Twitterに、とっておきの話488「ハンバーグ事件」の原稿をアップしました。
まずはみなさん、今回僕が体験した出来事をツイートにまとめてみましたので、そちらをご覧ください⇩
いかがですか?
みなさんはこのエピソード素材をどのように説話として創り上げますか?
ぜひ主体的になって私が創った今回の話を読んでみてください。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(「ガチャンッ」と缶を床に落とす音を流す。音源が無い場合は語り手の声で表現する)
ある日の給食の準備時間中、隣のクラスから聞こえてきました。音がする方を見ると、引っくり返った缶の中から半分以上のハンバーグが床に落ちてしまっていました。
(ハンバーグが床にこぼれている写真または画像を提示)
みなさんならこんな状況を見た時、どんな行動を取りますか?目をつむって
なるべく必死になって想像してみてください。(間をおく)
(自分が助けられること と板書)
この時の先生はとっさに、自分ができることで何か助けになれないか必死で考えました。お休みの子がいればそれを渡せそう、半分こにすれば多くの子にあげられそう。今みなさんの中にも自分はどうしたらいいのか必死で想像した人がいたと思います。でも、自分ができることには、限界があります。その時です。こんな放送が全ての教室に流れました。
(「○年○組のハンバーグが落ちました。譲れるクラスは来てください」と提示。読み聞かせる)
すぐに同じ棟の4年生と6年生の子たちが、余ったハンバーグを持ってやってきました。先生たちも連携し、声を掛け合いながら数の調整と指示をしていました。すると間もなく
(「みなさんのおかげで○年○組のハンバーグが足りました。ありがとうございました」と提示)無事に解決したとの放送が流れました。この放送を聞いて、ハンバーグを落としたクラスの子たちはどんな反応をしたと思いますか?(指名)
一斉に拍手が起こり、大きな声で「ありがとう!」と叫ぶ子がいたそうです。このハンバーグ事件を通して先生は思いました。自分ではない人がたくさん関わって助け合っている、と。
(みんなで助け合えること と板書)
先生たちやハンバーグをもってきた子たち、ありがとうを伝えられた子たち、そして何よりも助けを求める放送と感謝を伝える全校放送を職員室から流して呼びかけた人のおかげで解決したのです。
このように、自分が助けられること以上に、みんなで助け合えることはたくさんあります。自分が助けられることを必死で想像している人たちがみんなで助け合うと、問題を解決する大きな力になります。学級だけでなく、学年や学校全体で助け合えるのです。
みなさんも、そんな大きな助け合いのチームの一員でいてください。】
いかがでしょうか。
私の場合、「自分が助けられること」だけでなく、「みんなで助け合えること」があるというメッセージを主軸にして創ってみました。
そしてその助け合いは、時として学級を超えて学校全体を支える大きな力になることを子どもたちに伝えたかったのです。
みなさんはどんな説話を構想しましたか?
きっと私とはまた別の説話内容を想像された方も多いのではないでしょうか。
それでいいのです。それがあなたにとって、そして、目の前にしている子どもたちにとってのとっておきの話になります。
エピソード素材は、偉人などの名言とは違い、パワーを出すのは難しいですが、その分だけ臨場感をもって語ることができます。
まるでその場に自分がいるような感覚を味わえるよう、演出や話し方、見せ方が重要となります。
エピソード素材はこのように臨場感溢れるストーリーとして語ると、子どもたちの心に響きやすいです。
早速今日の朝、子どもたちの前で披露したいと思います。
なんと言っても昨日体験したことが素材になっているのですから。
一緒に楽しくみんなで助け合えることについて考えていきたいです。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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