Twitterに、とっておきの話477「ワクワクする「分からない」世界へ」の原稿をアップしました。
とっておきの話477「ワクワクする「分からない」世界へ」の原稿
あ、いい言葉だなぁ。
と思う瞬間というのは誰しもあるものです。
しかも、それは突如として訪れます。
その時、ただ「いい言葉だった」と感じて終わるのか、とりあえずメモしておこうと思うのかでは雲泥の差が生まれていきます。
言葉や思考は耳で聞いただけでは通り過ぎ、忘れ去られていってしまいます。
だからこそ、見える化が大切なのです。
つまり、書き残すということですね。
もっと言うと、ただ書き残すだけでなく、自分なりの表現方法でアウトプットすることをお勧めします。これが一番、自分にとっての最大のインプットにもなるのです。
なぜなら、自分事になるからです。
僕の場合、その表現方法がとっておきの話づくりという訳です。
今回の話は、『けテぶれ』提唱者の葛原祥太先生のツイートを素材にさせていただきました。
ご本人に許可を得た上で活用させていただいています。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(分かる と板書)
読んでみましょう。さんはい(斉唱)
良いイメージの言葉だと思う人?(挙手)悪いイメージだと思う人はあまりいないですよね。
例えばどんなイメージがありますか?詳しく言える人?(指名)
なるほど。では、この言葉はどうでしょう?
(分からない と板書)
読んでみましょう。さんはい(斉唱)
良いイメージの言葉だと思う人?(挙手)悪いイメージだと思う人?(挙手)
悪いイメージをもつ人もいるみたいですね。
例えばどんなイメージがありますか?詳しく言える人?(指名)
(「分かる」世界 「分からない」世界 と提示)
みなさんの話を聴いていると、「分かる」世界へ行きたい人が多いようです。それは、こういうことだからではないでしょうか。
(分かる→居心地がいい と板書)
分かると安心する。分かると楽しい。だから、「分かる」世界は居心地がいいですよね。でも、実は「分からない」世界にもいいことがあるのですよ。何だと思いますか?
(分からない→ワクワクする と板書)
分からないと、もっと知りたい。分からないと、新しいことを学ぶチャンスになる。だから、「分からない」世界は本当はワクワクする世界なのです。
(「分かる」世界 ←→ 「分からない」世界 と板書)
みなさんは、居心地がいいからと言って、ずっと「分かる」世界にいませんか?「分かる」ことだけ抱えて安心していると、新しいことに出会えず面白くありません。いつの間にか自分から学ぼうという気持ちも無くなっていき、勉強がつまらなくなっていきます。
いつの間にか、ワクワクすることを忘れていませんか?本当は勉強って学び方次第でものすごくワクワクするのです。「分からない」世界を本気で楽しんだ人は、その先の「分かる」世界はさらに居心地が良くなります。そしてまた、ワクワクする「分からない」世界へ飛び込んでいく。この繰り返しこそ、勉強の本当の面白さです。さぁ、「分からない」世界へ、一歩踏み出そう!】
いかがでしたか?
「分かる」ことに比べ、「分からない」ことにはマイナスのイメージが付きがちです。
だからこそ、「分からない」のイメージをリフレーミングし、プラスでポジティブなイメージをもつような語りは重要になります。
ワクワクするという言葉からは、ポジティブなイメージをもちますよね。
こうしたワードセンスは真似しながら、より聞き手である子どもたちが自分事として考えられるような工夫も凝らしていきます。
導入は、子どもたちの活動をメインにしています。
斉唱によってキーワードを意識させています。
挙手によって意思表示をさせています。
指名によって思考を促しています。
こうした子どもたちが自分事として考える時間や場を用意した上で本題に入ることで、抽象的な話も具体的に考えられるようになります。
本題に入ってからも、聞き手第一に共感を入れながら語ることが大切です。
そのための言葉の言い回しは多く身に付けておくと良いでしょう。
終盤の最後の言葉は、前向きな呼びかけで締めくくります。
こうした語りの工夫と相俟って、いい言葉は子どもたちのとっておきの言葉へと変わり、心に響いていくのです。
喩えるなら、裸の言葉に語りの服を着せているようなイメージですかね。
聞き手の実態に合わせ、着せる服も変えています。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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