Twitterに、とっておきの話498「心のひまわりは、まだ蕾」の原稿をアップしました。
昨日、YouTubeでボイストレーナーのオシラさんという人のチャンネルの動画を何気なく視聴しました。
そこで、Adoさんの『向日葵』という曲のリアクション動画に出合いました。
曲が良かったのはもちろんですが、オシラさんの解説から
ひまわりの向日性
というものがあることを知り、興味を惹きました。
自分なりに調べてみると、今まで太陽を追いかけていたひまわりが、自立して追いかけるのをやめたようなイメージが湧いてきました。
さらに、ひまわりの花言葉を調べると、「憧れ」だと分かりました。
ひまわりはきっと、太陽に憧れていたのではないでしょうか。そんなことを考えていたら、今回のとっておきの話の構成が思い浮かんできました。
何気なく視聴した動画をきっかけに、自分なりに少し調べるだけで、とっておきの話は意外と簡単に創れてしまいます。
読み返してみると、この素材に出合えて良かったなという気持ちになります。
やはり形になると良いですよね。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(ひまわりの画像を提示)
何という名前の花ですか?…はい、ひまわりですね。では、ひまわりの花言葉を知っている人はいますか?(何人か指名)正解は、「憧れ」です。(あこがれ と板書)
ひまわりは、あこがれているものがあります。何だと思いますか?ヒントは、ものすごく大きいものです。(何人か指名)ひまわりがあこがれているもの。それは…
(太陽の画像を提示)太陽です。
ひまわりは、漢字でこのように書きます。(向日葵 と板書)
この漢字の中に、「日に向かう」という言葉が入っています。
ひまわりには、向日性と言って、太陽に向かって成長する性質があります。朝は太陽が東にあるので、ひまわりも東を向いています。昼になると太陽は南にのぼるので、ひまわりも南を向きます。夕方になると太陽は西にしずむので、ひまわりも西を向きます。
この向日性。実は…(下の画像を提示)
花を咲かせるまでの性質なのです。
成長しきって花が咲くと、ピタッと止まるのです。花を咲かせたひまわりは、太陽の動きに関係なく、ずっと東を向き続けるそうです。
あこがれていた太陽を追いかけていたひまわりは、自分の花を咲かせた後は追いかけるのをやめるのです。それはまるで、誰かに頼らず、自分の力で生きていくと決心しているようです。そんなひまわりの姿に、私たちはあこがれます。
(心のひまわり と板書)
あなたたちの心のひまわりは、まだ蕾です。たった一人でいいので、太陽のようなあこがれの人を思い浮かべてみてください。
「あんな人になりたい」「この人の真似をしたい」と思い、追いかけていると、自然とあなたも成長し、今度はあなた自身があこがれの人になります。いつかピタッと止まって自分の力で生きていける強い心が育つはずです。
ぜひ、あなただけの心のひまわりを咲かせてください。】
いかがでしたか?
これは少しずるいコツなのですが、
心の○○
という表現は意外と多くの場面で使えます。
なぜなら、心の中には何があっても良いからです。
そこは見えない世界のオンパレード。
心の中に様々な見えないとっておきなものを詰め込んだらいいと僕は思っています。
心のひまわりを意識することで、憧れの人を探したり、自立したりするきっかけとなります。
そんな見えないものを信じる力を育てていくのです。
虚構を信じて生きる力は、ホモサピエンスの時代から人間に備わっている本能です。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、この「心の○○」という表現は、見えないものを信じる人間本来の力に訴えかけている面もあります。
さて、みなさんは花が好きですか?
植物には様々な性質やエピソードがあります。
今回のひまわりだけでなく、これを機にいろんな植物について調べてみてください。
きっとあなたも、とっておきの話を創れるはずです。
植物シリーズなんてできそうですね。
今回の話を知ったあなたは、ひまわりを見るたびに向日性を思い出すことでしょう。
身の周りに咲いている花について思いを馳せることができるのも、とっておきの話の魅力ですね。
気になった方は、ぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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