Twitterに、とっておきの話418「なまえのないねこ」の原稿をアップしました。
名前
の大切さを僕らはあまり普段意識していません。
しかし、親から付けてもらった名前は一生変わりませんよね。
その名前の由来を探っていくと、思わぬ発見もあります。
今回の小話は、そんな名前をテーマにしながらも、新しい視点を提示してくれる絵本が素材になっています。
この絵本を読んで当時は感動しました。
「なまえのないねこ」というタイトルも独特で興味が惹かれますよね。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【(名前 と板書)
みなさんは、自分の名前を呼んでもらったらどんな気もちになりますか?
きっとうれしいと感じる人が多いと思います。
これから紹介する物語のタイトルは、『なまえのないねこ』です。(絵本の表紙を提示)
主人公のネコの気持ちを想像しながら聞いてみてください。
主人公のネコには、名前がありません。
そんなネコが他のネコに出会うと、どのネコにも名前がついていることに気付きます。
そして、ネコ以外の動物にも名前がついていることにも気付きます。
ネコは自分にも名前がほしいという気持ちがどんどん高まっていきます。
やがて、名前のない自分に対して落ち込んでしまいます。
そこに、女の子がネコを見つけてメロンという名前をつけるのです。
そこで主人公のネコは、こんなことを言うのです。(次の画像と言葉を提示)
そうだ。わかった。ほしかったのは、なまえじゃないんだ。
なまえを よんでくれる ひとなんだ。
(「名前」の横に「を呼んでくれる人」と付け加えて板書)
あなたの周りにも、名前を呼んでくれる人がたくさんいるはずです。
その人たちの存在は当たり前ではなく、自分を支えてくれる欠かせない存在なのです。】
いかがでしたか?
自分にとって大切な人を見つける視点として、「自分の名前を呼んでくれる人」という切り口はなかなか新鮮でした。
気付いているようで気付いていない大切な人の存在。
自分の名前を呼んでくれる人を見つめ直すと、気付けるかもしれません。
それにしても絵本の力はすばらしいですね。
絵のインパクトと文章が巧みです。
絵本の作り方は、とっておきの話の作り方と通じるものもあると思います。
この小話の後、「なまえのないねこ」の絵本を読み聞かせしても良いかもしれません。
素材そのものの力を魅せるのも良いですね。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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