Twitterに、とっておきの話442「直線ではないグラフ」の原稿をアップしました。
ビジネス書は教員が読んでも刺さる内容で溢れています。
なぜなら、教員の前に社会人であるからです。
よく私は、教員の前に人間であるという話をしますが、その前に社会人という階層があるとも考えています。
人間である➡社会人である➡教員である
だからこそ、社会人が読んでいるビジネス書も読んでおくべきだと思うのです。
そんなビジネス書からも、とっておきの話の素材になり得る可能性は秘められています。
社会人向けだからといって子どもには難しいと決めつけてはいけません。
子どもにも分かるように噛み砕き、編集し直すことで、子どもにも吸収しやすい形で知見を授けることもできるのです。
今回はビジネス書の世界では時の本、FRUITFULNESSからヒントを得て小話を作ってみました。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(身長の変化を表すグラフの途中まで【A】を見せる)
この後、15年後の彼の身長は何センチになると思いますか?
もし、直線のようにグラフが上がり続けたら、3m近くになってしまいます。(【B】を見せる)
でも、そうならないことはみなさんも知っていますよね?実際はこんなグラフになります。
(身長の変化を表すグラフ【C】を見せる)
(直線ではないグラフ と板書)
直線ではないグラフは他にもあります。去年、担任していた学級の子たちに毎月学級の点数を付けてもらいました。どんなグラフになったと思いますか?実際はこんなグラフになりました。
(学級の点数を表した折れ線グラフを提示)
上がり続けることも下がり続けることもないのです。
みなさんは今、調子よく上がっていることがありますか?それはその後も直線的に上がり続けるとは限りません。
みなさんは今、調子悪く下がっていることがありますか?それはその後も直線的に下がり続けるとは限りません。
だから一喜一憂しなくて良いのです。上がっても下がっても良い方向に少しずつ進み続けている。そう信じて、直線ではないグラフを楽しんで描いていきませんか?】
いかがでしたか?
みなさんの周りにも、直線ではないグラフで表せそうな事象はありませんか?
FRUITFULNESSを読んだ時、直線思考というバイアスを知りました。
人々は今後もグラフは直線的に上がり続ける、または下がり続けるというバイアスがかかってしまいがちだという話です。
このバイアスは、子どもたちにも多少なりともあると思います。
だからこそ、世の中の事象というのは直線ではないグラフで表されることが数多くあるということをこの小話をきっかけに考えてもらえればと思いました。
実際に子どもたちにとって身近な事象として、身長の変化や学級の点数を取り上げてみました。
みなさんが活用する際は、目の前の子どもたちの実態に合わせて事例を取り上げてみてください。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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