Twitterに、とっておきの話434「自分をつくっていくのは誰?」の原稿をアップしました。
自分をつくっていくのは誰?
みなさんはこのタイトルを見て、誰だと思いましたか?
自分?友達?家族?神様?
一度立ち止まって自分なりに答えを考えてから、原稿を読んでみてください。
子ども向けの小話ですが、大人が考えても興味深いテーマではないでしょうか。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(□□をつくっていくのは誰? と提示。「誰」に「だれ」とふりがなをつける)
今日はみなさんに、誰がつくっていくのかを聞きたいと思います。
□の中には漢字2文字が入ります。何をつくっていく人を聞こうとしているでしょう?(少し間をおいてから)□の中には・・・(少し間をおく)自分、が入ります。
(自分をつくっていくのは誰? と提示)
みなさんは、自分をつくっていくのは誰だと思いますか?(少し間をおく)
考えたこともないかもしれませんね。先生も初めて聞かれた時、すぐに答えられませんでした。そんな時、次の言葉に出合いました。(次の言葉を提示)
自分は自分の主人公
世界でただひとりの
自分をつくっていく責任者
これは、元小学校の校長先生だった東井重義さんの言葉です。
自分をつくっていくのは自分ひとりだけ。自分は自分の主人公であり、自分をつくっていく責任者である。
みなさんは自分が自分の主人公だと思いますか?
責任をもってつくっていますか?(少し間をおく)
この言葉に間違いはないですが、先生はこんなふうに考えました。
(次の言葉を提示)
自分と出会う人たちもみんな、自分をつくっていく人ではないか?
(提示後の反応を見てから)本当に自分だけが自分をつくっていくのかな?と疑問に思ったのですね。みなさんは誰が自分をつくっていくと思いますか?
先生はこの後、こんなふうにも考えました。(次の言葉を提示)
自分と出会う人たちを引き寄せるのも自分だから、自分が自分をつくっていくのだろう。
(提示後の反応を見てから)どんな出会いを引き寄せるのかも、自分なんですよね。
もしみなさんが今、なりたい自分というものがあるのなら、それをこれからつくっていくのは、自分と自分が出会う人たちです。あなたはあなたの人生の主人公であり、責任者です。責任をもって、自分の人生を楽しめる人になってください。】
いかがでしたか?
参考文献では、東井重義さんの言葉のみ紹介されていました。
しかし、「自分をつくっていくのは本当に自分だけなのか?」という問いが湧きました。
このように、素材となった話をそのまま小話にするのではなく、
一度立ち止まって自分なりの解釈を加える
こともとっておきの話づくりにおいて大切なことです。
なぜなら、話し手が納得していない話は聞き手も納得できないからです。
私は「自分をつくっていくのは本当に自分だけなのか?」という問いに対して、「自分と出会う人たちもみんな、自分をつくっていく人ではないか?」という更なる問いを立てました。
その後、「自分と出会う人たちを引き寄せるのも自分だから、自分が自分をつくっていくのだろう」という答えに辿り着いたのです。
こうすることで、誰かから聞いた話やどこかから得た話でも、「自分の話」として昇華することができます。
また、素材元となった言葉の意味の深さについてもより理解できるようになります。
この思考過程をそのまま子どもたちに提示したら面白いと思い、このような話の構成にしました。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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