Twitterに、とっておきの話503「すらすら読める世界を広げる」の原稿をアップしました。
音読についてとっておきの話を創ろうとすると、1話では収まりませんでした。
そこで、シリーズ化することにしました。
今回の話は音読シリーズの第2弾です。
すらすら読むということは音読に大事な技能です。
では、どうしたらすらすら読めるようになるのでしょう?
それは、まとまりに気を付けて読むということです。
これは、学習指導要領にも掲載されています。
まとまりに気を付けて読めるようになると、すらすら読める世界が広がっていくのです。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【 今から見せる文の中から、フルーツをできるだけたくさん見つけてください。
制限時間は…
10秒です。せーの、はい。(以下を提示)
みやばななつとはぱいなっぷるあももせよあいちじくおらかきいれ
きみかんとかぶどうひのなしまねめみもめろんかなちもりんごむど
ストップ。いくつ見つけることができましたか?(挙手)
例えばどんなフルーツが隠れていますか?(指名)なるほどね。正解はこちら(以下を提示)
みやばななつとはぱいなっぷるあももせよあいちじくおらかきいれ
きみかんとかぶどうひのなしまねめみもめろんかなちもりんごむど
10個も隠れていました。たくさん見つけられた人は、言葉のまとまりに気付けた人です。
(言葉のまとまり と板書)
言葉のまとまりに気付くと、すらすらと読むことができます。今から見せる文を5秒で読みます。せーの、はい。(以下を提示)
にほんごではおもしろいことにかんじかたかなひらがなといったようにたくさんのもじがつかわれています
すらすら読めましたか?こうなると少し読みやすくなりますね(以下を提示)
にほんごではおもしろいことに かんじかたかなひらがなといったように たくさんのもじがつかわれています
実はもう少しまとまりの切れ目があるのですが見つけられた人?(挙手)(以下を提示)
にほんごでは おもしろいことに かんじ かたかな ひらがな といったように たくさんのもじが つかわれています
みなさんで読んでみましょう。さんはい(斉読)国語の教科書では、こうしたまとまりの切れ目に句読点が付いていることが多いです。(以下を提示)読みます。さんはい(斉読)
にほんごでは、おもしろいことに、かんじ、かたかな、ひらがな、といったように、たくさんのもじが つかわれています
(文字➡言葉➡文➡文章 と板書)
まとまりに気を付けて音読できると、すらすら読める世界が広がっていきます。一文字一文字しか読めなかった言葉をまとめて読めるようになります。一つ一つの言葉しか読めなかった文をまとめて読めるようになります。そして、一文一文しか読めなかった文章をまとめて読めるようになります。
文字から言葉へ、言葉から文へ、文から文章へと、すらすら読める世界を広げていきましょう。】
いかがでしたか?
伝えたいメッセージ性を分かりやすくするためには、
① 実際にやってみる
② 例文を見せる
の2点が重要です。そんな実際にやってみたい例文は、学習指導要領とは別にネットから探してみました。
この2点が入った話だと、一方的な押し付けの説話ではなく、自分事として落ちる話になります。
また、難易度が子どもたちの実態と比べて
「少し難しい」
ぐらいの例文を提示することも重要です。
少し難しいとは、少し努力すればギリギリ届くような難易度を指します。
こうした素材を探してこれるかどうかも、話の中身に大きく関わってきます。
すらすら読むということについて考えていった時、もともと一文字一文字しか読めなかった息子が、今はすらすらと絵本を読めるようになった親としての経験が結び付きました。
そうか、すらすら読む世界を広げていくんだな、とそこで浮かんできました。
すらすら読むとは、まとまりに気を付けて音読するということだったのです。
練習教材は探せばいくらでも出ているので、この話の後にいくらでも実際にやってみることができます。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿