Twitterに、とっておきの話476「学力よりも学習力を」の原稿をアップしました。
みなさんは、『けテぶれ』をご存知ですか?
葛原祥太先生が提唱され、教育界ではある種のブームを巻き起こした考え方です。
本のタイトル通り、まさに宿題革命だと唸らせる考え方だと言えます。
しかし、実際にやってみると難しさもあります。
ここで大事なのは、けテぶれ実践をする上では教師の語りも重要だという点です。
著書には、どんな語りをすればよいのか、ある程度示されています。
一方で、さらに解像度高く語れるようにしておくことで、ポイントポイントで教師の語りが入り、子どもたちもモチベーション維持できるはずです。
できれば全ての語りに合わせてパワーポイントのスライドも創っておきたいですね。
著書を再読しながら、新年度に改めて導入するため、そんなことを思って足掛けとして今回の話を創ってみました。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(学力 と板書)
みなさんの中で、学力を身につけたいと思う人は手を挙げてください。(挙手)
身につけたい人が多そうですよね。誰でもテストで100点を取りたいものです。
でも、学力よりも身につけた方が良い力があります。似ている言葉ですが意味は全く違います。
それは…(学習力 と板書)学習力です。
みなさんはこれから、学び方を学んでいくことが大切です。それは、自分で学ぶ力を身につけるということです。もしかしたら、すぐに学力が身に付かないかもしれません。100点をなかなか取れなくても、自分で学ぶ力が身に付いてきたのなら、そこに価値があります。もしかしたら、すでに学力が身に付いているかもしれません。でも、自分で学ぶ力を身に付いていないと、これからの学力も身に付けることは難しいのです。
(やる気のコントロール 苦手見つけ 自分に合った学び方 と板書)
学習力とは、やる気をコントロールしたり、自分が苦手なことを見つけて向き合ったり、自分に合った学び方を見つけたりする力のことを言います。ただ、一人ではなかなか身に付けることは難しいです。どうしたらいいと思いますか?(指名)大事なのは、次の2つです。
(① 人を頼る ② マネぶ と提示)
自分で学ぶ力を身に付けるために、たくさんの人に頼れるようになってください。お互いに頼りたい時は頼れる仲間がいる人は、学習力を身に付けていけます。学ぶはマネぶと言われるように、たくさんの人の良い学び方を真似してみてください。どんどん学び方を学べるようになります。
(学力よりも学習力を と板書)
今日から学習力を身に付ける練習をしていきます。学力よりも一生使える力です。そのために、クラスの友達と支え合い高め合う関係をつくりましょう。それはあなたを一生支える力になります。学力よりも学習力を大切に身に付けていきましょう。】
いかがでしたか?
学力を身に付けることは重要です。
しかし、それだけでは、自立した学習者として育ちません。
学力だけでなく、学習力を身に付ける。
これはわかりやすく、奥が深いメッセージだと言えます。
さて、この語りだけで十分でしょうか?
僕はそう思いません。
もっと点で語りを入れ、点と点が結ばれて線で語りを入れていくようにしないといけないと思います。
どんな教育実践も、このようにサポート的な語りがあってこそ理想的な姿として実現していくと考えます。
『けテぶれ』もそうだなと思います。
そして、語りを考えると、その教育実践への理解も深まります。
ここが本当に大事で、教育実践への理解を深めてから導入しないと痛い目にあいます。
自分自身の理解を深める上でも、サポートする語りを自分で用意することが大事ではないでしょうか。
僕は新年度に向けて、創り続け、整理したいと思っています。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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