Twitterに、とっておきの話478「納得をほっとかない」の原稿をアップしました。
ある日の日曜日の朝、『ボクらの時代』というテレビの対談番組を観ていました。
その日は、俳優の鈴木亮平さんが俳優仲間のみなさんと一緒にお話されていました。
その対談の中で、鈴木亮平さんがおっしゃった言葉の中に、ステキなエピソードや言葉がいくつかありました。
エピソードとしては、撮り終わったシーンをずっと練習しているという話が素材になると考えました。
言葉としては、「失敗するなら前のめりで倒れたい」という言葉が素材になると考えました。
この2つを組み合わせ、子どもたちの心に響くような新作をつくりたいと考え、今回の話を創ってみました。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【失敗と聞いて、みなさんはどんなイメージをもちますか?次の絵のどれに近いか選んでみましょう。
(A~Cの画像を提示)
A
B
C
(鈴木亮平さんの画像を提示)
亮平さんがこだわってずっと練習していたシーンは…これです。
(撮り終わったシーンをずっと練習している と提示)
もう監督からオッケーが出て撮影が終わっているシーンなのにずっと練習していたそうです。
なぜそんなことをしたと思いますか?理由が分かる人は手を挙げてください。(挙手した子の意見を聞く)
それは、こんな理由だからだそうです。
(納得をほっとかない と提示)
つまり、成功か失敗かを決めるのは他のだれでもない、自分自身だということです。たとえ他の人が成功だと言っても、自分が納得しないまま進みたくない。逆に、失敗をしたとしても、他の人の目を気にするのではなく、自分が納得したかどうかを大事に努力し続けたい。こうした姿勢が、亮平さんの俳優人生を支えているのです。最後に、亮平さんは失敗と聞いてどんなイメージをもったのかを教えます。
(失敗するなら前のめりで倒れたい と板書)
みなさんも、納得をほっとかないで、前向きに努力していきましょう。前に倒れた人は、前に進んだ人です。その姿勢を忘れなければ、きっとこれからも、前に進み続けられますよ。】
いかがでしたか?
撮り終わったシーンをずっと練習しているというエピソードを中盤にもっていき、「失敗するなら前のめりで倒れたい」という言葉は締めくくりの言葉として終盤にもっていきました。
より鈴木亮平の言葉が心に響くように、まず導入で失敗に対する子どもたちのイメージをイラストで視覚的に具体化しています。
また、どのイメージに近いかどうかを自分で選択する時間を作ることで、失敗や努力、納得感について自分事として子どもたちが考えやすくなるようにしています。
このように、中心となるエピソード素材を中盤にし、導入と終盤で注目させたい言葉に関する問いかけや提示をサンドイッチすることで話にまとまりをもたせています。
さらに、子どもたちにとって、「失敗するなら前のめりで倒れたい」という言葉は少し長く、合言葉になりづらいと思ったので、合言葉としてぴったりくる短い言葉を付け加えることにしました。
それがタイトルでもある「納得をほっとかない」です。
少し韻を踏んでいるのがお分かりでしょうか?
リズム感のある短い言葉は、子どもたちにとって合言葉となりやすいです。
鈴木亮平さんのことを知らない子でも、「納得をほっとかない」という言葉は耳に残りやすいのではと思いました。
良かったら実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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