Twitterに、とっておきの話403「隠れ我慢」の原稿をアップしました。
広告コピーは、対象者となる人が必ずいる前提で作られます。
今回の素材は、「女性」を対象者とした広告コピーです。
しかし、小話づくりにおいてその素材が元々だれを対象者としていたかは関係ありません。
なぜなら、作り手の人の感性によって素材として選出されるからです。
そこで、「女性」を「子ども」に対象者を変えて小話づくりしてみました。
今回キーワードとなる「隠れ我慢」
これは子どもにも言えることだと直感で思いました。
まずは原稿を読んでみましょう。
【(がまん と板書)
みなさんは、何かを我慢したことがありますか?
実は、我慢には2種類の我慢があることを知っていますか?(少し間をおく)
それは、見える我慢と見えない我慢です。
見える我慢は、他の人から見てその人が我慢していることがわかる我慢を言います。
例えば、今こうして話をしている間、じっと席に座って聞いているみなさんは、話を邪魔してはいけないという見える我慢をしてくれていますよね。
しかし、見えない我慢は、他の人から見てその人が我慢していることに気付かないのです。本人は苦しいのに、苦しいと気付いてもらえない。こうした見えない我慢のことを、こんな風に言います。
(隠れ我慢 と板書)
あなたはもしかして、抱えている隠れ我慢はありませんか?
もしあったら、近くの先生や仲間に相談してみてください。
あなたの周りにもしかして、隠れ我慢を抱えている人はいませんか?
もしいたら、ぜひ相談に乗ってあげてください。
自分も周りの人も大切に、隠れ我慢を抱えないように気をつけていきましょう。】
いかがでしたか?
学校に通う子どもたちにも、「隠れ我慢」を抱えている子が多くいます。
本当は誰かに打ち明けたいのだけど言えずにいる悩みや我慢を抱えている子たちです。
昨今は繊細な心の持ち主の子が多い気もします。
そんな子に届くような小話があっても良いでしょう。
先生はあなたの見えない我慢にも目を凝らしたいと思っているよ。
というメッセージは、あなたのことを見捨てないよというメッセージでもあります。
さらに、子どもたちみんなで「隠れ我慢」という視点を共有することで、見えない我慢を察知してお互いに思いやりができる人間関係の形成にもつながるはずです。
見えている部分だけでなく、見えない部分まで考えを巡らせるきっかけづくりはこのような小話が大きな役割を果たします。
隠れ我慢を見つける姿勢は、子どもたちにとってのトラブルや不登校、自殺の防止にもつながります。
これは大袈裟な話ではなく、ほんの少し見逃したことで心が落ち込んでしまう子は実際にいるのです。
そんな教員の意識づけにもなる小話と言えるでしょう。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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