2024年1月3日水曜日

とっておきの話511「まず心の準備をして、美しく終わる授業に。」の裏話

  Xに、とっておきの話 511「まず心の準備をして、美しく終わる授業に。」の原稿をアップしました。

とっておきの話511「まず心の準備をして、美しく終わる授業に。」の原稿



 今回は、はむせん@EDUBASE CREW(@hamuhamuteacher)さんの投稿「体育開き」を参考文献として、小話の素材にさせていただきました。

 体育の授業での語り、今まであまり無かったのでワクワクしました。

 はむせんさん、ありがとうございました。









 はむせんさんの投稿は、以上のように全部で4つのスライドにまとまっていました。

 2話ほどに分けて小話にしても良かったのですが、迷った末、1話分にすっきりとまとめる方向性で創らせていただきました。


 ① 体育の授業前や授業の始めに何を意識するか

 ⇩

 ② 体育の授業中には何を意識するか

 ⇩

 ③ 体育の授業の終わりや授業後には何を意識するか


 この一連の流れを1つの小話でまとめて伝えることで、子どもたちにとってもわかりやすく自分事として落ちやすい語りになると考えたからです。



 それでは原稿をどうぞ⇩


今から何の授業をしますか?指名

 体育ですね。目をつむって。あなたは体育が得意ですか?それとも苦手ですか?声に出さず、心の中で答えてください。

きっと得意な人も、苦手な人もいますよね。人それぞれですから、気にすることはありません。

ですが、得意や苦手に関係なく、体育は必ずあることをして参加する授業です。何だと思いますか?指名 


それは…2つの「準備」です。

1つ目は、心の準備です。

体の前に、まず心です。運動が得意な人。「こんなの簡単!」といってふざけるのは許しません。

逆に、運動が苦手な人。「こんなのできない…」といってすぐにあきらめるのも悲しいです。だれもが「今日もうまくなろう!友達と教え合おう!」という心の準備をして、授業に参加してほしいと思います。

2つ目は、体の準備です。

いくら心が準備万端でも、体はそうではありません。

体は、心に比べて準備をするのがゆっくりです。

体の準備をしないで激しい運動をするとけがをしたり、友達にけがをさせてしまったり、最悪命にかかわることも起こります。

体育の準備運動は、自分の体を起こしてあげるつもりで、丁寧に行いましょう。



提示 カンニング

やっていいことだと思う人?挙手 いけないことだと思う人?挙手

カンニングはいけないことですよね。

でも、体育の授業ではカンニングオッケーです。

むしろ、運動が得意な友達の動きは、たくさんカンニングしてください。

さらに言えば、その友達に直接聞いてみてください。すると、こんな良いことがあります。


 提示 自分に似合う服(コツ)が見つかる   読んでみましょう。さんはい。斉唱

 例えば、みなさんが友達と一緒に洋服屋さんに行ったとします。





気になった服があったので試着したところ、似合いませんでした。

どうしますか?…おそらく、ほかに似合う服はないかな…と探したり、友達に「どんな服がいいかな?」と聞いたりしますよね。

体育も同じです。一度上手くいかなかった時は、あえて動き方を変えたり、友達にアドバイスをもらったりしてみましょう。





そうやって自分に似合う服、つまり動き方のコツを見つけると、他の教科では味わえない「できた!」という達成感を味わうことができます。

ここにいる誰もが見つけられるように、先生もサポートします。



提示 気持ちに区切りを付けて、美しく終わる。

 体育で試合をして、勝てばうれしいし、負ければ悔しいです。

これは、プロスポーツ選手も同じですから、この気持ちを我慢する必要はありません。

ただし、勝ってうれしい気持ち、負けて悔しい気持ちは終わりのチャイムで一区切りつけましょう!

勝ち負け関係なく、相手チームの気持ちを思いやる心を忘れないようにしましょう!

自分の気持ちに区切りを付けて、毎回最後は美しく終わる授業にしていきましょう。



いかがでしたか?



私個人としては、一見体の準備をすることにまず意識が向いてしまいがちな体育の授業に、「まずは心の準備をして」という新しい視点を提示できる語りになったかなと思います。

また、「カンニングをしていい」という言葉がまた子どもたちの興味をそそるなと思いましたし、洋服屋さんの喩えもステキですよね。

ここで言う服とは、体育の授業だと動き方のコツのことだと整合性をもたせてみました。

服選びをするように、自分に合ったコツを探していけばいいんだと伝わればと思います。

最後は美しく終わる。これも大切なことですよね。

スポーツマンシップの考え方にもつながります。



元の投稿で伝えていることを残しながら、より自分なりにアレンジして小話として昇華して創る。

このように創る力を鍛えていくと、どんな素材からも話を創り直すことができるようになります。


この度も快く素材提供してくださったフォロワーさんのおかげでとっておきの話を創ることができました。

ありがとうございました。




ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

気になった方はぜひ、実践してみてください。

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