Twitterに、とっておきの話420「無駄の決めつけの先には」の原稿をアップしました。
朝日新聞の一面に、『折々のことば』というコーナーの記事があります。
今回の小話は、その中で目に留まった記事の1つを素材にしました。
もちろん、隣に解説のような部分はあるのですが、まず右に書いてある言葉を読んでピンと来たら素材にしています。
それでは原稿を読んでみましょう。
【(無駄 と板書)
何と読みますか?
「むだ」ですね。
あれは無駄だなぁ。これは無駄だなぁと思うことはありませんか?
よく言ってしまう人は手を挙げてください。
(挙手した人数を数える)
なるほど、そんなみなさんに、こんな言葉を紹介します。(次の言葉を提示)
あれも無駄、これも無駄、とやっていったら、□?
□の中にはどんな言葉が続くと思いますか?
最後は疑問形みたいですね。
次のように続きます。
(次の言葉を提示後、太字下線部分を強調して読み聞かせる)
あれも無駄、これも無駄、とやっていったら、最後はいちばん無駄な存在は自分だ、ってことにならないか?
無駄の決めつけを続けていると、最後は自分さえも無駄だと決めつけてしまう。
そんな考え方は決して楽しいものではないですよね。
無駄なく、ほしいものに一直線にたどり着ける人などめったにいないと、この言葉を言った人は説明しています。
では、どうしたら楽しくほしいものにたどり着けるのでしょうか?
(無駄に見えるとちゅうは、ほしいものにたどり着くとちゅう と提示)
あなたの周りにも、無駄に見えるものがあると思います。
しかし、それは、ほしいものにたどり着く途中なのです。
その途中を乗り越えた先に、あなたのほしいものが待っているのです。
無駄だと決めつけず、ほしいものにたどり着く途中だと思って楽しんでみましょう。
あれも大切、これも大切、とやっていったら、最後はいちばん大切な存在は自分かも、ってことになりませんか?
もしかしたらその考え方が、あなたの一番ほしいものかもしれませんね。】
いかがですか?
「無駄」という言葉を使う人に刺さるような小話ですよね。
この小話で伝えたいメッセージは次の2つです。
① 無駄は連鎖してしまうということ
② 連鎖した先には自分も無駄になってしまうこと
この2つのメッセージを伝えることで、何気なく使ってしまっていた「無駄」という言葉を見直すきっかけになればと思います。
「無駄」という言葉以外にも、大人でも思わず使ってしまうような悪い口ぐせと呼ばれる言葉はあるはずです。
それらの言葉についてピンと来るようなものに出合えたならば、子どもたちと一緒に見つめ直すチャンスになります。
その時、ただ使ってはいけませんと一方的に伝えるのではなく、ぜひ小話にして子どもたちと一緒に考えるようにしてみてください。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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