2022年2月26日土曜日

とっておきの話374「たべる顔は、○○○○顔。」の裏話

Twitterに、とっておきの話374「たべる顔は、○○○○顔。」の原稿をアップしました。

とっておきの話374「たべる顔は、○○○○顔。」の原稿



広告コピーには素材の力があります。

見る人にとって、その時間は一瞬です。

だからこそ、いかに見る人を惹きつけるかという工夫が広告コピーには凝らされています。


その工夫の1つに、言葉の力があります。

短い言葉だけど見る人を惹きつけるような言葉。

そうした言葉は、時に新鮮な気持ちで受け止められるものです。

当時の私も、今回の素材は新鮮な気持ちで受け止めたものです。


こうした気持ちは、作り手の感動として小話づくりへの意欲につながります。

素材との出合いを通して、自分自身も新鮮な気持ちで小話を増やすことができるのです。

今回の素材は、キッコーマンの広告。

「たべる顔は、・・・」

この「・・・」の部分に続く言葉に新鮮さを感じました。



それでは原稿を読んでみましょう⇩


 (次の画像を提示。くすっと笑ったり,笑顔になったりした子を見逃さず見つけておく。)



 この写真は,新聞を読んでいたら見つけた広告に載っていました。その広告には,こんな言葉が書いてありました。


たべる顔は、○○○○顔にみえる。


(上の言葉を提示した後)みなさんもたべる顔をしている時があるからわかるはずです。〇にはどんな言葉が入るでしょう?ヒントは4文字です。(少し間をおく)


 正解は,こちら。(下の言葉を提示)


たべる顔は、がんばる顔にみえる。


どうしてがんばる顔なのだろう?と不思議に思ってその広告をさらによく見てみると,こんな風に書いてありました。(次の文を紹介)



よくたべるあなたが好き。

しょんぼりした顔になることはあるけれど,

たべたらたちまち元気になる あなたが好き。

たべなきゃ できないことがある。たべる顔は,がんばる顔にみえる。



そして,こんなことも書いてありました。


たべる顔は 笑う顔になる。みんなを笑顔にする顔になる。



 たべる顔は,がんばる顔になり,笑う顔にもなる。

 先ほどみなさんの中には,たべる顔の写真を見て,笑ったり笑顔になったりした人がいましたね。たべる顔は,がんばってきた顔であり,みんなを笑顔にする力をもった顔なのです。


 みなさんは今日,○○をがんばってきましたね。そのがんばる顔は,給食でたべる顔になりますね。

みんなで笑顔に給食を味わいましょう。

今日の献立は何かな?

(○○にその日がんばりを褒めたい内容を入れて呼びかける)



いかがでしたか?


たべる顔は、がんばる顔にみえる。

たべる顔は、笑う顔になる。

みんなを笑顔にする顔になる。


ステキな言葉たちですよね。

こうした言葉の力を最大限生かすためにも、小話を披露するタイミングにも注意を払いたいものです。


今回のとっておきの話を披露するとしたら、学級の子どもたちがその日何かがんばったことがあり、それを給食の時間前に褒める時に披露したいですね。


がんばる顔=その日がんばったこと

たべる顔=給食の時間

笑う顔=みんな笑顔でこれからの時間を過ごす


こうしたつながりがもてるからです。

意識して話すかどうかで教育的効果も変わるのではないでしょうか。


そう考えると、とっておきの話を話す時には時節を見極める力が大切になりそうですね。

いつ、どんなタイミングでその小話を披露するのか。

これを見極める力です。


では、どうやったら時節を見極める力が高まるのか。

まずは聞き手の実態を見つめることからではないでしょうか。

今回のとっておきの話で言えば、聞き手である子どもたちがその日にがんばっている状況があり、給食の時間前に披露できるタイミングであるという実態があります。

その聞き手の実態に合わせ、時節を見極めて小話を披露すれば良いのです。


時節を見極める力は、聞き手の実態を見つめる意識に支えられて育っていきます。

自分も育てていきたいです。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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