんの「できない」がありますが、その度に

「できなくてもやってみる」

という気持ちが隠れているのだと行間を読み取ることができます。


だからこそ、どんなにたくさんの「できない」に出合ったとしても、「やってみる」を続けていけばいつか必ず「できる」にたどり着けることを、子どもたちに伝える語りにしたいと考えました。

この「できるかも」の子の表情が本当に素敵な表情をしていますよね。

親としても、教師としても、この表情を見ていきたいです。



ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。

気になった方はぜひ、実践してみてください。

2024年1月3日水曜日

とっておきの話511「まず心の準備をして、美しく終わる授業に。」の裏話

  Xに、とっておきの話 511「まず心の準備をして、美しく終わる授業に。」の原稿をアップしました。

とっておきの話511「まず心の準備をして、美しく終わる授業に。」の原稿



 今回は、はむせん@EDUBASE CREW(@hamuhamuteacher)さんの投稿「体育開き」を参考文献として、小話の素材にさせていただきました。

 体育の授業での語り、今まであまり無かったのでワクワクしました。

 はむせんさん、ありがとうございました。









 はむせんさんの投稿は、以上のように全部で4つのスライドにまとまっていました。

 2話ほどに分けて小話にしても良かったのですが、迷った末、1話分にすっきりとまとめる方向性で創らせていただきました。


 ① 体育の授業前や授業の始めに何を意識するか

 ⇩

 ② 体育の授業中には何を意識するか

 ⇩

 ③ 体育の授業の終わりや授業後には何を意識するか


 この一連の流れを1つの小話でまとめて伝えることで、子どもたちにとってもわかりやすく自分事として落ちやすい語りになると考えたからです。



 それでは原稿をどうぞ⇩


【今から何の授業をしますか?指名

 体育ですね。目をつむって。あなたは体育が得意ですか?それとも苦手ですか?声に出さず、心の中で答えてください。

きっと得意な人も、苦手な人もいますよね。人それぞれですから、気にすることはありません。

ですが、得意や苦手に関係なく、体育は必ずあることをして参加する授業です。何だと思いますか?指名 


それは…2つの「準備」です。

1つ目は、心の準備です。

体の前に、まず心です。運動が得意な人。「こんなの簡単!」といってふざけるのは許しません。

逆に、運動が苦手な人。「こんなのできない…」といってすぐにあきらめるのも悲しいです。だれもが「今日もうまくなろう!友達と教え合おう!」という心の準備をして、授業に参加してほしいと思います。

2つ目は、体の準備です。

いくら心が準備万端でも、体はそうではありません。

体は、心に比べて準備をするのがゆっくりです。

体の準備をしないで激しい運動をするとけがをしたり、友達にけがをさせてしまったり、最悪命にかかわることも起こります。

体育の準備運動は、自分の体を起こしてあげるつもりで、丁寧に行いましょう。



提示 カンニング

やっていいことだと思う人?挙手 いけないことだと思う人?挙手

カンニングはいけないことですよね。

でも、体育の授業ではカンニングオッケーです。

むしろ、運動が得意な友達の動きは、たくさんカンニングしてください。

さらに言えば、その友達に直接聞いてみてください。すると、こんな良いことがあります。


 提示 自分に似合う服(コツ)が見つかる   読んでみましょう。さんはい。斉唱

 例えば、みなさんが友達と一緒に洋服屋さんに行ったとします。





気になった服があったので試着したところ、似合いませんでした。

どうしますか?…おそらく、ほかに似合う服はないかな…と探したり、友達に「どんな服がいいかな?」と聞いたりしますよね。

体育も同じです。一度上手くいかなかった時は、あえて動き方を変えたり、友達にアドバイスをもらったりしてみましょう。





そうやって自分に似合う服、つまり動き方のコツを見つけると、他の教科では味わえない「できた!」という達成感を味わうことができます。

ここにいる誰もが見つけられるように、先生もサポートします。



提示 気持ちに区切りを付けて、美しく終わる。

 体育で試合をして、勝てばうれしいし、負ければ悔しいです。

これは、プロスポーツ選手も同じですから、この気持ちを我慢する必要はありません。

ただし、勝ってうれしい気持ち、負けて悔しい気持ちは終わりのチャイムで一区切りつけましょう!

勝ち負け関係なく、相手チームの気持ちを思いやる心を忘れないようにしましょう!

自分の気持ちに区切りを付けて、毎回最後は美しく終わる授業にしていきましょう。】



いかがでしたか?



私個人としては、一見体の準備をすることにまず意識が向いてしまいがちな体育の授業に、「まずは心の準備をして」という新しい視点を提示できる語りになったかなと思います。

また、「カンニングをしていい」という言葉がまた子どもたちの興味をそそるなと思いましたし、洋服屋さんの喩えもステキですよね。

ここで言う服とは、体育の授業だと動き方のコツのことだと整合性をもたせてみました。

服選びをするように、自分に合ったコツを探していけばいいんだと伝わればと思います。

最後は美しく終わる。これも大切なことですよね。

スポーツマンシップの考え方にもつながります。



元の投稿で伝えていることを残しながら、より自分なりにアレンジして小話として昇華して創る。

このように創る力を鍛えていくと、どんな素材からも話を創り直すことができるようになります。


この度も快く素材提供してくださったフォロワーさんのおかげでとっておきの話を創ることができました。

ありがとうございました。




ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

気になった方はぜひ、実践してみてください。

2023年12月31日日曜日

とっておきの話510「心の対話の時間」の裏話

 Xに、とっておきの話510「心の対話の時間」の原稿をアップしました。

とっておきの話510「心の対話の時間」の原稿



またまた生井先生の語りの引き出しからインスピレーションを受けました。

やはり私自身、他の先生方のとっておきの話に興味があります。

先生に許可をいただき、今回も自分なりにアレンジして語りの引き出しを増やさせていただきました。


今回は社会科の授業での語りです。

それでは原稿をどうぞ⇩


【板書 戦争

 この世界から戦争が無くなってほしいと思っている人?挙手

 うん、先生もそう思っている一人です。では、なぜ今も戦争は無くなっていないのでしょう?指名

 その理由はいろいろとあると思いますが、人はそれぞれこれをもっているからだと言われています。

板書 正義

 みなさんにも正義があるはずです。でも、その正義が他の人を傷つけることがあるのです。


提示 キリンの写真



今からこの写真をきっかけに体験してもらいますね。何に見えますか?

指名 うん、キリンですよね。2頭キリンがいますよね。でも、ある人は、これは1頭のゾウだと言って聞かないんです。さぁもう一度一生懸命目を凝らして見てごらん。ゾウに見えてきたかな?…見えてこないね。

ちょうど今、キリンにしか見えないというあなたの正義と、ゾウだと言うその人の正義がぶつかっている状態なのです。

こういう時、どうしたらお互いに分かり合えるようになると思いますか?指名

提示 情報を集めてもっとよく考える 話し合う 実際に見る 理由を聞く

 そうですね。社会科では、こういうことを大切にする学習なのです。自分が絶対に正しいと決めつけていると、争いになる。だからいろいろな情報を手に入れて、いろいろな角度から物事を考えるのです。

例えばこのキリンの写真以外の情報を手に入れてみましょう。実はこんなワイヤー作品でした。

演出 動画を見せる


 ゾウだと言うあの人の正義について、あなたは今、わかることができましたね?

 1つの考えをもったとき、別の見方はないかな、別の立場だったらどう考えるかな、何であの人はそう考えたのだろう、自分の正義が誰かを傷つけていないかなって考えて、より深く調べたり話し合ったりしたら、みなさんの力で、この世界から戦争をなくすことができるかもしれませんね。

板書 社会科の授業は、心の対話の時間

日本中、世界中、さらに昔の人たちとも、それぞれが大切にしている正義について話し合うことができる。

社会科はそんな心の対話の時間なのです。】


いかがでしたか?

社会科の授業は、心の対話の時間。

なんてステキな表現なのでしょう。


子どもたちからして、戦争をなくすなんてことはきっと自分事にはなりにくいことのように思えます。

しかし、身近な人から始まる「対話」の重要性を示すことで、自分事として行動に移してみようという気持ちにさせてくれます。


YouTubeの動画(原典素材)も観てみました。

シンプルですがとても良い素材でした。

社会科だけでなく、道徳科でも使えそうな語りの素材ですね。


同じ素材を使ったとしても、語りの創り方は人によってそれぞれです。

それは同じ食材を使ったとしても、料理人によってメニューが変わることと同じです。

あなたはこの素材、どう料理しますか?



気になった方は、ぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。


よいお年を!

2023年12月29日金曜日

とっておきの話509「分からない世界までもぐる楽しさ」の裏話

  Xにとっておきの話509「分からない世界までもぐる楽しさ」の原稿をアップしました。

とっておきの話509「分からない世界までもぐる楽しさ」の原稿


 冬休みに入り、Xを眺めていると新しい出会いも生まれるものです。

最近は本を出版されるフォロワーさんも増えてきて、夢が叶う瞬間を何度も見かけてこちらも幸せな気持ちになります。

そんな本の出版を叶えた先生のお一人に、生井先生がいます。


もちろん、本の予約完了しました!


 生井先生がXに投稿されている語りを拝見し、これぞ授業で語るとっておきの話だなと思いましたので、くろぺん流にアレンジして創らせていただきました。


 それでは原稿をどうぞ⇩


【提示 潮だまりのイラスト



 この大きな水たまりのようなものは何という名前でしょう?指名

 これは、潮だまりと言います。海の潮が引いた後に岩のくぼみにできる水たまりのことで、

提示 潮だまりのイラストに「天然の水族館」と書いたもの

 天然の水族館と言われるくらい、たくさんの生き物を見つけることができます。

小学校の理科は、この潮だまりみたいなものなのです。

本物の生き物を見ることができるけど、潮だまりを見て満足していたらもったいない!

提示 海のイラスト

それだけで海の全てを知ったことにはならないからです。


もっと海のことを知りたいと思ったら、本物の海にもぐった方がいいですよね。

提示 シュノーケリングの画像



 シュノーケリングを知っている人?挙手 こうやって学びの海にもぐってシュノーケリ

ングします。すると、潮だまりでは気付けなかったことにたくさん気付くことができます。

でも、それ以上に分からないことにも出合います。もっと深くもぐるにはどうしますか?

提示 ダイビングの画像



 そう。今度は酸素ボンベを背負ってダイビングをします。これまで見えなかった世界が広がり、海のほとんどが分かるようになった気持ちになります。でも、実はダイビングして海に深くもぐったつもりでも、人類はまだ海の20%程度しかたどり着いていないと言われています。残りの80%には、まだまだ誰も見たことのない世界が広がっているのです。


提示

A. 学びの潮だまりだけを見て、海の全てを分かった気になる観光客。

B. 学びの海をさらに深くもぐり、まだ分からない世界があることにワクワクできるダイバー。


みなさんは、AとBどちらの人の気持ちになって理科の授業を受けたいですか?挙手


板書 分からない世界までもぐる楽しさ

理科の授業は、分からない世界までもぐる楽しさを味わえる時間ですよ。

みんなで一緒に、学びの海へのダイビングを楽しみましょう。】


いかがでしたか。


こうやって理科の授業中に語るのも良いですよね。

子どもたちが分からない世界までもぐる楽しさを味わいながら理科の授業に参加している微笑ましい姿が想像できます。


生井先生、ありがとうございました。

きっと他にもこうしたとっておきな語りの引き出しをお持ちなのだと思います。

私も今年度は教科担任制の中で理科の授業も受け持っていましたので、生井先生のご著書から学んでいきたいと思います。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

気になった方はぜひ、今回の語りをしてみてください。

2023年12月2日土曜日

とっておきの話508「固結びを解いて」の裏話

 Xにとっておきの話508「固結びを解いて」の原稿をアップしました。

とっておきの話508「固結びを解いて」の原稿



みなさん、お久しぶりです。くろぺんです。


本の執筆が落ち着いてきましたので、こちらの発信も再開していきます。

記録を見ると約4か月ぶりの更新ですね。

継続するというのは本当に難しいことであり、価値のあることだなと思いました。

一方、こうやって期間を置くことで、やはり自分の努力の方向性は間違っていないと再確認できたり、見直して改善点を見つける機会になったりするのも実感しました。


さて、最近 ONE OK ROCKの東京ドームでのLIVEをDVDで視聴しました。


私の好きなアーティストであり、熱くなるロックバンドです。

まさかこういう時にもというタイミングで思わぬ素材に出合えました。


普通は歌詞の言葉に心惹かれるものがあるものです。

しかし今回は、MCの言葉に心惹かれました。

ONE OK ROCKのボーカルTakaさんが、人生をひもに喩えてこんなことを言ったのです。


時には固結びを解くことも大切だと思うんだ


どういう意味だかわかりますか?

今回はそんなTakaさんの言葉からイメージを膨らませて創った語りです。



それでは原稿を読んでみましょう⇩


【演出 ひもを1本見せる

 みなさんはこの先の自分の人生について考えたことはありますか?

今日はこのひもにたとえて、みんなで一緒に考えてみましょう。


 みなさんは今、叶えたい夢や達成したいことはありますか?指名

それぞれに夢や達成したいことがありますね。今は無い人も、きっとこの先出てくるはずです。

あなたたちが今思い描いている夢が叶った時、あなたの人生のひもには…


演出 見せていたひもから固結びを1つ作って見せる


固結びができます。夢が1つ叶う度に、1つ固結びができます。でも、自分のやりたいことばかり追いかけていると、確かに自分の夢は次々と叶っていくかもしれませんが…


演出 固結びをさらに4つ作り、新しく用意した結び目の無いひもと比べられるように見せる


 どちらが短いですか?指名 そうですね。自分のやりたいことばかりやっている人生は、短く感じるのです。

 だからこそ、このように時には自分のことばかり考えるのはやめて、固結びを解くことも大切なのです。すると、あっという間の人生の中でも、長く味わえる楽しみが増えていきます。



それは、こんな楽しみです。ここに、別の人の人生のひもがあります。


演出 2本のひもを使って蝶々結びを1つ作って見せる


 自分のやりたいことだけ考えて叶えた夢だけでなく、周りの仲間たちと一緒に協力して叶える夢がある人の人生には、こんな蝶々結びができます。お互いのひもを使って結び目ができるのです。すると、見てください。長さは変わりませんよね。さらに、蝶々結びなので、すぐに解けてまたお互いの人生を歩めるのです。固結びだと固過ぎて、お互いに依存していて窮屈な関係になってしまいます。この蝶々結び…


演出 どんどんとひもを増やして見せる

 自分の人生で一緒に夢を叶えたい人を増やせば増やすほど、いくらでも作ることができます。今この教室には、〇人の人生のひもが集まっていますね。いくつ蝶々結びができるか楽しみです。これこそが長く味わえる人生の楽しみです。人は自分以外の人と一緒に協力して叶える夢があるからこそ、人生を思い切り楽しむことができるのです。固結びを時には解いて、誰かと蝶々結びを作れる人になってください。】



いかがでしたか。


人生をひもに喩えることで、人と人との結びつきを見て取ることができると思いませんか?

人は一人では生きていない。必ず誰かと関係性を結びながら生きています。
そうした真理と、ひもの結び目の喩えはぴったり合うのではないかと思います。

さらに、固結びと蝶々結びを比較することで、依存ではなく、いつでも解ける状態で程良い距離感を表すことができます。


こういう時には、演出を多用しています。

ひもと口で言うだけでなく、実際にひもを見せながら話すようにします。


具体物を動かして見せることで、抽象概念も具体的にイメージできるようになります。

実際に学級の子どもたちの前でひもを結んで見せながら語ると、私の手元に視線が集まっていました。

中には「うんうん」と頷きながら聴いている子もいました。



みなさんもぜひ、具体物を使いながら語ってみてください。

口だけで語るよりもきっと聞き手である子どもたちの反応が変わるはずです。



ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。

これからも「とっておきの話」をよろしくお願いいたします。

2023年9月4日月曜日

とっておきの話507「3つの数学的活動を楽しもう!」の裏話

 Twitter X に、とっておきの話507「3つの数学的活動を楽しもう!」の原稿をアップしました。

とっておきの話507「3つの数学的活動を楽しもう!」の原稿



算数の授業におけるとっておきの話づくりの挑戦が始まりました。

一応私の専門教科ではありますが、まだまだ理解が浅いです。

まずは学習指導要領解説を読んでいくと、「算数・数学の学習過程のイメージ」という図がありました。


うーん、難解。笑

そこで、算数・数学教育にお詳しいフォロワーの力をお借りしました。

大変ご丁寧にご教示いただき、それを踏まえてなんとか子どもたち向けに語れるようにならないか試行錯誤してみました。

以上の図を分かりやすくするために、さらにご提示いただいた図がこちら↓


うーん、さらに難解です。笑

しかし、1つ1つの局面指導の重要性は理解できました。

今回は、局面に注目した語りは別の機会にするとして、まずは全体像の把握を子どもたちと一緒に試みようと思いました。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


【(算数➡数学 と板書)
 算数の授業を受けている小学生のみなさんは今、中学生になってから学ぶ数学の世界の基本的なところに立っています。

(数学的活動 と板書)
 授業では、数学的活動と呼ばれる3つの活動を楽しみながら学んでいきましょう。簡単に言うと、算数の授業で「考える活動」と「表現する活動」のことを言います。


算数が苦手な人?(挙手)うん、いるよね。どうして苦手か理由が言える人?(指名)

なるほど。先生は今まで同じ質問をたくさんの子にしてきましたが、こんな理由を答える子が多くいました。(次の文を提示)

だって算数の問題なんかふだんの生活で使わないものもあるから意味無いもん

この子と同じ気持ちになったことがある人?(挙手)なるほど、でもね、これを見てください。
(図を提示)



 数学的活動は、①の現実の世界で考えるぐるぐるだけではありません。

もちろんふだんの生活から問題につなげることは大切だけど、数学の世界からふだんの生活につなげる②の数学の世界で考えるぐるぐるもあるのです。

こっちはみんなにとってすぐに役立つとは思えないかもしれないね。

そこで③の表現し、伝え合う活動が大事になってきます。

みんなと考えたことを表現して、伝え合っていくうちに、①のぐるぐるからも、②のぐるぐるからも考えられるようになって、現実の世界と数学の世界の重なりを感じながら問題を楽しく解けるようになります。


3つの数学的活動を楽しみながら学んでいきましょう。苦手な算数も、ふだんの生活につながることが分かって、きっと好きになりますよ。】


いかがでしょうか。


子どもたちがこの難解な図を理解するためには、まずは言葉を簡単にします。

その上で、子どもたちも自分事として共感できるような困り感を提示するようにしました。

こうすることで、困り感を解決するためにこの図は大切そうだと思えるようにしています。


自分がいつも悩んでいた「算数の問題なんかふだんの生活で使わない」という考え方は、①のぐるぐるだったのだと気付いてほしいです。

また、③の表現し、伝え合う活動があるからこそ、算数と現実の世界が重なっていく感覚も味わってほしいです。


こうした願いのもと、今回のとっておきの話を創ってみました。

まだまだ粗削りな部分はあるかと思いますが、


・算数の授業で「考える」って何だろう?

・算数の授業で「表現する」って何だろう?


とじっくり向き合うきっかけになったらいいなと思います。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。

とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

  Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。 とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿 三方良し という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが...