Xに、とっておきの話514「私を支えるもの」の原稿をアップしました。
今日から、拙著『こどもの心に響く とっておきの話100』でしか公開されていなかった原稿もアップすることにしました。
Xでもポストしましたが、語りの内容だけが大事なのではなく、ねらいや背景も大事なので、まだ読まれていない方はぜひこの機会にご購入ください。
自分が今、どれだけの数とっておきの話を創ってきているのか、正確に把握したかったんですよね。だから、書籍でしか紹介していなかったとっておきの話と向き合う機会をつくってみました。
今回紹介する「私を支えるもの」は、執筆をしていく中で詩を素材にしたとっておきの話に偏りがあると編集者さんからご指摘を受けたことがきっかけで出合った素材をもとに創った語りです。
その頃の僕は、相田みつをの詩ばかり素材にしていました。
調べていくと、銀色夏生さんという詩人に出合うことができました。
そんな銀色夏生さんの詩集から、ピンと来た詩を素材にしています。
それでは原稿をどうぞ⇩
【板書 自由
みなさんは、自由になりたいと思ったことはありますか?
実は、自由になる方法を教えてくれる詩があります。読んでみたいですか。
…こんな詩です。
提示
私を ものを
私が忘れる時
私は自由になる
どうやら何かを忘れると、自由になれるようです。□にはどんな言葉が入ると思いますか。
正解はこちらです。
提示
私を支えるものを
私が忘れる時
私は自由になる
「私を支えるもの」というのは、例えばみなさんなら何を思い浮かべますか?
家族や友達などの大切な人を思い浮かべる人もいれば、お気に入りのぬいぐるみやゲームなどの大切な物を思い浮かべる人もいるでしょう。それらを忘れる時、あなたは自由になれるのです。つまり、支え無しで自立して生きると、自由になるという訳です。
板書 自立➡自由
自分を支えるものを忘れるくらい自立できた時、本当の意味で自由になれるのかもしれませんね。
支えてくれる人や物に感謝することは大切ですが、そこに甘えてばかりでは自由になれません。
ぜひ、自分の人生を自分で歩んでください。
その先にきっとあなたの望む自由な世界が待っているはずです。】
いかがでしたか。
自由と自立のつながりについて考えさせられる詩ですよね。
子どもたちからすると、自由と自立につながりを感じている子は少ないかもしれません。
どうしても自由と聞くと、「~してもらう」「~し放題」といった印象が強いからです。
しかし、実際は自立していることが重要なのです。
自由を自分でコントロールする力と言いましょうか。
別のとっておきの話『自由の芽と責任の芽』にもつながりそうな話ですよね。
自由を手に入れるためには、自立すること。
そんなメッセージを伝えてみたいです。
銀色夏生さんの詩は他にも素敵な詩がありますので、これを機に気になった方はぜひ詩集を読んでみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
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