2022年4月21日木曜日

とっておきの話385「言葉に乗せる2つのもの」の裏話

 Twitterに、とっておきの話385「言葉に乗せる2つのもの」の原稿をアップしました。

とっておきの話385「言葉に乗せる2つのもの」の原稿



人は言葉無しでは生きていけない。

これは自明の理であると言えます。


言葉によって思考を紡ぐ。

言葉によって会話をする。

言葉によって価値づける。

言葉によって感謝を伝える。



人の生きる上で言葉は欠かせないものとなっています。

しかし、そんな「言葉」をテーマにした小話というのはあまり見かけません。


小話のように小さくまとめることができないからでしょうか。

まとめなくていいのです。

新しい視点を1つだけ提示できればそれでいいのです。


小話はあくまでもきっかけ。

今回の話をきっかけにして、「言葉」について深掘りする聞き手が現れればそれでいいのです。



それでは原稿を読んでみましょう⇩


(言葉 と提示)

 みなさんは言葉には乗せると良いものがあるのを知っていますか?

(言葉に乗せると良い2つのもの と提示)

 今日は,言葉に乗せると良い2つのものを紹介します。

 何を乗せると良いでしょう?考えてみましょう。(間をおく)


 1つ目の正解は,こちらです。

(言葉に体温を乗せる と提示)

 言葉には,体温を乗せましょう。

「体温」というと,触るとちょうどいいくらいの温かさがあります

よね。

冷たい言葉は人を傷つけます。熱すぎる言葉も疲れてしまいます。

体温くらいの温かさを言葉に乗せ,相手が気持ちよくなる言葉を

使っていきましょう。


 2つ目の正解は,こちらです。

(言葉に責任を乗せる と提示)

 言葉には,責任を乗せましょう。

 あなたの言葉でもし人を傷つけてしまったとしたら,その責任は

あなたにあります。

 あなたの言葉でやると決めたのにやらずに失敗したら,その責任は

あなたにあります。

 何も考えず適当に言葉を使っている人は,責任が自分にあるとわか

っていない人です。

言葉に責任を乗せて,1つ1つの言葉を大切に使える人になりましょう。



いかがでしたか?

参考文献は「20210302朝日新聞掲載「体温を乗せ 責任を乗せて」歌人/俵万智」」です。


俵万智さんと言えば、歌人として有名な方であり、言葉をよく使う仕事ですよね。



そんな俵万智さんの「言葉」に対して提示してくださっている視点はシンプルでわかりやすく、それでいて奥深いものでした。


言葉に乗せるもの

という視点です。

これは、ぜひ自分なりに考えてから、俵万智さんの答えと照らし合わせてみるとより面白いです。


① 言葉には体温を乗せる

② 言葉には責任を乗せる


どちらも読んだ時は「なるほどなぁ~」と思いました。

そして、①と②は両方乗せないといけないとも思いました。


体温だけ乗っていても届かない言葉ってありますよね。

責任だけ乗っていても冷たい言葉ってありますよね。


言葉に何を乗せるかという新たな視点を提示されることによって、どのように言葉を使ったらいいのかをシンプルにわかりやすく言語化できると思いませんか?


この小話を発展させ、「体温や責任以外にも乗せるべきものはありますか?」と問いかけても面白そうです。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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