2022年7月23日土曜日

とっておきの話422「どんな秋?」の裏話

 Twitterに、とっておきの話422「どんな秋?」の原稿をアップしました。

とっておきの話422「どんな秋?」の原稿


現在、夏休みに入ったばかりの時期ですが少し先取りして秋の小話を紹介します。




みなさんは、「ちいさい秋みつけた」という歌をご存知でしょうか?

実はこの歌、歌詞をよく見てみるとある発見が生まれる歌なのです。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(「ちいさい秋みつけた」の歌の始めを流す)

 これは、「ちいさい秋みつけた」という歌です。

歌詞の初めが「誰かさんが誰かさんが誰かさんがみつけた」で有名な歌ですね。

今日はこの歌の歌詞から、どんな秋がみつかるか考えてみましょう。


 (1番の歌詞を提示)

めかくし鬼さん手のなる方へ すましたお耳にかすかにしみた よんでる口笛もずの声


 1番の歌詞には、どこに秋がありますか?(少し間をおく)

 正解は、「もずの声」です。もずは、秋になると甲高い声で鳴く鳥です。秋の季語です。


 (同じように、2番と3番の歌詞を提示)


 2番の歌詞は、「秋の風」です。秋になってふと冷たいと感じるような風が吹き、秋になったなと感じたのでしょう。3番の歌詞は、「はぜの葉」です。「入日色」とは夕日の色を表しています。はぜの葉が赤くなっている。つまり紅葉していることから秋を感じます。


 (もずの声 秋の風 はぜの赤い葉 と板書)

 この3つの秋を比べると、「もずの声」は聞いて見つけました。「秋の風」は肌で感じました。「はぜの赤い葉」は目で見つけました。このことからも、様々なことに関心をもち、様々な場所を見て、様々なことから秋を見つけることができるとわかります。

 みなさんも五感を使い、身の回りの「ちいさい秋」を見つけてみませんか?


いかがでしたか?


私たちは普段、様々な景色を何気なく目にしています。

しかし、感じる器官は目だけではないはずです。

そこで大切になってくるのが

五感を使う

という視点です。


五感で物事を見る力をつけるだけで、感じる景色の広さや解像度が全く違ってきます。


これは、様々な教科で応用できる考え方です。

理科の観察と実験や社会の調べ学習など、具体例を挙げたら切りがありません。

その割には、五感を使うという学習単元はあまり見かけません。

だからこそ、小話で取り上げておきたいテーマでもあります。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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